1月13日(火)


渋谷・クラブクアトロで、ジャックス・マネキン。


難病を克服して昨年発表した新作が素晴らしいできだったアンドリュー・マクマホン率いるバンド、ジャックス・マネキン。
その新作が出たときに、アドリヴ誌のレビューで僕はこう書いた。



ふり絞るような声で思いのたけを歌っている3曲目「スウィム~あきらめないで」を歌詞見ながら聴いていたら、胸が詰まって泣いてしまった。

この先、僕は少しでも心が折れそうになったらこの曲を聴くだろう。
永遠に残るだろう大名曲。歌詞の全文をここに記しておきたいくらいだ。
「生き延びられるかどうか定かじゃないときは、自分を救ってくれる音楽に向かって泳ぐんだ」。
白血病と闘い、生き続けることに執着した彼の、文字通り「希望」がはりさけんばかりに歌われている。
音楽が救いになることをもう一度信じさせてくれる。
シングルになった11曲目「僕の生きる証」にも胸をつかまれる。
特筆すべきはこの2曲だが、ほかのどの曲も力強く、生々しく、開かれている。
バンド・サウンドの躍動もある。
人生に真剣に向きあっている全ての人が聴くべき傑作だ。


グラス・パッセンジャー/ジャックス・マネキン



普段、エモとか呼ばれているロックをほとんど聴かない僕にしてはずいぶん熱く書いたものだったが、でも「スウィム~あきらめないで」はやはりそれほど心に響いたものだった。

昨日のライヴでも、彼はまさに「ふり絞るように」歌っていた。
全編、魂の叫びと言っていいぐらいに。


また今こうして歌えているということの彼の喜びがビシビシ伝わってもくる、熱くパワフルな歌と動きだった。
比較的始めのほうで歌われた「スウィム~あきらめないで」に、やっぱり僕はグッときた。


満員の会場のファンたちは、みんな手を振り上げてそれに応えていて、何曲かでは自然にシンガロング。
みんな彼のことを愛しているんだなということがよくわかったライヴだった。


全編、CDで聴くよりももっとラウドなロック演奏ではあったが、個人的にはその分、バラードが沁みたな。
ピアノ弾き語りパートが少し多めにあったら僕的にはそのほうがもっと嬉しかったかもしれない。



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叫び「今日のお勧め」


ちょっと久々になる「今日のお勧め」。
ブツは、ちょっと久々どころか、ものすごーく久々になるミランダ・リー・リチャーズの新作『LIGHT OF X』。


Light of X/Miranda Lee Richards


これ見つけたときは「おおっ」と声出しそうになっちゃったよ。
デビュー作『ヒアゼアアフター』は日本盤のライナーも書かせていただいたし、取材もしたものだったけど、それから約7年間も音沙汰なくて、もうやめちゃったのかと思っていたんでね。


7年ぶりだけど、作風はそんなに変わってないし、アートワークの醸し出す雰囲気も同じトーン。
フォーキーで、浮遊感があって、メランコリックで、ヒッピー的で、少しだけカントリーっぽくもあるけどサイケっぽくもあって、ふわふわふわ~っと漂う感じ。

聴いてると時間の流れや景色の色合いが変わっちゃう。
忙しくない日の夕方に聴くのがいいだろうな。


この人、やっぱりいいわ。僕、好きだわ。
長い空白期間をどう過ごしていたのかは知らないけれど、戻ってきてくれてよかったです。


↓マイスペはこちら。

http://www.myspace.com/mirandaleerichards