昨夜はフジロック(ヘヴン)で観てウキャ~っとなったTHE NEW MASTER SOUNDSの単独来日公演に行くつもりでいたのだが、なんだか熱っぽく、外は大雨で寒かったので、こりゃ無理して行ったら間違いなく体調崩すわと断念。
ファンクは元気なときじゃなきゃね、と、自分に言い訳。
でも観たかったな…。


では、先週の日記を。




12月4日(木)


渋谷・WOMBで、クレイグ・デイヴィッド。


『グレイテスト・ヒッツ』のプロモーションで来日中のクレイグくん。
この日は「X'mas PARTY with CRAIG DAVID」と題されたMTVさんによるイベントに出演。


まずはクレイグ、DJとしてひとりで登場。
歌手デビュー前だけでなく、ここ数年もたまに趣味的にロンドンのクラブでDJをやったりすると本人から聞いていたものの、そういえばそのプレイを観るのはこれが初めて。

アシャンティをはじめとするR&Bから、ヒップホップにレゲエまでを繋いでいく。
スクラッチなんかもなかなかの手捌きで頻繁にきめ、けっこう「見せる」プレイでフロアを暖めた。
これ、意外と長い時間やってたかな。


で、一度引っ込んだあと、再びMC(←トナカイ姿のVJ BOO)に呼び込まれ、今度はアコースティックのライヴ・パフォーマンス。
ギターはお馴染みのクワメだ。


この日歌われたのは、まず続けて3曲。
「7 デイズ」「ホット・スタッフ(レッツ・ダンス)」「インソムニア」。


「7 デイズ」の高速ラップでわかせ、「ホット・スタッフ」はクワメのサポートの上手さもあってアコースティックながらもいい温度感。
が、何よりハイライトと言ってもよかったのは、『グレイテスト・ヒッツ』からのリード曲であり新曲の「インソムニア」だっただろう。


『グレイテスト・ヒッツ』のライナーに、僕はこう書いた。

「サウンドに気を取られがちだが、先にも書いた通りメロディがしっかりしているので、例えばこれをライヴでアコースティックにして歌ったとしてもそれはそれでしっくりきそう」

まさにそのことが証明された……つまりこの曲のメロディのよさがアコースティック演奏ゆえにクッキリと浮き立った、そういうパフォーマンスだったのだ。


ザ・ドリームの十八番的な末尾繰り返し手法もさりげなく用いながらしっかり自分のものにしたこの「インソムニア」、聴くほどにクレイグの本来の持ち味と今の時代感(=Ne-Yo「クローサー」などUSのエレクトロ系ヴァイヴ・ミュージックに呼応した感じ)が絶妙にミックスされた1曲として、僕は好きになっていく。


で、そのあとは質疑応答や観客へのクリスマス・プレゼント・タイムを経て、最後にもう1曲。
日本においては(あくまでも日本においてはね)最大のヒット曲である「オール・ザ・ウェイ」。


そしてここでサプライズ・ゲストとしてBONNIE PINKが登場。
前回のクレイグのビルボート東京での公演を僕はBONNIEと一緒に観たものだったが、そのBONNIEとクレイグがステージで一緒に歌っているのを観るのはなんだか不思議な……でもよかったなぁと思えるまぶしい光景でした。


グレイテスト・ヒッツ/クレイグ・デイヴィッド


12月6日(土)

丸の内・丸ビル1階marucubeで、クレイグ・デイヴィッド。


WOMBの翌々日、今度はこの場所の巨大なクリスマスツリーがそびえる前のステージで、やはりアコギのクワメとふたりでライヴ・パフォーマンスを。


上のほうのフロア(4階だか5階だか)まで、ステージをグルッと囲むように実に大勢の人、人、人。
もちろんクレイグ観たさに来た人も大勢いたのだろうが、通りがかりの人も多かったんだろう。


クワメは始めからステージにスタンばってて、クレイグはといえば上のフロア(3階あたり)からエスカレーターに乗って登場。
なかなか絵になるじゃん、その登場の仕方。


で、この日歌われたのは、次の通り。

「ホット・スタッフ(レッツ・ダンス)」「7 デイズ」「ライズ&フォール」「オール・ザ・ウェイ」「インソムニア」「フィル・ミー・イン」。


前の方の席には昔からの熱心なファンが多かったようで、「7 デイズ」のときに大きな歓声があがったのが印象的だった。
それに「フィル・ミー・イン」ね。
得意の高速ラップのすごかったこと。


そして最後にMCの方との質疑応答の中、嬉しい発表も。

来年4月の「SPRINGROOVE」にクレイグの出演が決まったそうな!

もちろんそれはバンド編成でのライヴ。
ちゃんとバンドを従えての正規の来日公演となると、『ザ・ストーリー・ゴーズ…』を発表したあとのツアー以来だから、ずいぶん久しぶり。
いやぁ~、楽しみだなぁー。


因みに来年のSPRINGROOVE、今のところ出演が発表されたのは……。
TLC、ジョン・レジェンド、T-PAIN、クレイグ・デイヴィッド。


ジョン・レジェンドとT-PAINは予想通りだったけど。
TLC、TLC、TLC……。きゃあーーーーっ。
どうなんだ、TLC。
そりゃ嬉しいですよ。嬉しいけどさ。観たいけどさ。
微妙っちゃ微妙でしょ。
Tボズとチリちゃんのふたりですからね。
TLCじゃなくて、TCですから。


とりあえずクリマンさん、クレイグとTLCが同じ時間に別のステージで…みたいなことだけは避けてくださいね。そこ、よろしくお願いしますです。



http://www.springroove.com/09/