書きそびれていた7~8月の日記を一気に更新し続けてますが、今日は昨日観たライヴのことを。
9月24日(水)
渋谷・BOXXで、プリシラ・アーン。
ブルーノート・レコードからこの夏にアルバム・デビューしたプリシラ・アーンが初来日。
「20th J-WAVE BOOM TOWN Sounds Green Live feat.Priscilla Ahn」との名目で、約30分ほどのショーケース・ライヴを行なった。
開演時間の7時を5分ほど過ぎて会場に着き、汗を拭きながら中に入るとものすごい人の数。
あれっ、プリシラじゃなくて、男性が歌っている…。
出ることを知らなかったのだが、オープニング・アクト的におおはた雄一さんがギターを弾いて歌っていた。
おおっ、ラッキー。
おおはたさんは良質な作品をコンスタントに(けっこう早いペースで)届けてくれているシンガー・ソングライターだが、とりわけ僕は出たばかりの新作『ミュージック・フロム・ザ・マジック・ショップ』が大のお気に入り。
リチャード・ジュリアンとジェシー・ハリスが共同プロデュースしたこのアルバムの芯のある演奏と何年でも聴いていられる耐久力のある楽曲のよさには惚れ惚れしてしまっていた。
2年くらい前にリチャードとジェシーがクアトロで一緒にやったライヴにもおおはたさんはゲストで出てたし、この前のリチャードのコットンクラブ公演にも出演した日があったと聞いた(僕が観に行った日は出なかったけど)。
つまり彼らは親交が深く、そのいいヴァイヴレーションが『ミュージック・フロム~』で音となって表れていた。
Music From The Magic Shop (プレミアム・エディション) 初回生産限定盤/おおはた雄一
リチャード・ジュリアンは僕も大好きなシンガー・ソングライターで、2枚の国内盤はライナーも書かせていただいたりしてるので、まだ僕はおおはたさんにお会いしたことがないのだが、いつかインタビューなどできる機会があればいいなぁと思っている。
で、この日はその新作からの曲を3曲。
最後の曲は、J-WAVEの番組 BOOM TOWNのパーソナリティで、このイベントのMCも務められたクリス智子さんとデュエット。
この「Peace in you」という曲は、クリスさんが作詞も手掛けられている。
実は僕、お風呂でラジオを聴くのが一日のうちのリラックス・タイムとして習慣づいてまして、特に朝はBOOM TOWNでクリスさんのお話を聴きながらゆっくりお風呂につかったり……ということがわりと多く。
上品で柔らかなクリスさんの喋りを聴いて気分よく1日が始まる、みたいなことがけっこうあるんですね(たまにもう少し早く入って、ラジオつけたら別所哲也が喋ってると、アン・ラッキーと思うほかないんだが)。
要するに、クリスさんの声のファンだってことなんですが。
この日、初めてナマ歌を聴いたけど、歌もよかったなぁ。
もしかして以前歌手だったこととかあるんですかね?
もしレコードとか出したことがあるのなら聴いてみたいと思いました。
さて、いよいよプリシラ・アーンの登場。
青いワンピースが鮮やかなこと。
のちのクリスさんとの話の中で、ワンピースがお気に入りだと言ってましたね。
彼女ひとりによるアコギの弾き語りで、披露されたのはアンコール含めて7曲。
まずはシングル曲であり、今のところ代表曲と言っていい「ドリーム」。
“I was a little girl~”と始まるこの曲の“ア~イ・ワ~ズ”のところが歌われた瞬間、僕はとろけました。
もう、癒されるとか包まれるとか穏やかになれるとか、そんなレベルじゃなく。
とろける。
この言葉が一番相応しい感じで、その美しい歌声によって僕のカラダはフニャフニャになったのだ。
以下、演奏されたのは次の通り。
「アイ・ドント・シンク・ソー」「アストロノート」「ララバイ」「BOOB SONG」「ウォールフラワー」、アンコールで「ファインド・マイ・ウェイ・バック・ホーム」。
「BOOB SONG」は未発表曲。
その曲が出来た背景がなかなかとんでもないのだが、ニコニコ笑いながら説明する彼女がオモロー。
「ララバイ」はコーヒーハウスなどで歌うようになった18歳の頃に書かれた曲だが、ライナーにもチラッと書いたけど、これを聴くと僕はフェイ・ウォンを思い出しますね。
メロディも中国語圏のポップス的なところがある上、最後にラアラアと歌うその「ア」の空にフワッと抜けるような発音がまたフェイ・ウォン的。
特に曲の最後のラア~ラウラアッハ~ってところなんか、フェイ・ウォンそのものじゃないですか。
それもあってこの曲、僕、大好きです。
