チャンピオンズ・リーグがいよいよ面白くなってきてるわ、夏フェスの出演者発表も始まりだしてるわで、何かと心が躍る今日この頃……ではあるけど、しっかし寒かったね、昨日は。
来月の今頃、花見できるんだろうかって心配になるほど。
呑気な心配ではありますがね。


はい。ちょっと間があいたけど、前の記事の続きです。




2月22日(日)


さいたまスーパーアリーナで、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック。


第1部は、ジェフ・ベック。

若い頃はそれなりに名作群にハマってたし、2~3年前に紙ジャケが一挙に出たときにはシコシコ買い集めたりもした。
けど、なんとなく今までの来日のときは「絶対観なきゃ!」という気持ちにならなくて。
実はジェフ・ベックを観たのは3~4年前のUDOフェスが最初。
それは野外だったこともありラク~に観てた感じだったので、屋内でしっかり観るのは今回が初めてだったりする。


まず思ったのは、若々しいなぁと。
60代半ばだそうだが、髪は黒くてフサフサしてるし、腕見ると筋肉の隆起もあるし、白いスリムのパンツが普通に似合ってもいる。
動きもしなかやかで、弾いてる姿はもちろん、弾いてないときも佇まいとしてかっこいい。
僕の席はステージ向かって左側で、けっこう距離的にも近かったのでそのままでも十分よく観えたのだが、手の動きなどはやはりスクリーンにアップに映されるのを観ると、うわ~、さすがにスゲェなと観入ってしまう。
指の動きが色っぽいのだ(←女性的な観方ですかね)。


なので、僕の視線は最初から最後までジェフ・ベックに釘づけに……なってたわけではなかったんですね、これが。
なぜなら横に、ちっちゃなカラダでバリバリとベース速弾をかます、とっても可愛い女のコがいたから。
タル・ウィルケンフェルド。
オーストラリアはシドニー出身の22歳(か23歳)。
そっか、このコが噂のタルちゃんかぁ。
なるほど噂になるわけだ。
見た目、10代といっても納得しそうなくらい笑顔なんかまだあどけなさも残ってるようで、と~ってもキュート。
なのに音はぶいんぶいん。ぶっとい音を出しやがるのです。
ちっちゃくてキュートなコがぶいんぶいん太い音を鳴らすっていうのは、なかなかこうたまらんものがあるね。
タルちゃんのファンになっちゃいました。


ジェフ・ベックにしても、ドラムのヴィニー・カリウタにしても、キーボードのデヴィッド・サンシャスにしても彼女のことをすごく可愛がりながら立てているようで、ひきしまっててスリリングな演奏の中にもほどよく和やかな成分が混ざってる感じがよかったです。
ジェフ・ベックがタルちゃんと並んでベースのネックをつかんで弾く“ベース二人羽織り”なんかも、サービス精神というよりまず本人たちが楽しそうだったしね。


いやしかし、音が素晴らしかったな。
各パートの音のバランスが非常によくて、それはもちろんバンドのよさでもあるのだけど、同時にさいたまスーパーアリーナの音響のよさも見直してしまった。


で、選曲はといえば、去年出た『ライヴ・ベック3~ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ』の凝縮版ってところで、「レッド・ブーツ」のような定番曲もあれば、「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」から「ブラシ・ウィズ・ザ・ブルース」に繋げる鳥肌もののそれもあったし、ビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」もあった。
さらに最後には「ピーター・ガン」も。


ストイックな人というイメージがあったんだが、約50分の中にも見せ場をたくさん盛り込み、これはこれでエンターテインメントなんて言い方もできるライヴだなと思いました。


ライブ・ベック3~ライブ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ/ジェフ・ベック

第1部が終わり、ここで30分の休憩。
トイレに行くと……わわっ、すんごい行列。
男子トイレでこんな行列って、滅多にない。
いや、大半が40代(←僕含む)・50代のおっさんであるがゆえ。
基本的に近いんすよね、トイレがね。

で、第2部はエリック・クラプトン。
全体的には今回の単独公演の凝縮版ってことなんだけど、ここではまず“ひとりだけで”のアコースティック・セット。
単独公演ではバンドでやった「レイラ」も、アンプラグド・ヴァージョンのあれで歌って場内をわかせていた。


で、3曲だったか歌ってからバンド・セットに。
クラプトン・バンドもやっぱりここでは音のバランスのよさを強く感じたな。
武道館で観たときよりもクッキリと各パートの音が聴こえてきて、そうなるとこっちもより前のめりになってしまう。
エイブ・ラボリエルJr.のドラムはうねりを作ってて素晴らしいな、とか。
クラプトンのプレイでは「アイ・ショット・ザ・シェリフ」の後半のギター・ソロがこのときはグッときたかな。


アンプラクド~アコースティック・クラプトン/エリック・クラプトン


そしていよいよ第3部がふたりの共演。
バックはクラプトン・バンドで、そこにジェフ・ベックが加わるという図。
さすがにふたりがステージに立った瞬間、観客の熱がグッと高まった。
で、どうだったかは、前の記事の通り。
本気の演奏がどんどん熱を帯び、特にラストにやったスライの「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」のグルーヴは凄まじかったですね。
あのステージの映像化、熱望します。


はい、そして今日はクラプトンの単独公演の最終日。
悔いが残らぬよう、しっかり聴いてきます。