プリシラ・アーン×村松崇継ミニコンサートat両国・江戸東京博物館ホール。
『思い出のマーニー』のキャンペーンなどで1ヶ月以上も日本に滞在しているプリシラ・アーン。
インストア・ライブはフジロックと重なっていてどれにも行けなかったのだが、これには行くことができた。
『思い出のマーニー』の音楽を担当された村松崇継さんとのコンサート。ふたりが一緒に演奏するのはこれが初めてで、しかもこれ1回限りとのこと。貴重なライブを観ることができてよかった。
初めにふたりで「This Old House」をやり、続いてプリシラのソロ・コーナー。「ドリーム」「Deep Inside My Heart」「ひこうき雲」を弾き語りで。
続いて村松さんがソロピアノで2曲。「杏奈」と「マーニー」。
再びふたりで、「I Am Not Alone」と「Fine On The Outside」。そしてアンコールも一緒に「やさしさに包まれたなら」。
司会者も言ってたが、元々ふたりのユニットだったんじゃないかと思えるくらいに息がピッタリ。プリシラはとても謙虚な女性だが、村松さんもかなり謙虚な方だということがちょっとしたところから窺えた。
アンコールのときに客席から米林宏昌監督がお子さんたちと花束をふたりに渡すためステージにあがったのだが、その米林監督の話では、村松さんは原作を読んでボロ泣きし、「杏奈は自分だ」と言ったとか。そのエピソードだけで僕は村松さんに勝手に親近感を覚えてしまう(僕も映画を観て杏奈に昔の自分を重ねたりしていた故)。
いつかぜひまた何か一緒にと司会者がふると、プリシラも村松さんのほうを見て微笑みながら日本語で「よろしくお願いしまーす」と言ったのが可愛かったが、いや本当に何かまた一緒にやってほしいものだ。フルのライブとか。あるいは一緒に新曲を作って録音するとか。
「This Old House」「I Am Not Alone」「Deep Inside My Heart」など『あなたのことがだい好き。』に収録の素晴らしい曲群を初めてナマで聴けたのがよかったし、特に「Deep Inside My Heart」の神秘的なムードと声には鳥肌が立った。
またそんななかで、今まで何度もライブで聴いたはずの「ドリーム」もやけに印象深く聴こえた。改めていい曲だなぁと。
それから、ユーミンの「ひこうき雲」。去年のジブリ美術館のライブのときに初披露したそうだが、僕が聴いたのは(たぶん)今回が初。この曲をカヴァーした人はこれまでも何人かいたけど、プリシラの歌には翳りの部分もじんわり滲み出ていて、この曲の本質をここまで捉えて歌ったのは彼女だけなんじゃないかと思ったりもした。きっとプリシラ、歌詞の世界観に共感しているのだろう。
因みにこのホール、なかなか音響がよく、だから尚更ふたりの音(と歌)の繊細さと優しさが伝わってもきたのだった。
コンサートが終わったあと、せっかくなので「思い出のマーニー×種田陽平展」も観た。
音声ガイド機を借りて回ったんだが、あれがあると世界に浸れていいですね。映画のこといろいろ思い出して、けっこうジーンときちゃったり。で、帰りに湿っ地屋敷のポストカードも購入。映画も、もう一回観に行こう。
