ちょっと日にちが経ってしまったけど、さくっと書いときます。
8月16日(日)
海浜幕張にて、サマーソニック2015(2日目)。
前日はホステスクラブオールナイターのトム・ヨークまで観て、千葉みなと駅近くのホテルにチェックインしたのが3時頃。なのでさすがにこの日は早く起きられず、チェックアウト時間ギリギリまで部屋で休んでから海浜幕張へ。
この日観たのは以下の通り。
タキシード(ガーデンステージ)→BIGMAMA(ビーチステージ)→SHISHAMO(レインボーステージ)→キャスト(ソニックステージ)→ザ・ソウルレベルズ(ビーチステージ)→ゼッド(マリンステージ)→イマジン・ドラゴンズ(マリン・ステージ)→ファレル・ウィリアムス(マリン・ステージ)→オリー・マーズ(マウンテンステージ)→ディアンジェロ&ザ・ヴァンガード(マウンテンステージ)。
メッセと外のステージとを何度も行き来して動き回った前日に比べると、この日はずいぶん省エネモード。
まずは前日ビーチで観たタキシードをもう一度観る。前日のライブの評判が高かったからか、あるいはこの時間帯に対抗馬がいなかったからか、ガーデンステージには驚くほどのひとが集まり、みんな楽しそうにカラダを揺らしていた。
そのあとチラッとビーチステージを覗いて、メッセへ移動。
キャストがとてもよかった。集客的にはイマイチだったが、内容は実に素晴らしかった。ジョン・パワーの声もバンド全体の演奏も非常に力強く、何よりどれもいい曲ばかりだなと改めて感心。メッセ内で観たこの2日間のロックバンドに限って言うなら、ベストアクトと言っていいものだった。
それからビーチに戻って観たザ・ソウルレベルズが最高だった。6管+スネアドラムとベースドラムというニューオリンズの8人編成で、多いときは年間250本ものステージに立っているそうだが、それだけのことはあるザッツ・ライブバンド。とにかくのせるのが上手い。
つきぬけるような金管の響きと真似したくならずにいられないステップ・パフォーマンス、おまけに歌もうまくて。よく知られたグロリア・エステファン曲やらユーリズミックス曲(「スウィートドリームス」)やらとオリジナル曲の合わせバランスもよく、ここぞというところでマーク・ロンソン「アップタウン・ファンク」を投入するあたりも、さすが盛り上げ上手だ。
「ヒップホップ以降」のソウル~ファンクといったあり方のこのバンドからの流れでそのままディアンジェロを観ることができたらさらによかったのになー、とか思ったりも。
マリンのゼッドは最後のほうだけ上から観たのだが、ああ、時代は完全にEDMなんだなぁと思うほかないひとの多さとどうかしてる盛り上がり。
そのゼッドが終わると一気にひとがひき、次のイマジン・ドラゴンズの始まりはゼッドと比べると動員がいまひとつだった。正統ロックバンドにはやはり厳しい時代なのだろうか…。
しかし彼らのライブは圧倒的に素晴らしいものだった。太鼓から繰り出されるトライバルなリズムと、自然とシンガロングが起こらないわけにはいかない陽性のメロディ。ヴォーカルのダン・レイノルズはといえば、前半からフロアに降りてオーディエンスとハイタッチするなどしながら駈けまわって歌っていた。それはみんなとひとつになりたいという強い思いの表れのようであり、そういう意味では音楽性こそまったく異なるものの、ヴィンテージ・トラブルのタイ・テイラーと同じ気概を持った男だなと自分のなかで解釈したりも。
何しろスケール感のある曲ばかりで、しかもみんなで盛り上がれる力強い曲ばかり。とりわけ震えたのはラストの「レディオアクティブ」だ。上半身裸のダンは力を込めてバスドラムを叩き、まさに全身全霊と言うしかないパフォーマンス。鳥肌がたったし、涙も出た。これこそが本来、ヘッドライナーに相応しかったパフォーマンスだ。
あの「レディオアクティブ」のあとに花火があがったらどんなに感動したことだろう…。そう、イマジン・ドラゴンズの「レディオアクティブ」は間違いなくサマソニ史に残る1曲だった。
続いてのファレルはといえば、ビジュアル的に非常に凝ったステージではあったが、ド迫力のイマジン・ドラゴンズを観たあととあっては、どうにも出音の弱さ・薄さを感じずにはいられないもの。これはあとでテレビで観ても十分楽しめるものだなと僕は思い、5曲くらい聴いたところでディアンジェロ待機すべくメッセに移動。
遂に観ることのできたディアンジェロとザ・ヴァンガードのライブは破格だった。本当によくぞここまで「ライブの声と動き」を取り戻してくれたと思った。いや、仕上げてくれたというのが正しいか。これまでのキャリアのなかで間違いなくいまが一番凄い状態にある、ということも観ていてよくわかった。ああ、バンドのライブだなぁと僕は思いましたね。ディアンジェロひとりが凄いのではなく、ディアンジェロ&ザ・ヴァンガードが凄いのだ、と。
それにしてもあのディアンジェロがあんなふうに大勢の観客たちとハイタッチしたり、日本語で「ありがとう」と言ったりする日が来ようとは、よもや思ってもみなかった。彼は本当に嬉しそうで、そのことが何より嬉しかった。
イマジン・ドラゴンズに、ザ・ソウルレベルズ、そして最後にディアンジェロ&ザ・ヴァンガードを観ながら、僕はやはり個の才能以上にバンド力といったものにどうしようもなく魅せられてしまう自分の志向を再確認したりもしていた。
そんな思いで今年のサマソニ2日間を終えたのでした。

