4月19日(木)


有楽町・朝日ホールで『外事警察 その男に騙されるな』の完成披露試写会。


出演者及び監督の舞台挨拶~写真撮影に続いての本編上映。
スクリーンがステージの奥まったところに設置され、通常の映画館に比べてやや遠く感じられた。
映画館で観たなら恐らくもっと迫力が伝わってきたことだろう。


同作のドラマ版を僕は観ていなかったので設定を理解するのに時間を要するかと懸念したのだが、その点はさほど問題なかった。
ただ、渡部篤郎演じる主人公の行動や感情の動きを察するにおいては、やはりドラマ版を観ておいたほうが楽しめたかもしれない。
恐らくはそこ(渡部の行動や感情の動きの読み解き)が観る醍醐味であり肝でもあるのだろうから。


同監督による『ハゲタカ』もそうだったが、いまどきの邦画(及びドラマ)のなかでは極めて硬派な行き方の作品であり、ダークにして重厚。
人気の若手タレントをキャスティングして話題作りに繋げる種類の作品ではなく、出演者の全員が演技派である故の厚みがあった。
よって話がとてつもないスケールに拡大されていても、荒唐無稽に感じるところはさほどない。
リアルかといえばなんとも言えないが、そこで起きていることとして引き込まれる。


「監督がこだわったのは闇の表現」と、渡された宣伝用パンフに書いてあったが、なるほど全編の青みがかったトーンが魅力的。
ノワール感といったものが映像に焼き付いていた。
根幹のしっかりした大人のドラマを観ているという気持ちにもなる。


ただ、どうだろう…。
「公安の魔物」と恐れられている…というほどには、僕には渡部篤郎(演じる主人公)が非情に感じられなかった。
もっと極端にダーティに描いてもよかったのでは? という気がしなくもなかった。
ドラマ版のほうを観ていないので明言はできないが、なんとなく僕には彼の行動と感情の動きにブレがあるように見えたのだが…。
とりあえずドラマ版を借りて観てから再考するとしよう。


田中泯が圧倒的。
ダントツの存在感を示していた。
キム・ガンウもいい。
それと「カーネーション」で評価がグッと高まった尾野真千子の気の強さが表れた表情も。


また、梅林茂(元EXですね。昔、何度かEXのライブを観たものです。優作さんのバックで演奏する姿も印象に残っている)の音楽も素晴らしかった。


因みにイメージソングはブルーノ・マーズの「グレネイド」。

なかなか合ってた。


6月2日より全国ロードショー。



↓公式サイト

http://gaiji-movie.jp/