5月29日(土)
日比谷野外音楽堂で、ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバル。
最近仲良くなった20代の若者バンドのライヴを渋谷・duoで3時から観たあと、日比谷の野音へ。
5月下旬とはとても思えぬ気温で、野外のライヴはきついかとも思ったが、なんたってソロモン・バークの初来日公演なのだ。
珍しくビールは持ち込まず(だって寒いんだもん)、友達のSくんと開演を待つ。
ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバル。
2005年まではソウルは名称になく、ジャパン・ブルース・カーニバルとして開催されていたこのイベントも今年で25周年なのだそうな。
僕がこれに行くのはずいぶん久しぶり。
前に行ったのがいつだったのかも思い出せない。
だが、僕はすっかり忘れていたのだが、長いつきあいになるSくんが言うには、記念すべき第1回目を一緒に観に行っているとのこと。
そうだっけ? そのときって誰が出てた? と訊けば、
「フィッシュボーンとか」。
ああ、そういえばフィッシュボーンを野音で観たのはこのブルース・カーニバルだったっけか。
あとでウィキってみたら、その第1回目にはフィッシュボーンのほかに、ジョニー・アダムス&アール・キング、憂歌団、シーナ&ザ・ロケッツ(ゲストで山口冨士夫!)、ダンガン・ブラザーズ・バンドが出ていたよう。
ダンガン・ブラザーズ・バンド、好きでしたよ。そっかぁ、彼らもこれで観たんだったか。
とかなんとか遠い日に思いをはせながら開演を待ってると、その第1回目から司会をやってらっしゃるゴトウゆうぞうさんがギター伴奏のカメリヤ・マキさんとステージに登場。
で、始めに呼び込んだのはローラーコースター&フレンズで、フレンズのひとりはというと吾妻光良だ。
グハハハ、吾妻さん最高。あの弾きっぷりは、ブルーズだけどある意味パンクですな~。
演奏は熱かったが、しかし気温は…寒い。
雨が降らなかったからまだよかったけど、寒い野音ってのはもうひとつ(こっちの)調子がでないのぉ。
2番手はジョー・ルイス・ウォーカー。
ホントはバーナード・アリソンが出るはずだったんだが、急病のために来れなくなって、ピンチヒッターとしてこのウォーカーさんがやってきたのだ。
ピンチヒッター言うても、この人もかなりの大物。
今年のブルース・ミュージック・アワードでベストアルバム賞を受賞したばかり……なのだそうで、つまりあぶらノリまくりの絶好のタイミングでの来日となったわけですね。
もうね、バンドの音圧からして違うのだなー。
さすが本場もん。
ギターとヴォーカルで、ときどきハープも吹くウォーカーさんは、サンフランシスコ出身の大ベテランさん。
60歳を超えてるそうだけど、でも渋みで行くより、けっこう粗かったり疾走感あったりのギターでゴリゴリ・ガツガツ迫ってくる感じでしたね。
最新作からの曲って言って演奏された「I'm Tide」って曲とか、えらいカッコイイでないの。
ロックっぽかったり南部ソウルっぽかったり泣きのブルーズだったりと自在に弾いてて、こりゃちゃんとアルバムも聴いてみにゃあと思いました。
Between A Rock And The Blues/ジョー・ルイス・ウォーカー
とまあ、演奏はこれまた熱かったわけだが、しかし気温はますます低くなってきて、あ~、さみ~。
ビール呑みたくなる気温だったらどんなによかったか…。
そんな中でのゴトウゆうぞうさんの“ブルース・クイズ”に笑いながら……さあ、いよいよキング・ソロモンのおでましだ。
ステージ上にはキングのためのあの金色の縁取りの大きな椅子が用意され、ゆうぞうさんも言ってたが、確かにそれを見ただけで気持ちが昂ってくる。
で、ステージのライトが消えて暗くなり、そしてライトがついたらそこにもうキングが座っていた!
おおー、でかい! 巨漢!
さすがに写真なんかで見るよりもそのでかさにインパクトがある。
で、歌い出したら、おおおー、声がまたでかい! 太い!
確か70歳とかでしたよね~、キング・ソロモン。
なのにこの声のでかさ。太さ。そして艶。
もうね、ホントにツヤツヤなんですね、その声が。
とにかくその声の艶に僕は感動しちゃったもの。
バンドは大所帯で、ギター×2、ベース、ドラム、キーホード×2。さらにホーンが4人、コーラス2人、ヴァイオリン2人の計14人。
なんとまあ豪華な。
そのうちコーラスの女性はソロモン・バークの娘さんだそうで、1曲彼女がソロで歌ったり。
また男性コーラスの人は息子さんだそうで、彼も1曲歌ったり。
これぞアメリカの芸能ファミリー・ビジネス!
因みにホーンのひとりは日本人女性でありました。
ソロモン・バークは最後まで座ったまま、しかし朗々と名曲の数々を歌ってくれた。
古いのも新しいのも。
踊れるアップものもロマンチックなスローも。
ソウルが基本だけど、そこにはブルーズも色濃く入っていて、ヘンな言い方だけど、この人の存在そのものが「ブルース&ソウル・カーニバル」やなぁ、なんて思ったりも。
後半はとりわけグググッときましたねー。
「ともだちの曲をやる」なんつって言って、メドレーでオーティスの「ドック・オブ・ザ・ベイ」やらベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」やらサッチモの「ワット・ア・ワンダフル・ワールド」やらを歌ったり。
最後はお待ちかね「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」、そしてそのまま「ウェン・ザ・セインツ・ゴー・マーチン・イン」へ。
で、バンドのメンバーは真っ赤なバラを客席に配りに行ったりも。
ザッツ・エンターテインメント!
1時間ちょいくらいだったけど、大満足ですよ、そりゃあもう。
本当に感動的なほど素晴らしい歌声でしたよ、そりぁもう。
ありがとう、キング。
どうか長生きしてくだされ。
あ、ところで、ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバルの主催者であるM&Iカンパニーさんにリクエストをひとつ。
来年やるときゃ、是非とも大阪のザ・たこさんを出してくださいよ。
彼らこそ日本一のソウル~ブルース・バンドであって、絶対この野音の雰囲気に合うんだからさ。
↓いやー、この曲のイントロが鳴ったときゃ、そりゃ燃えたわ~。
http://www.youtube.com/watch?v=sbseZp1nbDg&feature=related
↓おっ、ストーンズとキングの共演映像みっけ。かっけー!
http://www.youtube.com/watch?v=FAPXC9g6sNg&feature=related
