12月11日(木)

青山・ブルーノート東京でラウル・ミドン(2ndショー)。

去年はリチャード・ボナらとのバンドセットで大入り・大盛り上がりだったが、今回は久々にひとりだけのショーで、9月に出した新作からの曲が大半だったこともあってか、観客はやけに静かだった。実際のところ今回のラウルは、“沸かせる”というよりは“じっくり聴かせる”モード。ただ、静かとはいえ観客は退屈してたわけじゃなく、ラウルのひとり多重演奏に“引き込まれて”いたのだろう。

半ばでやった唯一のピアノ弾き語り曲「LISTEN TO THE RAIN」がとても美しく、そのあたりからみんなの"引き込まれてる”様子が目に見えてわかるようになったが、明らかにムードが昂揚のほうに傾いたのはやはり「STATE OF MIND」。何度聴いてもかっこいいこの曲、途中からインプロ要素も入れて展開のさせ方をいつもと変え、恐らく10分くらいこれをやってたんじゃないか。

また得意のマウストランペットも多くの観客の(感心の)ため息を誘っていたが、それにも増して今回は左手でギターをタッピングして右手でボンゴを叩きながら歌うアレが凄かった。

ラウルは「ギターを弾く」というよりも「ギターになる」。ラウルが「音楽を奏でる」というよりは「音楽そのものになる」。ラウル自身が楽器のようであり、ラウル自身が丸ごと音楽のよう。この夜もまたそう思わされるライブだった。

あと、1stショーではやらなかったようだが、新作にも入っているザ・フーの「恋のマジックアイ」を聴けたのも嬉しかった。ラウルがひとりでやるアレを聴いて、ニュートン・フォークナーがやる「ボヘミアン・ラプソディ」をちょい思い出したりも。