6月11日(水)

渋谷CHELSEA HOTELで、グライダー。

縁あって何度か観ている4人組バンド、グライダーのライブを数ヶ月ぶりに観た。

最初の出音で「やっぱ好きだな、このバンド」と気持ちがあがる。グルーヴがより増してきた気がするし、音圧的にもいい感じ。
初めて聴いた新曲数曲もよく、特にロッカバラード調の曲(ほんのり昭和の歌謡ロック風味)のメロディラインが僕的にツボだった。
スローで聴かせる曲がほとんどで、もう少しノリのいいロックンロールナンバーを混ぜればメリハリついていいのにとは思ったが、それより新曲を聴かせたい気持ちのほうが強かったのかもしれない。

サウンド的には何の問題もない…というか、どんどんかっこよくなってる気はするんだが、ただ観客との距離がやはり気になった。この日は数組出演のイベントの一番手だったこともあってか観客はみんな遠慮気味にステージからずいぶん離れて観ていて、前のほうがガラーンとしてたので、ステージはステージ、フロアはフロアという離れ離れ感が最後まで空気を支配してたのだ。
「もっとこっち来てみんなで楽しもうぜ」ぐらいのことを言う気概が欲しい。身を投げ入れて強引にノラせるくらいの闇雲なガッツが欲しい。それを出せれば劇的にこのバンドのライブは変わるだろう。
何がなんでも楽しませるんだ、1回1回のライブを最高のものにするんだ、今日しかないんだ、という気持ちでその日その日の爆発を繰り返していけば、必ず変わる。
楽曲そのもののスケール感は、それはもうどでかいハコでこそ映えるようなものなので、小さくまとまることなく、ふてぶてしさと熱さを持ってバーンといってほしいと思った。


TOWER RECORD限定シングル「GLlider/Glider's Mokey Job」は、7月16日発売。
「Glider」