前の記事の続きです。



10月31日(金)


湯布院から車でクネクネと山道を走り黒川温泉へ。


景色も雰囲気もだいぶ変わり、こちらは地域全体が温泉宿という感じ。

宿に荷物を置き、周辺をプラプラ。
いたるところに無料の足湯スポットがある。


この日はグンと冷え込み、そのおかげで紅葉が一気に進んだよう。
寒くてたまらなかったものの、その分、温泉のありがたみを実感できたのもよし。


泊まったのは黒川荘別館。
離れに一軒ずつ。

周りには木々が生い茂り、バリ島のウブドを思い出す。







山の岩肌を眺めながら入れる広々とした大浴場の露天風呂のほか、離れの宿泊客のみ入れる家族用露天風呂(ちんちん地蔵露天風呂っていう!)、それに室内の露天風呂とあり、一泊で全部入りきるのもたいへんなんだが、せっかくだからと一通り浸かってカラダがトロトロに。
晩御飯は馬刺しと和牛がそりゃもう美味だったこと!
満腹。メタボなんぞ知ったことか。





11月1日(土)


飛行機の時間が夜めだったので、チェックアウト後、阿蘇山へ向かう。

途中、小国コスモス村というところに、通りがかり上といった感じで立ち寄ったのだが、その花々の量と景色に圧倒されて気持ちがあがり、はしゃぐ。
花とか紅葉とかに対してこれほどまでにグッときている自分がいるということが、ひとつの発見。
そういうタイプじゃなかったんだが。
ある意味、まっとうな歳の取り方とも言えるか。







阿蘇山。
ロープウェーで山頂に行き、カルデラを見下ろす。
何かこう、強い“気”が渦巻いてるのを感じた。





……ってな具合の、九州再発見の旅。
ゆっくり休んだら……これがもっと休みたくなってしまって、帰ってしばらくボケボケだったのが困りもんでした。






黒川温泉で読んでたのが、僕のお気に入りの作家・雫井脩介の新刊『犯罪小説家』。
うっそ~んってな仰天の展開が雫井ブシで、『火の粉』に通じるトーンもあり(いや、そりゃ『火の粉』ほど出来がいいわけではないけど)。

つっこみどころもたくさんあるんだが、まあなんだかんだいっても面白かったです!


犯罪小説家/雫井 脩介