書きそびれてた7~8月のライヴ日記。
今日はSuperflyのことをまとめて書いときます。
7月22日(火)
赤坂BLITZで、Superfly。
もうCSのTBSチャンネルでの放映もとっくに終わってるのに何を今さら……と思われるのを承知で、まずは2ヵ月も前のこのライヴのことを書きとめておきます。
デビュー前からSuperflyのライヴを定期的に観てきているが、今までの全ライヴの中で、このRock'N' Roll Show 2008と銘打たれたツアーの最終日・赤坂BLITZ公演は、あらゆる意味で彼女にとって間違いなく最高の出来であり、最大の感動を伴うものでもあった。
本当に大きくなったな~、ここまでのものを見せられるようになったんだな~、とか思いつつ、僕はグッときまくっていたのだった。
とにかくこのツアーの初日から日を追うごとにかたまっていき、強度がどんどん増していったのであろうバンドのサウンドをバックに、志帆ちゃんは持てる力の全てを出しきっていた。
ここまでのツアーの中で得てきた全てのことを完全に自分のものとし、その上でブワッとエネルギーを放出していた。
経験を全部しっかりものにしていく女。吸収して大きくなっていく女。そんな感じ。
そして、何より観ていて清々しくもあったのが、そうやって得てきた経験を自分のものとして出しながら、とにかくこうしてライヴの場でみんなと繋がれれるのが嬉しくて嬉しくてたまらないといったその思いの強さ~喜びが歌からも表情からもMCからも伝わってきたことだった。
もう1曲目の「Hot'n Nasty」から、観客の反応をしっかり見つつ歌える余裕が感じられ、しかもとっても嬉しそうな表情。
2曲目の「Ain't No Crybaby」ではアクションも大きくなっていて、そこから自信も感じ取れた。
照れのなくなった、動きの大きさ。そこ、このツアー以降で彼女が意識的にやれていたことのひとつだったと思う。
この日、僕が個人的にもっともグッと入り込んでしまったのは、6曲目「バンクーバー」から7曲目「孤独のハイエナ」、そして8曲目の「凛」へと続いたその部分だった。
「バンクーバー」後半のドアーズっぽいアレンジと志帆ちゃんの妖しい踊り。
そこからサンタナ・ライクなギター・ソロに移り、テンポをかなり落とした「孤独のハイエナ」へと続くその流れの中でのトーン。
前にも書いたかもしれないが、Superflyのライヴの中でもっとも音楽的カタルシスを感じられるのがこのあたりだ。
そして「凛」。
“私を変えたあ~なたに~ あげたい言葉はありがとう~”。
そう歌っているときの声を聴き、彼女の表情を見ながら、僕はなんだか込み上げてくるものを感じたりも。
この日もラストに歌われた「I Remember」と並び、この「凛」は祈りのようなものも感じられるスケールの大きなバラードで、とりわけライヴで聴くこの曲にいつも僕は胸を熱くしてしまう。
それから本編ラストの「愛をこめて花束を」も、ここではアレンジがずいぶんと分厚くなり完全にバンド・サウンドと呼べるものになっていたことにグッときた。
そして大ラスの「I Remember」。いつにも増してこの日のこの曲への入り込み方はハンパなく、まさに魂の歌といったものだった。
あともうひとつ書き加えておくと、この日のライヴは音響が実に素晴らしかった。
出音がちゃんとロックのライヴのダイナミズムを感じさせるもので、いい音響スタッフがついてるんだなと思ったりもしたものだ。
そのあたりも含め、繰り返すが、今までの全ライヴの中で最高のものとなった(少なくとも僕にはそう感じられた)この赤坂BLITZ公演。
初のホール・ツアーも10月からスタートするが(全公演・完売だそうですね。すごいっ!)、夏のツアーを上回るものになることを大いに期待したい。
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7月24日(木)
青山・ワーナーミュージック社で、Superflyのインタビュー。
夏のツアー最終公演の翌々日であるこの日、その公演のアンコールでも初披露された新曲「How Do I Surveve?」に関してのインタビューを。
とは言いつつ、前半の20分くらいはツアーを終えての感想~思いなどをタップリと聞く。
あの素晴らしかったツアー最終日、実は朝起きたとき、ちょっと喉の調子がよくなかったそうな。
なので、マスクをしてそこに×印を書き「今は喋れません」というふうにしていたそうだが、「それが本番になったら、スコーンと声が出て」。
さすが、本番に強い女。
実際そんなこと微塵も感じさせなかったもんなぁ。
それにしても本当にすごく楽しそうに歌ってたよね、と言うと、「アハハ。それ、いろんな人に言われました!」
「特に最終日は本当にナチュラルに、あー最高! 楽しいー!って思えて、笑顔が自然に浮かんできて。メンバーにまで楽しそうだったねって言われましたからね(笑)」
また、代々木公演のフリーライヴからたった2ヵ月ちょっととは思えないほどにレベルアップしていたと伝えると、「このツアーを通してバンドがすっごくよくなったんですよね。ツアーが始まってから、本当の意味でバンドになったっていう感があって。それが何よりよかったですね」。
確かに!
