一昨日・昨日と続けてフランスのアーティストのライヴを観てきました。
まずはこっちから。




12月15日(月)


渋谷・クラブクアトロで、タヒチ80。


開演時間の19時から10分ほど遅れて着いたら、うっわぁー、中がパンパン。
満員電車状態。
さらにあとから来た人が入りきれなくて後ろのドアが一時閉められなくなったりもしてたほど。
なので、身動きできない状態で観る。


聞けばクアトロ両日とも完売だったそうで。
タヒチ人気の凄さを改めて思い知りましたね。
次はゼップくらいじゃないと収まりきらないかも。


グザヴィエのソロを経て、今年3年半ぶりに発表した新作『アクティヴィティー・センター』で1stの頃のようなシンプルなバンド・サウンドに立ち返ったタヒチ。
今回はその新作からの曲をどんどん続けてやってったわけだが、ああ、この新作で彼らはフレッシュな感覚を取り戻したんだなぁ、バンドで演奏することの楽しさを取り戻したんだなぁということがビシビシ伝わってきたライヴだった。
なんだかすごく嬉しそう&楽しそうに観えたな。


で、シンプルなバンド・サウンドに立ち返り……なんて書くと所謂UKのギター・ロックみたいなものを想像しちゃうかもしれないけど、そういうんじゃなくて。
サウンド面で特に効いてたのは意外とキーボードだったりもして、中盤の数曲とかかなりソウル色の濃いグルーヴが出てたのがよかったですね。
カーティス・メイフィールドっぽいなんてことさえ思わせるぐらい。
曲名わからんが、中盤でグザヴィエがキーボード弾いてやったインスト曲なんか、相当しびれたもの。


新作の曲中心とはいえ、以前の曲もいい塩梅に挿んで展開。
「Yellow Butterfly」などでは客席から「お~っ」なんて声もあがったり。
みんな、昔っからずっと好きなんだね、タヒチのことが(僕もそうだけど)。
そうやってずっと好きでい続けているファンが今も好きで観に来てるってことがよーくわかった。
本当に愛されているバンドなんですね。


あと印象に残ったのは、本編の終わりだったかにやった「Changes」。
エレクトロ風味のあったオリジナルから今のギター・バンド・サウンドにがらっとアレンジを変えて演奏されたんだが、これが膨らみが感じられて実によかった。


それから、ソロのアックス・リヴァーボーイ作品の中でもっともタヒチっぽいと言える曲だった「Roundabout」。
なんとなく、これ、やるんじゃないかと読んでいたのだが、やっぱりアンコールでやってくれて、イェイっ!!
「別のアーティストのカヴァーなんだ。アックス・リヴァーボーイっていうんだけど」とかなんとか、グザヴィエがとぼけた感じでMCしてから歌ったんだが、そういえば今年1月のアックス・リヴァーボーイ公演のときには、「あるバンドのカヴァーをやるよ。タヒチ80っていうバンドなんだけど」などとあのときもとぼけていたことを思いだした。


そして最後はやっぱり「Heartbeat」で、みーんなニッコリ。
何度聴いてもいい曲はいいやね。


あ、あと、グザヴィエ人気はもちろんだけど、けっこう「ペドローっ!!」っていう声援が多かったのも印象的でした。
後ろにいた女のコも「ペドロ、チョーかわいい」とか言ってたし。
確かにやつの笑顔は人を幸せな気持ちにさせるものがあるよなぁ。



アクティヴィティー・センター/タヒチ80