それからアンコールでカズーを吹きながら歌った「ファインド・マイ・ウェイ・バック・ホーム」は、プリシラがアルバムの中で一番好きだと言ってた曲ですね。
「歌うたびにステキな気分になれるの。私の彼のことを歌った曲で、彼は私の考えるホームのような存在。彼がいなかったら私はホームをなくした気分になると思う。特にツアー中、彼に会えない時にあの曲をよく歌っているわ」
前に行なったインタビューで、彼女はそんなふうに話していたものです。
カズーの音が、そんな自分(彼に会えずに落ちてる自分)を「バカね、私ったら」と茶化しているようにも聴こえた……のは、僕ぐらいだったと思うけど。
完全弾き語りスタイルなのだが、おや?っと思ったのは、コーラスが聞こえ、そこに彼女の声が重なっていたこと。
始め僕はコーラス部分だけプリセット音として用意したものを出しているのかと思ったのだが。
実際は、自分のヴォーカルを足元のペダルでその場で録音~ループ再生し、さらにそこにヴォーカルを被せて多重コーラスのように聴かせるという手法。
ループ・ペダルといえばケイティ・タンストールがよくやってるが、こういう使い方もいいもんだなぁと思いました。
MCのときには「ワタシハプリシラアーンデス」といった感じで、けっこう日本語も交えつつ、終始ニコニコしていた彼女。
そのスマイルは、アイドルだった時代の石野真子を思い起こさせもするものであり。
ときには「イッツ・ソー・イージー」の頃のリンダ・ロンシュタットを思い起こさせるものでもあり。
終演後、友達やスタッフらにそれを話したら、「あ、それ、僕も思いました」って共感してくれる人がけっこういましたね。
では、サービスで懐かしの石野真子映像を…。
http://jp.youtube.com/watch?v=2mfla0ojYTg&feature=related
その後、某エスニック系カフェ・レストランで、プリシラとの懇親会的なものに出席。
いきなり隣の席にプリシラが座るもんだから、わかりやすくテンションあがりまくる僕。
だって本当に可愛いんですもの。
で、マネージャーくんも含めてけっこういろいろお話できたので、いくつか印象に残ったことを書いておくと。
ザ・バード&ザ・ビーのイナラ・ジョージとは仲良しだそうで、比較的最近一緒に書いた曲が2曲あって、それはミニアルバムとかシングルのカップリングみたいな形で発表したいと思ってる、とのこと。
また、ザ・バード&ザ・ビーを始め、彼女にはシンガー・ソングライターのともだちがわりと多いと。
で、その中で、友達と言えるほど頻繁に会っているわけではないものの、レイチェル・ヤマガタとも親交があるそうな。おおっ。
今度出る2枚組アルバムはまだ聴いてないそうだが、デビュー作の『ハプンスタンス』は大好きだったそうです。
因みにフェイ・ウォンは聴いたことない、そうでした。
また、今のところ国外でパフォーマンスしたのは今回の日本が初めてだそうだが、来年はほかのアジアやヨーロッパ展開もしていくプランもあるとのこと。
とりあえず、アジアで成功しそうな素養はバッチリあるでしょうね。
あ、あとですね、最近彼女は長くつきあっていたボーイフレンドと婚約したんだそうです!!!
おめでとー、プリシラ!!!!
さてさて、そんなプリシラ・アーンの正式な来日公演が決まったようです。
11月27日がビルボードライブ大阪。
11月29日と30日がビルボードライブ東京。
12月2日がビルボードライヴ福岡。
各日2公演ずつ。
で、この公演には、『グッド・デイ』の音作りの多くを担ったウィロウビーのガス・サイファートも同行して、ふたりで演奏するのだそう。
ウィロウビー・ファンの人も、これは見逃せないでしょー。
楽しみね!
そのウィロウビーの「Frankenstein」のPVは、こちらで見れます。
途中、コーラスで出てくる女性のうちのひとりは、メイクがやや濃いけど実は……。
「そう、あれ、私なのー!(笑)」(プリシラ)
因みにもうひとりの女性は、ガスのガールフレンドらしいです。
http://www.myspace.com/willoughby
こちら、プリシラの「ドリーム」のオフィシャル・ビデオ。
http://jp.youtube.com/watch?v=MKfDwChOoHI
プリシラの日本のウェブサイトはこちらです。
http://www.emimusic.jp/intl/priscilla/
下はバウンス誌前号掲載のインタビュー。
http://www.bounce.com/interview/article.php/4550
こちらはグラツィア誌の僕の連載の記事です。
http://www.joseishi.net/grazia/culture/cd/cd.html