また、この日は観客のノリもすごくよくて、それがライヴ全体のよさにも繋がっていた、とも。
「ちゃんと音楽が好きな人がたくさん観に来てくれてるなって思いました」。
うん。言える。
ところでインタビューの終わりに最近気にいってるアーティストの話になったのだが、志帆ちゃんは今、「ダフィーのアルバムが大好き」とのこと。
そこで僕はふと思う。
ウェールズの田舎町に生まれ育ち、レコード・コレクションもまったく所有していなかったものの、やがて60年代のソウルが自分にもっとも合う音楽だと気づき、バーナード・バトラーらと出会ったことからそういう音楽アプローチをするようになって大ブレイクしたダフィー。
そして、愛媛に生まれ育ち、大学の音楽サークルに入ってから多保孝一くんらと出会い、60年代・70年代のロックに開眼したことから今に至っている志帆ちゃん。
驕ったところなど1ミリもなく、謙虚で素直で音楽に対しては情熱的なこのふたりは、なんだか通じるところもあるようだな、と。
ねえ? これ、わかる人にはわかると思うんだけど。
この人はウェールズの漁村・ネヴィンの生まれで、そこ、人口はたった2000人なんだそうな。
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8月15日(金)
国立代々木競技場第一体育館で、20th J-WAVE LIVE 2000+8。
3日間連続で行なわれたJ-ポップ系イベントで、この日の出演はSuperfly、mihimaru GT、クリスタル・ケイ、木村カエラ、コブクロ、倖田來未、KREVAの7組。
僕はSuperflyがこの大会場でどれほどのパフォーマンスを見せられるのか、それを確認したいがためだけに観にいく。
トップバッターがSuperfly。
弾けるように飛びだしてきた志帆ちゃん。1曲目は「Hi-Five」。
いつもよりデカいステージ上を、いつもより大きく横に動く。
BRITZでも思ったが、本当に最近のステージングは余裕が感じられるなと、この1曲だけでもうそう思う。
その後は「ハロー・ハロー」「愛と感謝」「マニフェスト」「How Do I Survive?」と続き、最後は「愛をこめて花束を」。
「愛をこめて~」のイントロが流れた瞬間、観客席から大きく声があがった。
ほかのアーティスト目当ての人たちも、この曲は聴いてて好きだという人が多いのだなとわかる。
この日のステージを観ての結論。
今の彼女はこのくらい大きなとこでも、何の問題もない。いける。
夢だと言ってた東京ドーム公演もいつの日か現実のものとなる日が来ることだろう…と思えたりも。
Superflyのあとは休憩入れつつ、クリスタル・ケイのステージだけ観て、僕は会場をあとにした。
クリちゃんも、R&Bというより、ずいぶんロック・テイストが強まってきたな…。
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8月30日(土)
山中湖 交流プラザ きらら で、SWEET LOVE SHOWER 2008。
この日も早い時間帯の出演だったSuperfly。
↓レポは、こちら。
http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10134491309.html
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最後に今月3日に放映されたこの番組についても触れておこう。
「Superfly スペシャル ~Following the Step of Janis~ supported by THE EMPORIUM」。
サンフランシスコに飛んで、敬愛するジャニス・ジョプリン所縁の地を志帆が訪ねるドキュメンタリー番組。
(リピート放送…9/28(日)24:30~26:00,10/15(水)19:00~20:30)
ハイライトはなんといっても、ジャニスが所属していたビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー(BBHC)とのスタジオ・セッションの模様で、そこでBBHCをバックに「Down On Me」「Summer Time」「Piece of My Heart」が歌われたのだが。
その中でも特に「Piece of My Heart」は、志帆ちゃん、しっかり自分のものとして消化していて、これがもっともよかったですね。
シングルのカップリングにでも入るといいのに。
それと、BBHCのメンバーたちに見守られながら「愛をこめて花束を」を弾き語る場面も、旅の映像と同期されてなかなかグッとくる作りになってましたな。
それにしても、金子マリや夏木マリらジャニスへのトリビュートを作品またはライヴで表現しているベテラン歌手らもいる中、BBHCと現地でセッションしてしまった日本人歌手は志帆ちゃんだけだろう。
しかも、あれほど堂々と。
経験をしっかり自分のものにしていく女性なので、この経験もまたいい形で彼女のカラダに吸収され、その成果が歌となって表れるのもそう遠くないことでしょうね。




