2月13日(土)
乃木坂・ビルボードライブ東京で、ホセ・ジェイムズ (2ndショー)。
(今日も寒いが)この日も寒かったよなぁ。
だからか夜の乃木坂周辺も人が少なかったような。
が、会場内はホセの声によってジンワリ熱が広がっていった。
ジャイルス・ピーターソンが「15年に1人の逸材」と絶賛して自らのレーベルに招き入れたヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズ。
2ndアルバム『ブラックマジック』を先頃リリースしたばかりというタイミングでの来日となった。
イベントなどで何度か観ているが、自己バンドでの正規の単独公演を観るのは、僕は初めて。
ビルボードライブの青と赤の照明が、ホセの歌声によく合っていた。
メンバーをわりとよく替えてそのときのモードにフィットする編成を組むホセだが。
今回はキーボード、ベース、ドラムという3人のミュージシャンに、ホセと女性ヴォーカルという編成。
キーボードがGrant Windsor、エレクトリック・ベースがNeil Charles、ドラムがRichard Spaven、ゲスト・ヴォーカルがJordana de Lovelyだ。
「僕が知りうるなかでもっともスペシャルなドラマー」だとホセが言うリチャードを始め、3人のプレイヤーは何れもジャズとヒップホップの両側をフレキシブルに行き来できる腕利き。
ホセの声との音の融合加減は実に自然で滑らかだった。
ニューヨークヤンキースのキャップを被り、手の動きなどはラッパーっぽさもあってクールなホセ。
一方、女性ヴォーカリストのジョルダナ・デ・ラヴリーは、色っぽさ強調路線のキラキラした服。
ジョルダナはブルックリンのシンガーで、ホセの古くからの友人(ホセの2作に参加しているキーボーディストのライアン・ブルムと共にシェルというバンドで活動していたそうな)。
現在ソロ作も準備しているそうで、ホセもなんらかの形でサポートするらしい。
彼女は『ブラックマジック』の収録曲でもいい声を聴かせているが、ホセによるとライヴでこうしてフィーチャーするのは初めての試みだとか。
で、ズバリ、ホセとジョルダナの掛け合い(またはデュエット的な)が今回の見どころにもなったわけだが。
ジョルダナはジャズ畑出身じゃなく決してスキルの高いシンガーというわけでもないが、主張しすぎることもなく、かといって薄くもなく、いい感じでホセと合わせていた。
いや、それにしてもホセのヴォーカルの色っぽいこと!
こうしてナマでじっくり味わっていると、とろけそうになる。
そんなホセは声を楽器のように鳴らす。
声を楽器として捉えていることがよくわかる。
また、マイクを持っていないほうの手はラッパーのように広げて動かすのだが。
ときにその手がDJがスクラッチしてるような動きになり、それに合わせて歌もスクラッチさせるような感じで同じフレーズを繰り返したりする。
んんん、文字では伝えにくいんだが、それ、技ありといった感じだった。
短い時間ではあったが、よくある雰囲気ばかりのクラブ・ジャズ系ライヴとは一線を画す、濃密なライヴ。
これだけジャズもヒップホップも咀嚼した上で自分らしく歌える歌手は、やはり稀だと実感した。
いや、本当に素晴らしかったです。
2月15日(月)
中目黒・ビートインクで、ホセ・ジェイムズにインタビュー。
前に対面でインタビューしたのは、2007年4月の初来日時。
1stアルバムが世に出る1年近く前だった。
だが、ホセは「覚えてるよ」と言った。
「あのときは桜がキレイだったよね」とも。
(このように美に対して意識的な男なのだ)
静かな口調で、しかし前に会ったときより雄弁に語るようになった感もあるホセは、なんとも魅力的だ。
はにかむような笑顔もよくて、ああ、これは女性だったらイチコロだな、ってか男の僕でも惚れてまうがな、とか思ったりも。
ライヴについてのあれこれから、現在のスタンス、新作のことなどを訊く。
聞けば、次の盤ももう準備を進めていて、さらにその次の盤のプランもハッキリあるそうだ。
それがいかなるものかなどは、ADLIB誌4月号のインタビュー記事にて。
↓こちら、2008年発表の1stアルバム。
The Dreamer[日本語解説・対訳・ボーナストラック付き国内盤]/ホセ・ジェームス
↓こっちが、今月出たばかりの2ndアルバム。
BLACKMAGIC(ブラックマジック)[解説&ボーナストラック付き日本盤]/ホセ・ジェイムズ
↓こちら、バウンス誌に載せた2ndのインタビュー。
http://tower.jp/article/interview/2283
↓こちらは、デビュー作『ザ・ドリーマー』発売時にプレスリリース用原稿として書かせていただいた紹介文です。
http://trafficjpn.com/josejames/TRCP-21/review.html
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