4月5日(日)
ゼップ東京で、The Birthday。
今まで観た彼らのライヴの中で一番よかったんじゃないか。
でもなんでだ?
何が違ったんだろ?
このプログで何度か僕は彼らのライヴに対して、も少しなんか喋ってもいいんじゃないか、観客が一生懸命声援送ってるんだからそんなにつっけんどんにするこたぁないんじゃないかというようなことを書いた。
じゃあ今回は喋ったかというと、アンコールのときにチバさんが「WBCのマクドナルドのコマーシャルでカッコイイ曲かかってたでしょ?」とかなんとか言って新曲を始めたぐらいで、ほかはやっぱりほとんど喋らない。
けど、そのことも今回は気にならなかった。
なんだろな。
とにかく立て続けに曲をダーンとやっていくその感じが、今回のライヴではまったく一方的じゃなくて、むしろそれによって観客と繋がろうとしているようにさえ感じられたんだよな、ちょっと臭い言い方だけど。
それはもしかすると『NIGHT ON THE FOOL』というアルバムの性格も大きく関係してるのかもしれない。
あのアルバムはそれまでのものに比べてけっこうメロディにも力点が置かれていたから、それが開かれた印象に繋がったところもあったんだろう。
でもそれだけじゃないんだよな。
アルバム・タイトルにかけて『38NIGHTS ON FOOL』っていうツアー・タイトルで、つまり38公演やって、この日がその38夜目。
だから安定感があった。
もちろんスリルもあったけど、そのスリルは彼らが自分たちでしっかり獲得して出せる種類のもので、だからそれは安定感という言い方の中に含まれる“堂々たるスリル”(ってヘンな言葉だけど)だった。
グルーヴが凄まじく、音量も凄まじい。
が、その爆音と渦の中でもメロディはしっかり立っていて、それがステージと客席の距離を縮める役割を果たしてるようにも思えた。
それと珍しくコール&レスポンスなんかもあって、それも効いたところはあったかもしれない。
でもそれだけじゃない。
本編最後の「涙がこぼれそう」の始まりのスロー部分では、観客たちがその部分を歌っていた。
ここ、かなりグッときた場面だった。
ロックで繋がるってのはこういうことだ、みたいな。
いや、繋がるなんて書くとやっぱり臭い感じだけど、でも。
アンコールはまだタイトルのないインストの新曲ともう1曲やって、さらに2度目のアンコールでは1曲やったあと「もう1曲」って言ってやって、「もう1曲おまけ」って言ってまたやって、要するにアンコールだけでも5曲。
全部合わせると24曲!!
そういえば「stupid」も「プレスファクトリー」も今回はやらなかったが、それでもタップリ24曲あったわけで、出し惜しみ感のかけらもない。
とにかくそれだけの大量の曲を、これが今の自分たちの音なのだと胸張ってどんどんどんどん繰り出してくるその感じが今回は何やらやけに爽快かつ感動的に思えた。
ずーっと昔に僕がハマって聴いていたリザードのモモヨが何かのインタビューで「頭の悪いやり方かもしれないけど、叫んで叫んで叫び続けることで何か突破できることがあると思ってる」というようなことを言っていて、僕はその言葉が大好きで、ある部分それを指針にして生きてるとこもあったりするんだけど、チバさんも、というかこのThe Birthdayというバンドもきっとそういうふうにしかできなくて、そういうことを信じていて、だから胸を打つんだろう……なんてことも僕は考えていた。
ところで話は変わるけど、3月の僕は何だかヘンに苛立っていた。
で、電車の中や歩いてるときなどにThe Birthdayの曲をわりとよく繰り返して聴いてた。
そうすると、なんかいいじゃねーか別に、ってな気持ちになれたのだった。
