
楽しませるために作られている映画なのだから、
観ていて楽しくなかったら意味がない。
で、どうだったかといえば、
そりゃもうとても楽しめた。
世界をまたにかけた、
壮大にして痛快なスパイ・アクション映画。
制作陣と俳優陣がうきゃうきゃ言いながら
大がかりな遊びを楽しんでいるのだなと思った。
その遊びに文字通り命をかけてて、
“そこそこ”なことはやってなくて、
やるからには予算も時間もかけ、
徹底的に楽しませるのだという気概があるから面白いのだ。
わけてもトム・クルーズ。
そのプロ意識。
高層タワーのあのシーンを
スタントなしで自らやってのける
そのプロ意識がどこからくるのか
驚きながら感服する。
自らやらなきゃ気が済まないのだろう。
やらないという選択はクルーズにはないのだろう。
顔つきもカラダつきもまさしくスターである彼が、
ずっとスターであり続けるその理由も観ればわかる。
この第4作は共に動く仲間たちがまたいい。
『ザ・タウン』のジェム役がよかったジェレミー・レナーの演技は特に。
それにジェーンを演じる勇ましきポーラ・パットンと美しき敵役トム・ウィルキンソン。
ふたりの女性も魅力的だった。
そうした登場人物たちの光らせ方が、
新監督のブラッド・バードはうまいと感じた。
ユーモアの出し方も出し所も
センスがよくて気持ちいい。
徹底的にスマートじゃなく、
けっこうやっとこさで苦難を乗り越えるイーサン(クルーズ)というのも
人間味があって、
いい描き方だと思えたな。
意外性はそれほどないし、
深みや余韻があるわけでもないが、
飽きさせるところなどどこにもなく、
とにかく「面白かったよ!」と声に出して言える映画。
これならば、
まだあと何作かはいける。
少なくとも次回作があるならまた観に行くと、
そう思った人は多いんじゃないか。