10月9日(金)
渋谷・duo music exchangeで、リトル・ブーツ。
サマソニで僕はパオロ・ヌティーニからユクセックに流れた口なので、リトル・ブーツを観るのは今回が初めて。
エレクトロ・ポップ・ブームの流れから出てきた女性だけど、ライヴを観る限り、エレクトロなアプローチは手段に過ぎなくて、本質は普通にポップ・シンガーなんだな、と。
だからタイミングが変われば、全然違う音の方向性に行くのもありなんだろうなっていう、そのくらいのスタンスであるように(ライヴを観た限り)感じられた。
ドラムとシンセ、ふたりのサポート・メンバーをバックに歌うリトル・ブーツことヴィクトリア嬢。
普通に伸びのある元気めの声質だし、終始ニコニコしてるし、跳びはねたりとパフォーマンスも明るく健全。
で、肉付きもいい。
つまりエレクトロである必要性は特別ない気がするんだが、そもそもエレクトロである必要性ってなによって話もあるだろうし、まあ難しく考えず楽しみゃいいってことだろう。
アンコールではテノリオンを操作するも、トラブルでうまく音が出ず、あたふた。
そんなアマチュアっぽさも今なら可愛さとしてポジティヴに捉えることができる。
(今なら、だけどね)
1時間に満たないコンパクトなステージだったが、まあこのくらいでちょうどいいかな。
(比較するのもなんだが)例えばこの前観たラ・ルーは大人リスナーのツボをくすぐる暗部がどっかにあって、それがのびしろになってるようにも思えたが、リトル・ブーツは完全に若いコ向けって感じでしょうかね、今んとこ。
ライヴでも「Remedy」だけがやっぱり突出してた感はありましたな。
