10月1日(水)


恵比寿・リキッドルームで、ダフィー。


世界中で特大ヒット(軒並み1位)を記録したデビュー・アルバム『ロックフェリー』の日本盤が先月24日に遂に発売され、そんな絶好のタイミングの中、ダフィーが日本にやってきた!


もちろん今回が初来日。
7月にロンドンで取材した際には、SS紙記者による「日本について知ってることは?」という質問に、「エダマメが大好き! それから映画『グリーン・ディスティニー』も」って答えていたダフィーちゃん。
「それ、中国映画」とSS紙記者がつっこむと「キャー、ごめんなさい」と慌てふためいていた彼女も、来てみてすっかり日本が気に入った様子。
エダマメもしっかり食べたそうですね。


新人でありながら、初アルバムがコールドプレイの新作に迫る勢いのビッグ・セールスとなり、世界的には既に大スター。
そんな彼女をリキッドルームぐらいのハコで観れるのは今回が最後だろうし、そういう意味でもかなり貴重なショーケースだ。
しかも、ショーケースとはいえ、フル・バンド(ギター×2、ベース、ドラム、パーカッション、キーボード。黒人・白人混合の6人編成)を従えて、全13曲のパフォーマンス。
よって、正規のライヴとさほど変わらないしっかりしたライヴで、幸運にも観ることができた人は全員満足したことだろう。


真っ白なミニのワンピースでステージに登場したダフィーちゃん。
いきなりのアカペラ歌唱で、まずは観客の心をガシっとつかむ。
バーナード・バトラーとの共作曲のうちのひとつ、「シロップ&ハニー」だ。


「世界中がひと聴き惚れ。」 
これは日本盤のキャッチ・コピーだが、まさしくその特徴的な声はそこにいる全員を「ひと聴き惚れ」させるもの。
ロンドンで野外公演を観たときにも思ったが、こうして近くで観て(聴いて)改めて思うのは、ナマの声はCDのそれよりもアクが強く、「気持ちいい声」などと軽く流せる程度のものではないということ。
ベタッと張り付き、しばらく耳から離れなくなる。
薬物のようにじんわりとカラダの中に広がっていくような、高い中毒性を持った声なのだ。


サポートのギタリストひとりとこの曲を歌ったあと、次曲「ロックフェリー」からはフル・バンドで。
基本、スローな曲ばかりなので、それほど大きく動くことはないが、ロンドン公演でもそうだったように、時々お立ち台のようなちょっとだけ高くなったところに上がって歌ったりも。
ダンス……ではないが、手足や腰やお尻をゆっくり動かす優雅なフリは、それだけでアピール十分。
上品でほどほどのセクシーさと、24歳という年齢を忘れさせる妙な落ち着き(貫録とも言える)を感じさせる。


13曲中、個人的に特に印象に残った曲はというと…。
まず、4曲目に歌われた「シリアス」。
アルバムの中でもとりわけ僕が気に入ってた曲で、7月のロンドン公演でもけっこう大勢の観客がこの曲で沸いていたものだったが……んんん、やっぱりいいなぁ、これは。
イントロからして、とろけちゃう。


それから初めて聴いた(初めて歌われた?)「レイン・オン・ユア・パレード」という題の新曲。
これがマイナー調のコードながらもけっこうダンサブルな曲で。
終演後、ダフィーちゃんと再会して、「新曲がすごくよかった」と伝えたら、ずいぶん喜んでましたね。
「ダンサブルな曲も、もっと歌っていきたいの」とも。


そして最後に歌われた「ディスタント・ドリーマー」。
アルバムでも最後に収録されていた最重要曲だが、エンディングでバンドの演奏がドラマチックに盛り上がっていくあの部分が、ナマで聴くと尚更圧巻。


因みにアルバム『ロックフェリー』の中で、「ロックフェリー」「シリアス」「シロップ&ハニー」「ディスタント・ドリーマー」の4曲がバーナード・バトラーとの共作曲だが、うむ、改めてバーナードとの曲は残るものが多いな、相性がいいんだろうな、との感も。


もひとつ因みにバーナード・バトラー関連の話を書いておくと、これはアルバムのライナーには紙数の都合上書ききれなかったことだが、「ロックフェリー」と「シリアス」にはマッカルモント&バトラー時代の相棒デヴィッド・マッカルモントがバッキング・ヴォーカルで参加。

さらにその頃から活動を共にしている日本人ドラマーの坂本真がその2曲で叩いたりもしていたものです。


ってなボーナス情報を付け加えつつ、ショーケースの話に戻ると、ほかにはやはり「ウォリック・アヴェニュー」にもグッときましたし。


ここぞというところで歌われた「マーシー」は、やっぱ華があって盛り上がりますな。
スロー・ソングが多い中、今後、これくらいのキラー・チューンをどれだけ生み出せるかによって、ライヴのあり方も寿命も変わってくるのでしょう。
CDだとむしろスロー曲がいいんだけど、ライヴとなるとこの手のダンス・チューンがキモになる、っていう。


総じて演奏バランスもよく、彼女のヴォーカルの魅力がダイレクトに伝わってきたこの日のショーケース。
ロンドンの野外公演もよかったが、案外このリキッドルームぐらいのキャパで親密な感じでじっくり聴くほうが彼女の歌手としての個性は伝わりやすいし、彼女自身もそのほうが向いていることを自覚してるんじゃないか。とも思ったりも。

来年春頃に正式な来日公演が予定されているそうですが、彼女に合ったいい会場で観たいものよの。


ライヴのあとは、タレントのシェイラが司会役として登場し、ダフィーとトーク。
ダフィーちゃん、ライヴの中でも「コンニチワー」「サイコー」「イクヨー」といった日本語MCを連発してたけど、なんだかやけに「イクヨー」が気に入ったらしく、質問と全然関係ないところで「イクヨー」「イクヨー」と答えていたのがおかしくて可愛かったです。




ロックフェリー(初回生産限定特別価格)/ダフィー

↓ロンドン公演レポと取材記はこちら。

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10142404100.html




インタビューはここから読んでいただければと。

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http://www.bounce.com/interview/article.php/4606