ライヴを観る。
いろんな思いが湧き起こってくる。
昨日観たライヴのこれこれこういうところに僕は胸が熱くなって、こんな気持ちになってしまったのだぁー。
というようなことを誰かに伝えたくてしょうがなくなってくる。
あるいは、多くの人が絶賛してるようだけど僕はこういうところがどうしても不満に感じられてならなかったんだよぉー、というようなことも言いたくてしょうがなくなってくる。


以前はそれを、このブログに書いていた。


レビュー、なんていうきちんとしたものとは違う。
客観よりも主観。
発注を受け、雑誌などに“原稿として書く”ライヴレビューであれば、客観の割合はもう少し増す。
説明的なところも増える。
それはそれだ。
が、それだけではどうしても収まりきらない半ば持て余し気味の自分の思いの熱さみたいなのがあって、それを時間の経過と共に沈静させ、やがて忘れていくのが嫌だった。
それでブログを始めた。
雑誌に載せる文字数の決まった原稿では書ききれないあれこれの思いの定着場所として、ブログはもってこいだったのだ。


ライヴを観て(あるいは絵画や映画を観たり、録音物を聴いたり、取材したり、旅に出たりして)湧き起こってきたあれこれの熱い思いは、なるべく熱いうちに書いて伝えたい、と思っていた。
鉄は熱いうちに打て。思いは熱いうちに書け。
そういうことだ。


書けば、それはあとあと備忘録としても役立った。
CDのライナーを書く際などに、「あのときのライヴはどんなで、自分はどう感じたのか」を思い出すことができて助かった。
なので、やはりブログは続けておきたい。
とは思っていたし、今も思うのだけど……。


しかし、記録性はさておき、「熱いうちに書いておきたい」というその衝動のもっていきどころとしては、これはブログよりもツイッターのほうに遥かに利があった。
ライヴを観終わってすぐに、感じたことを書ける。
それを複数の人たちに伝えられる。
帰りの電車のなかでも、立ち寄った蕎麦屋でも書けるし、なんならライヴ会場から外に出る前に書いて(つぶやいて)読んでもらうこともできる。

速効性、即時性的には、言うまでもなくブログよりツイッターで、だから僕は次第にツイッターのほうに移行していった。
熱くなった気持ちをそのときすぐに書ける(つぶやける)という意味で、ツイッターの手軽さがよかった。
かくしてブログの更新がストップした。
(前回書いた通り、そもそもはブログを読んでほしくてツイッターを始めたはずだったのに)


字数制限のないブログだからこそ思う存分書ける…という一面は確かにある。
流れていくツイートではなく、ブログに記録として残しておきたいこともある。
まとまった文章として読みたいと言ってくださる読者もいて、それは嬉しいし、自分も誰かのツイートとブログの両方を見た上で同じように思うこともある。


とはいえ、ツイッターでも自分の「プロフィール」欄から辿れば、過去の記述をまとめて読み返すことはできる。
まあ、過去に行くほど辿る面倒さはあり、アーカイブ欄のあるブログのほうがその点はそりゃ便利だが、でも時間軸で辿っていけるツイッターの面白さというのもある。
一長一短ってことですかねぇ。


ならば、両方をバランスよくやれれば一番いいのだ。それが理想的じゃないかと。
そう思っていたのだけど。
なかなかこれが難しくて。


例えばツイッターはツイッターでそのときの思いをすぐに書いて、後日もう少し整理したり膨らませたりしながらブログに書く、っていうのがいいんだろなとは思ったんだけど。
ざっくり言うと、まずそこまで時間は割けないっていう。
そこまでいくと仕事に支障きたすからね。

あと、ツイッターでつぶやいた時点で、言いたいことの核となるところはもう出せてるわけだから、あとからそれをブログで膨らませても、なんか濃度が薄くなる。
その時点でどうしても出がらし感が文にも出ちゃう気がして、自分がその作業を楽しいことに感じられないっていうところもあったのだな。


さて。
そんなんでブログの更新がストップしていたわけですが。
先にも書いた通り、ブログはブログでなるべく続けたい。
そういう気持ちはありますもので。


結論。
今までとは違う形で、そして今までほどは更新が頻繁じゃなくなるだろうけど、ぼちぼちやってはいきますよ。
じゃあ、今までと違う形ってのはどういうことかというと、例えばライヴをひとつ観て、それについての思いを熱く書くようなことは、よっぽどじゃなきゃもうしないと思う、たぶん。
それはツイッターでする。
ただ、備忘録的に残しておきたいところはやはりあるので、ブログでは例えば「今月観たライヴ」みたいな形で、まとめて数本の感想を書いて載せるようにしていきたい。
「今月観た映画」でもいいし「今月聴いたCD」でもいいんだけど、ある程度まとめた状態で書くようなスタイルをとっていきたいかなと、漠然とそう思ってます。

あとはうまく言えないけど、ブログだからこそやれることをやって、ブログだからこそ書けることを書いていきたいと思ってますね。
年間ベスト10的なことだったりとか、近いところではグラミー賞絡みのあれこれとか、そういう企画性強めのことだったりとか。
あとはもっとこう、エッセイに近い書き方をしてみるとか。
いろいろと。


前回書いた「一方通行」問題については、自分なりにまた考えつつ、逆に一方通行だからの利点をもう少し意識して利用したいとも思ってますし。


言うたら「怒るくらいなら泣いてやる」新章、みたいな?
「怒るくらいなら泣いてやる」セカンド・シーズン的な?

そんな新たな気持ちで臨みたいと。
大袈裟だけど、まあ、これが今後ブログを続けるにあたっての抱負ってとこですかねぇ。
はい。
どうぞよろしく。


あ、ツイッターを始めてよかったこととか、よくなかったこととか、そのあたりのこともいろいろ書きたかったんだが、長くなったんでね。
それはまたそのうち。