6月9日(土)


渋谷クラブクアトロで、山根万理奈。


ワーナーミュージック主催イベント“100年music”に際しての座談会でお会いしてから気になる存在となった山根万理奈さん。
初の全国ツアー、その東京公演を観に行った。


前半は男性ギタリストとふたりでのアコースティック・セット。
後半は初のバンド・セット。
バンドで歌うのはこの日とツアー最終日の大阪だけだそうで、そこが大きな見どころでもあった。


同会場で3月に行なわれた100年music公演のときにも思ったことだが、まずは何しろ声の大きさがいい。
(前にも書いたが)歌声のでかさというのは完全にひとつの才能であり、彼女は喜びをもってそれをのびのびと発揮している。
その気持ちよさというのがまずハッキリとある。


曇りなく、その歌声は晴れ渡った青空のようで、どこまでもまっすぐ。
そういう自分の歌声に彼女は何かを加えたり飾ったりをしてなくて、そういうことは今はまだ絶対にしないようにしよう、まっすぐに届けようという意志までもそこから感じられるようで、たぶん僕はそのキッパリした態度をいいなと感じているのだろう。


同時に、彼女は常に一生懸命歌っていて、一生懸命であることの尊さみたいなものも思い出させてくれる。
ポップ・ミュージックに一生懸命さは必要ない…なんてことは言わせない強固な信念のようなものが歌に出ていて、そこにも動かされる。
ムードとかなんとかよりもまずはそこから始めないことには目の前のものは何も崩せないという想いがあったりするのかもしれない。


後半のバンド・セットでもそうした基本姿勢は(いい意味で)何も変わらない。
バンド・サウンドにのせながらも自分はまっすぐ歌うというそのことをまずはする。
回を重ねてバンドの音との一体感がそこに生まれるようになったら今とはまた違う次元のスケール感のようなものも出てきそうだし、情緒的な部分も増幅されるかもしれない。
つまりはもっとエモーショナルになるだろう…という可能性を見てとることもできたわけで、そこは楽しみにしたいところだ。


因みにベースはなかむらしょーこちゃん。
唯一の同性メンバーである彼女はいいリラックス作用を山根さんにも与えそうだし、きっとすごくいい出会いだろうね、これは。


空な色(初回限定盤)(DVD付)/ワーナーミュージック・ジャパン

http://www.youtube.com/watch?v=8zRfPxl-ZTU