12月17日(土)
ザ・たこさん@大阪・十三クラブウォーター。
ザ・たこさんを好きになって以来ずっと思い続けていたこと。
「いつかザ・たこさんのライブを大阪で観たい!」
バンドのホームタウンである大阪ではどんなお客さんが集まってどんな盛り上がり方をするのだろう…という「それ」をこの目で確かめたかったというのがまずひとつ。
それと、東京でのライブやフェスなんかでは大体40分から1時間くらいのセットなので、いつも「もう終わりか、もっと観たいのに」という思いが残り、これが2時間くらいのライブだったらどうなんだろう…という「それ」を実際に体感したかったのがひとつ。
そんなんで、毎年今年こそは…と思い続けてきたザ・たこさん年末恒例の大阪ワンマンライブを、遂に、遂に観ることができた!!
で、結論から書くと。
最高でした!!
行ってよかった、本当に。
十三(じゅうそう)。
大阪には何度か行ってるが、この街に降り立つのは初めて。
駅からちょっとのところにパチンコ屋、ピンサロ、テレクラ、ラブホなどが密集している、いわゆる歓楽街で、なかなか“濃ゆい”ムードが漂ってもいたが、入ってみたくなる飲食店もいくつかあったし(ねぎ焼きの「やまもと」が有名。うまかった!!)、ウルフルズが昔よくやってたというライブハウス「ファンダンゴ」なんかもあって興味をそそられた。
「クラブウォーター」は僕がその日の宿にした東急インから歩いて1~2分のところにあるライブ・バーで、以前は千日前にあったが2008年に十三に移転したのだとか。
店長は…そう、かつてザ・たこさんでベースを弾いていたマツケンさん(僕がたこさんを知った頃にベースを弾いてたのがマツケンさんだった)。
お店は前半分がステージで、フロアは50~60人くらいでパンパンになりそうなくらいの大きさかな。
つまりステージをだいぶ広めにとった作りである、と。
なので、ミュージシャンにとってはやりやすいハコなんじゃないかと思う。
因みに「ノーチャージ・投げ銭ライブ」と銘打たれている通り、入場料はドリンク代500円だけで、あとはその人の気持ち次第。
終演後の回収時には万札入れる人もいれば、お酒やらCDやらを入れる人もいたようだ。
さて、ライブはというと…。
この日のセットリストは次の通り。
(SE:「Miss Elaine」RUN-DMC)~サイレン~ラブアタック~ロクシマ~ナイスミドル~テーマ~ティーンエイジ~中之島~ヤンタン~バラ色~ヤンタン~鯖完全版(生鯖付き)~猪木~ナイトインナイト~三本間~ドブ川~ヤンタン~殺し屋~イサホイ~初期のRC~いつから~ヤンタン~人生~女風呂(マントショー)~鯖PT-2~◎アンコール:ヤンタン~グッとくる~ケンタッキー~テーマ◎再アンコール:ヤンタン~40肩~テーマ。
ギンギラ・ジャケットで目立ちまくる非常勤司会者・MCロクシマの煽りに始まり、前半戦から東京ではなかなか歌われないレアめの曲がとんとんと。
「ティーンエイジのテーマ」~「中之島公園、16時。」~「バラ色の世界」と名曲が続いたあたりで既に僕はうひゃひゃっと高まりながら一緒に歌っていたのだが、そこに「猪木はそう言うけれど」、そしてあの「五月のサバ」完全版が出たところで、「いや~、来てよかった」という思いがボムと弾けた。
凍ったサバと格闘しながら「サバサバしやがって~」と歌い、バケツに入った「さば照焼」缶を客席に投げ込む安藤さんってのは、まず東京じゃ観れませんからね。
後半戦も1stから「ドブ川の向こうに何がある?」なんてレア曲が歌われたり、さらにはアルバムにも入ってない超レア曲「殺し屋のテーマ」が歌われ、ここでは安藤さんの吹き矢で観客数人が殺されたり(笑)
この前の代官山に続いての「イサホイ=シティ」、それにちょっと久しぶりの「『初期のRCサクセション』を聴きながら」から「いつからこんなに」と続けたり。
沸きに沸いたままアンコールに突入し、さらにはダブル・アンコール。
実に2時間20分のステージだったが、それでもあっというま。
まだまだ、まだまだ観ていたかった。
いや、それにしてもよかった。
狭いハコだけにステージ上とフロアが文字通り一体となり、始めから終わりまで熱気ムンムン。
長丁場であってもいわゆるMCらしいMCは挿まず次々に曲を繰り出していく進め方からは、「音楽を聴かせたいんや」「音楽で勝負するんや」という4人の思いが見てとれるようだったし、
演奏も前へ横へとロールしていき、弛緩する場面など一瞬たりともなかった。
加入から1年が経ったオカウチくんのベースもすっかりザ・たこさんの音としていい具合に機能するようになり、彼加入後のザ・たこさんを初めて観るという昔からのバンドのファンも唸っていたようだ(ツイッターでは、「オカウチさん、かっこいい!」のつぶやきもあり)。
アンコールのときにオカウチくんが叫んだ「朝までやるぞー!」は、もっともっとという気持ちが自分でも思いがけずに言葉となって出てしまったような、そんな熱いものでもあっただろう。
そして何より安藤さんのヴォーカル。
2時間以上歌っても声の迫力はそのまま保たれ…というか歌うほどに声の艶が増していくようでさえあった。
つくづく破格のヴォーカリストであることよ。
また、レア曲が多く聴けた喜びもさることながら、これくらい長めにやると、いつも聴いてるお馴染みの曲もまた違って聴こえるもので、特に「我が人生、最良の日」などはいつにも増してグッときた。
140分のライブがひとつのドラマのように感じられ、「我が人生~」で何か大団円を迎えられたような、そんな感動があったのだ。
それはまた、アンコールの「グッとくる」でも感じられたことだ。
「ただ盛り上げることよりも、ちゃんと音楽をやりたい。ちゃんと歌うことをやりたい。そういう思いがここ最近は特に強くて、今日もそういうノリでやりましたし、そうすれば盛り上がりもするんですよね」
終演後、安藤さんは楽屋でそんなふうに言ってたが、まさしくこの日のライブはそういうものであり、バンドとしての音の強度を強く感じることができた「生聞140分」だった。
ああ、まだオレの知らなかったザ・たこさんがここにいた。ってな思い。
繰り返すが、本当に大阪まで行ってよかったよ。
いろいろキツいこともあった2011年だったけど、
「オレは好きな音楽を聴きながら生きているんだ」と、
そんなふうに実感できて、すっかり元気な年の瀬なんである。
サバサバしやがって~。
映像はこちらを。
http://www.youtube.com/watch?v=jRLasVkls-E
