2月25日(木)


下北沢ガーデンで、踊り場ソウル。


踊り場ソウルはヴォーカルの土屋文彦を中心に、2003年に結成されたバンド。
何度かメンバー・チェンジがあり、現在はヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード×2の6人で活動している。


まず「踊り場ソウル」というネーミングが抜群にいいじゃないか! と、最初に聞いたときに思ったのだが、実際の音楽性はというとソウル色は(メロディの一部を除き)希薄で……つまり黒っぽさはなくて、ダンスミュージック色の濃いJ-ポップといった感じ。
マイスペにも、<影響を受けた音楽>として、90年代J-POP と書かれてある。


僕はこのブログにも登場回数の多いシンガー・ソングライターのKUMAMIを通じ、去年バンドに新加入したベースのなかむらしょーこちゃんと夏頃に知り合ったことから、12月に下北沢ガーデンへ初めてライヴを観に行った。
で、今回が2度目。


この日はメンバー仕切りのイベントで、踊り場ソウルはそのトリで登場。
12月に観たときとはまた形が変わっていて、ヴォーカルが2トップ!
エンジンズ(円人図)というバンドもやっている戎谷俊太という人がメイン・ヴォーカルとして立ち、オリジナルのヴォーカルの土屋が横に立って主にラップ部分を多く担当……というスタイルで進んでいった。


戎谷俊太さんはメンバーではなく、この日のゲスト・ヴォーカルだそうだが、まず彼の技量が群を抜いて際立っていた。
彼は歌をうたってサックスも吹くという珍しいあり方なのだが、ひとりでも十分華があった。
ソウル~ブルーズっぽい匂いも持った声質がよく、通りもいい。
またサックス持ってても身のこなしが軽やかである上、MCも自然でありながら場読みもしっかり。
観客のこともステージ上のメンバーのことも見渡した上で話しつつ、それをとても自然に笑いに繋げていくことができる……そういう気遣い込みの余裕のようなものがあった。
踊り場ソウルが目指しているのであろう「楽しい」ステージングといったところが、彼の歌や喋りやキャラによってよりわかりやすく観客にも伝わっていたように思う。


そんな俊太さんのパフォーマンスに感化されてか踊り場ソウルのメンバーたちもみな楽しそうにそれぞれのプレイを自信持ってしていたように見えたし、彼が主に歌部分を担当することで土屋氏のラップ部分の個性も生きていた。
絵的にもふたりの並びのバランスはいいように思えた。


といったわけで、12月に観たときよりもよく感じられたこの日の踊り場ソウル。
今後どのような形になっていくのかわからないが、俊太氏がバンド全体にもたらす影響はいろんな意味で大きそうなので、少なくともあと何回かはこの形で試して発展させていくのがいいんじゃないかと僕なんかは思ってみたりも。


あとは……橋本氏のキーボード音をもっと強調してよりハッキリとソウルっぽい感覚も出せればいいだろな、とか、前回やってたちょっとした揃いのステップがなくなってたのが残念だな、ああいう揃いのステップとかダンスなんかが見え方の面白さに直結したりもするのに、とか、衣装に統一性がないな、せめて色味だけでも揃えればいいのに、とかいろいろ思いつつ、一方でしょーこちゃんの楽しそうにベースを弾くあの表情は観る者をにこやかな気持ちにさせるよな、あれはバンドの大きな武器というか惹きにもなるな、とか、そんなことも思いながら僕は観てました。


なんていうか、音楽マニアとかじゃない普通のコにもうったえることのできる“躍らせる”J-POPバンドみたいなのって今はないわけだし、よりガツンとエンターテインメント性を打ち出す感じで進んでいったらもっともっと面白くなりそうね。

期待しよっ。



DeepでPopなシナリオライター/踊り場ソウル

↓踊り場ソウルのマイスペはここ。

http://www.myspace.com/odoribasoul



↓戎谷俊太氏のやってる円人図のマイスペはこちら。

http://www.myspace.com/enginezmyspace