8月6日(木)

テアトル新宿「観ずに死ねるか! 傑作絶望シネマ88」で、『チェイサー』。

今回初めて観たんだが、打ちのめされた。背筋が凍るとはこのこと。映画終わってしばらく動けなくなったのは久しぶりだ。2003~2004年にソウルで風俗嬢ら21人が殺害された事件をベースにしたものだが、後味の悪さが本当にたまらない、まさしく「傑作絶望シネマ」。夢に見そう。

終映後は、韓国映画に詳しい岩井志麻子と倉田真由美のトークショー。岩井志麻子の話に爆笑。知識の豊かさにも増して体験の凄さよ。韓国映画の怖さは銃やナイフじゃなく鈍器でゴツンゴツン殴って殺すところ。確かに。あれホント、痛くて観てらんない。あと、実際の殺人犯ユ・ヨンチョルには奥さんや愛人や妹がいたという話にも吃驚した。

いやそれにしてもまだまだ観てないど傑作が世の中にはたくさんあるもんだ。ホント、観ずに死んだら損だな。