書いてなかった取材記・ライヴ記がいくつかたまってるので、また少しずつ書いていきます。




11月4日(火)


渋谷・アズィール社で、多和田えみに取材。


多和田えみさんは今年4月にメジャー・デビューした、沖縄県宜野湾市出身のシンガー。
これまでに5曲入りのミニ・アルバムを2枚リリースしている。


∞infinity∞/多和田えみ


LOVE&PEACE/多和田えみ


初めて会った彼女はといえば……とにかく「あっかるい人だなぁー」という印象。
とってもよく笑って、取材の場がぱあっと明るくなる。
純粋さがそのまま表情にも言葉にも表われてる人で、東京に出てきて約1年だそうだけど、印象としてはまだ沖縄人そのまんま。
東京に住んでよくぞここまで汚れることなくそのままでいられるな、というかそのままでいられる“純粋力”といったものが備わってる人なんだなと感心しながら心がにっこりしてしまった。

「最初の頃は渋谷のスクランブル交差点を渡るときにどう歩いても絶対に人にぶつかるから泣きそうになってました。みんな慣れてるから上手じゃないですか? なのに自分だけヘタで、毎回“今度は頑張らないと”って覚悟決めて渡ってて。でももうだいぶ強くなりましたよ」
ってな話も、ケラケラ笑いながら。
ステキなコや。


僕は今年のフジロック(アヴァロン)で初めて彼女のライヴを観た。
CDを聴いたのは、実はそのあと。
CDを聴いてまず思ったのは、birdの最初の2作のプロダクションに限りなく近いなと。
大沢伸一が関与した曲があることはあとで気づき、手掛けてるスタッフが重なっていたことはさらにそのあとに知ったのだが、聞けばbirdの初期作品は彼女も愛聴していたとのこと。なるほど。


ライヴでの印象(=自然に根ざした感じ)と、CDで作り込まれたそれ(=都市型の音)とに、だいぶ開きがある。
その開きを面白いと感じる人もいるだろうし、あれっ?と思う人もいるだろう。
僕はライヴの素のよさをもっと活かしたものを聴きたいとも思うが、彼女自身は今までやったことのなかったいろんなこと(例えばハウス・トラックを歌うなど)に挑戦するのが今はすごく楽しいそうだし、まだ今の時点で答えを出すものでもないのだろう。


歌そのものはもう本当におおらかであったかくてソウルフルなものなので、来週月曜に渋谷のAXでライアン・ショーらとの共演ライヴがあるんだが、それが今から楽しみです。



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叫び「今日のお勧め」


ザ・ストゥープ/リトル・ジャッキー

リトル・ジャッキーの『ザ・ストゥープ』。
これは先月日本盤も出たもので、僕は封も切らずにそのまま放置してたんだが、お恥ずかしいことに最近雑誌読んでて初めて知ったんですよ、これがイマーニ・コッポラの作った新ユニットだったってことを。
CDのオビに大きく書くべきだよなー、「イマーニ・コッポラの新ユニット!」って。
気付かずにスルーしてる人、多いと思うもん。

イマーニ・コッポラは10年前くらいに『CHUPACABRA』でソニーからデビューしたときインタビューもしたけど、まあ言うなれば天才ですよ。
ファッションセンスも抜群で、ぶっとんでるところと知性と両方あって、あのインタビューの手応えは強く印象に残ってた。
……のだが、それ1枚でメジャーを切られたらしく。
その後はインディーでけっこうたくさん出してたようだけど、とにかく日本盤が出るのは今回のこれが10年ちょっとぶり。

だいぶ丸くなったけど、さすがに素晴らしいですな。
モータウンっぽいソウル・サウンドをふりかけてポップに聴かせるこのセンスのよさ!!
ウキウキしちゃって心が弾まずにいられませんって。
言葉放射しながらラップっぽく、でもメロディアスに歌える技も、イマーニにとっちゃお手のもの。

どれもラジオフレンドリーな曲ばっかなんだし、日本人受けだって全然すると思うし、時代性もバッチリだし、こういうのこそしっかりとプロモーションすればもっと売れるのになぁと僕は思います。
たくさんのCDの中に埋もれちゃ絶対にもったいない高品質ポップ作!!!!
それに相変わらず美人さんですしねぇ、イマーニ姉さん。
ライヴ、観てぇ~!

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http://www.littlejackie.net/