午前0時頃に原稿を書き終えて2時過ぎに寝たのに、なぜだか5時過ぎに目が覚めてしまって、もう眠れなくなってしまった。
「But when I woke this time
There was nothing to take me back to sleep」
レイチェル・ヤマガタが「オーヴァー・アンド・オーヴァー」でそう歌っているように。
それで僕はベッドから抜け出し、1階に降りて、CDを2枚聴いていた。
1枚はその「オーヴァー・アンド・オーヴァー」も入っているレイチェル・ヤマガタの『エレファンツ/ティース・シンキング・イントゥ・ハート』。
エレファンツ/ティース・シンキング・イントゥ・ハート/レイチェル・ヤマガタ
- このアルバム、今日、発売ですね。
『ハプンスタンス』以来、実に4年ぶりとなる2ndアルバム。
傑作です。
ライナー書かせていただいてるんだが、気持ちが入りすぎて、1万字超えしちゃってるっていう。
いや、それでもまだ全然書き足りなかったんですが。
聴いてるとイメージがいくらでも広がって、いくらでも文を書きたくなるくらいなんです。
これ、もともとはピアノ中心のスロー・ソング集『エレファンツ』と、ギターをフィーチャーしたバンド・サウンドによるロック・ソング集『ティース・シンキング・イントゥ・ハート』の2部作で、2枚組作品。
日本盤は、レイチェル自身が曲順考えながら、ボートラの「ジョナ」を加えつつ1枚にまとめたもの。
とりわけスロー・ソング集『エレファンツ』が素晴らしく……こうして真夜中に聴いていると、ズッポリとこの音楽の中に自分がまるごと包まれている感覚になるというか、今この世界に存在しているのは自分とレイチェルのふたりだけなんじゃないかと思えてくる。
世界の終末に聴きたくなるのはこういう音楽なんだろう。
そんなふうに思ったりもしながら何度も何度も繰り返し聴いていたアルバムが約2年前にもあって、それは何かというと、レイ・ラモンターニュの2nd『ティル・ザ・サン・ターンズ・ブラック』。
ライナーにも書いたのだが、レイチェルの『エレファンツ』を聴いて、すぐに頭に思い浮かんだのが、レイ・ラモンターニュのそれで、この2枚はまるで兄妹アルバムのようだ。
ふたりはもともとRCAで同じA&Rがついてたこともあったりして、ツアーも一緒に回ったりしていた仲。
また、これもライナーに書いたことだけど、ふたりとも生後間もなく両親が離婚し、幼い頃からアメリカ国内を転々として育っているので、世の中に対する見方…その距離感に共通するものがあるのだろう、きっと。
因みにレイのその『ティル・ザ・サン・ターンズ・ブラック』にはレイチェルが参加しているし、レイチェルの今作の「デュエット」という曲では、彼女とレイがタイトル通り「デュエット」している。
こんなにも美しく、こんなにも哀しいデュエットが、この曲以外に世界にあるだろうか……。
「彼のアルバムのアレンジメントは本当に美しいわよね。大好きよ」と、レイチェルは言っていた。
そう、イーサン・ジョンズが手掛けたレイのそのアルバムは、本当に、本当に、泣きたくなるくらいに美しい。
2004年に出た全てのアルバムの中で僕が一番好きだったのは、レイ・ラモンターニュの1st『トラブル』だった。
2006年に出た全てのアルバムの中で僕が一番好きだったのは、レイ・ラモンターニュの2nd『ティル・ザ・サン・ターンズ・ブラック』だった。
2000年代に入って登場した全アーティストの中で、僕が一番好きになったのがレイ・ラモンターニュという男だ。
過去に一度、来日の話もあったが、それは中止になり、未だ彼は日本の地を踏んでいない。
ということもあってか、まだ日本ではアメリカのように正当な評価を受けてない。
僕もまだ会ったことがないどころか、ライヴも観たことがない。
が、2枚のCDは、常にすぐ聴けるところに置いてある。
もう何度繰り返し聴いたかわからない。
そのレイ・ラモンターニュの3rdアルバムがつい数週間前に出て、もちろんすぐに買い、またもどっぷりハマって聴いている。
さっきもレイチェルの『エレファンツ』のあと、これを聴いていた。
言うまでもない。
大傑作である。
2008年、これを超えるアルバムはもう出てこないだろう。
Gossip in the Grain/Ray LaMontagne
2ndに続いて、イーサン・ジョンズがプロデュース。
よって、前作に勝るとも劣らない美しい曲もあるのだが。
1曲目を聴いたときはちょっと驚いた。
「ユー・アー・ザ・ベスト・シング」というその曲は力強く、前向きとか明るいなんて言い方をしてもいいようなソウル曲なのだ。
ちょっと『トラブル』のときのあの感じも戻ってきているのかな。
『トラブル』のレイと『ティル・ザ・サン・ターンズ・ブラック』のレイが合わさったようとも言えるかも。
驚いたといえば、クレジットを見ていたら、「おおおお」っと相当びっくりしたことがあって。
数曲のバッキング・ヴォーカルを、なんとレオナ・ネスが担当しているんですね。
大好きな声のひとり。
そうか、レイと繋がっていたか…。
レオナ・ネスはデンマーク生まれ・イギリス育ちで、アメリカで音楽活動を始めた女性。
1枚目の「チャーム・アタック」とか大好きでしたよ。声も、顔も(北欧美女なので)。
あと、今をときめくマーティン・トレフェがプロデュースして、シェイ・シーガーやグレン・スコットらマーティン人脈の人たちが参加してた2ndも。
I Tried to Rock You But You Only Roll/Leona Naess
Thirteens/Leona Naess
最近、4枚目が出たようですね↑
そういえば、これ、まだ買ってなかった。
と思いだして、今、レオナ・レスのmyspaceのぞいてみたら、フレンドのところにレイ・ラモンターニュ、ジュリア・ケント、それにウィロウビーのガス・サイファート(プリシラ・アーンのアルバムのサウンドを手掛けてた人。今度のプリシラの来日にも同行するそうな)も。
ふーむ、繋がってるんだなー。
http://www.myspace.com/leonanaess
話をレイ・ラモンターニュに戻すと。
3rdアルバム『GOSSIP IN THE GRAIN』。
今回はNYのアレーア・スタジオじゃなくて、ロンドンで録られたようですね。
この中には「メグ・ホワイト」なんて曲もあって、思わずヌフフ。
ホワイト・ストライプスのメグさんのことね。
好きみたい。
日本盤は出す予定あるのだろうか。
とりあえず、大傑作ですから。今年一番の。
聴いてください。
レイチェルの『エレファント』が好きな人ならこれもきっと気に入ることでしょう。
あ、あと、レイの新作の1曲目が特に好きな人なら、エイモス・リーの新作も気に入ると思う。
エイモスくんの3rdアルバムもソウルフルで、今までで一番よかったです。
