10月8日(木)
代官山・UNITで、ラウル・ミドン。
7日に3rdアルバム『シンセシス』が発売されたばかりのラウルさん。
プロモで来日し、UNITで完全招待制のプレミアム・ライヴを行なった。
この新作はマンハッタン/EMIから、エマーシー/ユニバーサルに移籍してのもの。
プロデュースをラリー・クラインが手掛けたアートフルな作品だ。
盲目なので、いつものようにスタッフに導かれるようにステージに登場し、ひとりでアコギを弾きながら歌い始める。
この日、演奏されたのは、全て新作『シンセシス』からの曲。
レゲエの「インヴィジブル・チェーンズ」に「ボニーズ・ソング」にシングルの「ネクスト・ジェネレーション」にビートルズの「ブラックバード」に、あと何やったっけな。
1曲くらい以前の…例えば「ステイト・オブ・マイン」あたりをやったりしないかなと思ったんだが、それはなかったですね。
僕はライナーを書いたこともあってさんざん聴き込んでいたからどの曲もイントロで「おおっ」ってなったけど、観にきた大半の人はまだ新作を未聴のはずで、ゆえに反応はやや薄め。
ではあったけど、でも「ブラックバード」のときはさすがに大きな拍手と声援がとんでましたね。
彼にしては珍しく、前半はどっかカタかった。
けど、得意のマウストランペットなんかも披露しながら徐々に熱を帯びてきて、いい感じに。
曲によっては後半、アルバムのものとはだいぶアレンジ変えたりして……うん、それもいい。
演奏終了後のちょっとした喋りの時間には、「ハッピーターン」が大好きでいつも楽屋においてある、しょっぱさと甘さが絶妙な加減で合わさってるのがいい、ってなこと言って和ませてくれたりも。
どっか可愛さもあるラウルさんなのだった。
次はバンドを従えてのフル・ライヴ、待ってます!!
↓こちら、ユニバーサルのラウルのサイトです。
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/raul_midon/index.html
