今年も行ってきました、朝霧ジャム。
楽しかったぁ~~。
懸念されてた台風にぶつかることもなく、帰りのバスに並ぶ直前から降ってはきたものの、それ以外はずっと晴れ。
ここ2~3年、朝霧は天候に恵まれてるな。
今回もまた朝ごはん(朝ワイン)時に日焼けしちゃって、今、僕の鼻はまっかっかです。


で、朝霧のことはまた明日にでも書くとして。
今日は先週金曜に観たカミーユのライヴのことを。




10月3日(金)


渋谷・クラブクアトロで、カミーユ(CAMILLE)。


朝霧ジャム出演のために来日したカミーユは、“前作『Le Fil』がBBCアワード3部門を受賞、30ヶ国以上で50万枚のセールスを達成し、今やフランスを代表するアーティスト”(←フライヤーより抜粋)。


その独創性・実験性に富んだ音楽と原初的な声使いの面白さ・凄さで、(わかりやすく言えばだが)フランスのビョークみたいに言われることもなくはない人だ。


朝霧ジャムで観ればいいかという考え方もあったのだが、この人のライヴはクアトロのような会場でちゃんと観ておくべきじゃないか、朝霧のあの場所でまったり聴くより小バコで集中して観てこそ面白さがダイレクトに伝わるんじゃないかという予測というか思いがあったので、単独公演も観に行くことにする。


いやぁ、単独公演を観に行っといてよかった。
朝霧でのステージもそれなりに、ではあったが、クアトロの単独公演が素晴らしすぎた。
もちろん初見のインパクトというのもあったわけだが、それを差し引いてもクアトロのフルライヴのほうがこのアーティストの個性と音楽的高度さが伝わり、観客の熱度も遥かに高かった。


それもそのはずで、クアトロに入ってまず驚いたのが、観客の7~8割ぐらいがフランス人。
途中、数か所で、客席にいた通訳さん(なのかな? わからないが、フランス語のわかる日本人女性。途中、ステージにあがって、“やるには酔っ払いすぎ~”って日本語で歌ったりもしていたから、カミーユの近いところにいるスタッフ的な人なのかもしれない)がカミーユのMCを訳す場面もあったが、それ以外は何を話しているのかまったく理解できず、フランス人客ばかりがケラケラ笑ってるっていう時間も。


しかし、歌詞やMCが理解できずとも、カミーユの開かれたパフォーマンスは観客全員を幸せにしたり高揚させたり圧倒したりするもので。
芸術性は高くとも、難解な方には転ばず、優れたエンターテインメントとしてそのハコに広がっていた。
3~4歳の子供でも楽しめるもの、って言い方もありのライヴでしたね。


楽器はピアノのみ(女性メンバーのひとりが弾く)。
で、ボイス・パーカッション~ヒューマン・ビートボックスを担当する男性がふたり(中盤のこのふたりのヒューマン・ビートボックス対決みたいな場面は非常に盛り上がりましたな)。
タップもできる男性のダンサーがふたり(アンコールでは“モッコリがクッキリ”のパンツで、「がきデカ」にでてきた“練馬ヘンタイクラブ”のようなポーズをキメて笑わせたりも)。
コーラスの女性がふたり。
つまり、カミーユさん合わせて計8人によるステージ。


なにしろ楽器はピアノだけで(それも、そんなに主張した音は出さない)、あとは喉と足を使った音の重なりだけでいろんな音楽になっていくというもの。

ヒューマン・ビートボックスのふたりの技も相当なものだが(ヒップホップ的なあれもやれるし、動物の鳴き声的なものも出せるし)、それを仕切りながら自由自在にいろんな声を出して被せながら歌表現として成立させるカミーユさんが、やはり主役だけあって観る者を引きつける。
アーティスト・オーラみたいなものが出てるようだったりもしたかな。


特にいろんな動物の鳴き声を出すあたり、こりゃ芸だよなと思わせるもので、猫と犬の鳴き声を発し、観客をふたつに分けて手の合図でニャアニャア、ワンワン言わせたりも(「CATS AND DOGS」)。


総じてトライバルな感覚とポップな洗練とがいい塩梅で混ざりあい、うーん、これは素晴らしいという感想が素直に口をついて出たライヴでありました。



ミュージック・ホール/カミーユ
9月に日本盤も出たこのアルバムで予習して観に行ったんだが、やはりCDで聴くよりも身体性に圧倒された感がありましたね。
因みに、このジャケと同じく、ステージでもオレンジとブラックの対称を強く印象付けてました。


この人のウェブサイトはライヴ同様、サービス精神に溢れた、凝ってて楽しいものなので、いろいろクリックしながら見たり聴いたりしてみて!

http://www.camille-music.com/