2015年10月21日(水)

東京国際フォーラムで、ダリル・ホール&ジョン・オーツ。

確かまだ東京ドームがビッグエッグと呼ばれてた頃に行なわれた洋楽アーティスト複数出演(ほかに誰が出てたかまったく覚えてない)のイベントで観たことはあったが、そういえば単独公演は観たことがなかった。なので、あと何回日本に来れるかわからないし、この機会にちゃんと観ておこうと思って武道館のチケットを買ったのだが、その日はクアトロのT字路sとかぶってしまったのでヨメに譲り、改めて国際フォーラムの追加公演分を買い直して観に行ったのだった。

本編は1時間で終了し、その後ダブルアンコールまで含めて1時間25分。1万1千円という高額チケットからすると、やはり物足りない。ヒット曲多数のデュオなので、ほぼ全曲耳に馴染んだ曲だったし、改めて「いい曲ばっかやなぁ」と思わされはしたが、しかし音響がよくない。国際フォーラムだから…というのもあるが、原因はそれだけじゃなさそうで、ダリルも前半何度もスタッフに音調整の指示を出していたが、なかなか改善されないのでイラついてた様子だった。

ダリルは高音がつらそうで、ファルセット部分などは低く歌うことで逃げていたが、まあ年齢を考えたら無理もない。あの歳であれだけ声が出てれば十分だと好意的にとるか、がっかりだと思うか、それはひとによるところだろう。

ライブ自体は、よく言えば安定感がある。悪く言えば驚きがない。いいんだけど、そこまでエモーショナルには響いてこないという、そんな感じ。
というか、あれだ。僕はこのライブの前日、キネマ倶楽部で古井戸のライブを観て、ふたりだけなのにズシンと重く響いてくるサウンドにやられ、魂のこもった歌とギターに胸いっぱいになったばかりだったので、別に比べるわけじゃないけど、同年代の男性デュオにしちゃずいぶん軽いよなと、そう思わざるをえなかったのだ。

いや、決してよくなかったわけではないんですけどね。
バンドのなかではサックスのひとがなかなかいい仕事をしてました。