先週の今日はフジロック最終日。
ということで、そのレポを。



7月27日(日)


金・土の二日間は極めて良好な天候だったのだが。
最終日に、きた。
出るとき、宿の人に「今日は降るみたいですよ」と言われ、覚悟はしていたものの。
やられましたね、あの豪雨に。


ヘヴンでシーシック・スティーヴを観てる途中に、まず雷。
この爺さんのブルーズにヘンに合った演出のよう……などと思ってた頃はまだよかったんだが、終わりの頃からザァッときて。
一度レインウェアをはおったまではよかったんだが、リュックをウェアの外に背負ってしまい、いかん、これじゃリュックの中がまずいと慌てて一度ウェアを脱いで着直したもののそのタイミングが最悪。
もっとも集中して降ってたときだったので、たちまちビッショリになり、そのままウェアを着たものだからカラダがどんどん冷えていくことに。
それでも動いてベン・フォールズを最後まで観てたものの、再度の豪雨にますます体力を奪われ、一度宿に引き上げることにした。
お風呂入ったあとしばらく寝てしまい、夕方から夜にかけてのアクトは観逃すことに。
ブリーダーズは観ておきたかったのだが、まあしゃあない。
なんで、この日観たのは以下の通り、かなり少ないです。



ジェイソン・ムラーズ @グリーン

シーシック・スティーヴ @ヘヴン

ジャネット・クライン @アヴァロン (終わりの数曲)

ベン・フォールズ @グリーン

しばらく宿で休憩

プライマル・スクリーム @グリーン (始めの30分くらい)

ザ・ミュージック @ホワイト

エイジアン・ダブ・ファウンデーション @グリーン  (ほんのちょっとだけ)

ビッグ・ウィリーズ・バーレスク @クリスタルパレステント



ジェイソン・ムラーズ。
サーフィン始めてだいぶ変化した今の彼の音楽性に、晴れたグリーンは合っている。
とっても開放的で、今まさに僕は夏フェスのただ中にいるという気分でいっぱいになる。
自分も楽しみながらみんなを楽しませる、その姿勢は一貫したもので、フェスに向いた人だよなと。
とりわけホーンの鳴りが開放的でよかったですね。
火曜日にはAXで単独公演も観たんだが、その話はまた今度。


シーシック・スティーヴ。
グリーンのジェイコブ・ディランと時間が重なり、そっちも気にはなったんだが、なにかとんでもないものを見せてくれそうなシーシックにかける。
シーシック、つまり船酔いスティーヴって、名前からしていいじゃないすか。
僕はフジロック出演が決まるまでこの人のこと知りませんでした。
が、愛読しているブログ「ルーツな日記」で記事を読み、You Tubeの映像を観てから、気になってしょうがなくなった。
キャリアは長いが(ム所暮らしも経験)、最近になってイギリスから火がつき、そのパフォーマンスのユニークさからいろんなフェスに出て評判になっている、と。
確かに相当面白かったですね。
自分はいかに金がなくて、このギターはいくらで買って、ホントに金がなくて…と何度もマネーマネー言いながら、ときにステージをウロついてミシシッピ流のブルーズを弾き語る。
なんともすっとぼけてて、人を食った感じで、ヨレてるようでいて腕は確かで、パンク的な精神性も満載で、最後はギター投げ捨てて…。
いい味でてたなー。
こういうミュージシャンに出会えるのは、まさにフジならでは。
この人を知ることができたのは今年の収穫のひとつでした。


ベン・フォールズ。
何度観ても心が弾むし、フェスにも強い人。
ではあるが、今回はエンターテインメント部分はやや淡泊めだったような。
いつもほどには日本人受けするサービス的な演出(日本語で歌うとか観客にコーラスさせるとかピアノの上に立って足で弾くとか)はなく、まっすぐに音楽で勝負してたように感じられた。
まあ後半は雨の凄さとカラダの冷えで、楽しむどころじゃなくなってたっていうところもあるんだが。


ザ・ミュージック。
プライマルを早々に切り上げ、ホワイトへ。
ものすごい人の数がこっちへ流れてて、なかなか進まず。
入場規制がかかりそうだという声もきこえてくる。
ようやくホワイトに着くと、思っていた以上の人で溢れかえっていて、みんながザ・ミュージックに期待する気持ちの熱さがその場所に渦巻いていた。
サマソニだったかでなんとなく観た記憶はあるが、僕がこのバンドをちゃんと観るのは今回初めて。
完全に僕の趣味の範疇外にいたバンドだったのだけど……いやぁ、自分でもビックリするくらいここでの彼らのライヴに盛り上がってしまった。
見直した、なんて書くと偉そうであれだけど、でもホント、こんなにいいバンドだったとは!
その前にグリーンで少し観たプライマルの音とヴォーカルがヘナヘナだったから尚更強く感じたところもあったんだが、ザ・ミュージック、音が分厚くて、ボトムがドスンとしてて、驚くほどにグルーヴがあるのですね。
その演奏のよさに加え、メンバー全員のこの瞬間にかける意気込み・気合みたいなものがビシビシ伝わってきたことにもグッときた(特にヴォーカリストのあの動き!)
聞けば前作以降しばらくずいぶんと苦難の道を歩いてきたそうで、今回のこのステージに出る前にもメンバーはかなりナーバスになってたそうだが、ステージに出たその瞬間、観客が海のように広がっているのを見て「彼らはオレたちと一緒にいる」と感じ、あのように解き放たれたパフォーマンスになったとか。
確かにそうした大きなドラマ性のようなものまでがあのステージからは伝わってきた。
自分がいかにこのバンドを愛しているかを誇示するようにずっと一緒に歌いながら大きくカラダを動かしてときどき僕にぶつかってきたりもしてたまわりの女のコたちに対して嫌な気持ちが全然起きなかったほど、僕もそのグルーヴにカラダ投げ入れちゃってました。


ビッグ・ウィリーズ・バーレスク。
ホントは17時からオレンジで観るつもりだったんだが、その時間は豪雨に負けて宿に戻ってたため、クリスタルパレステントで観ることにする。
リーダーでドラマーのウィリーはジャンプ・ウィズ・ジョーイのドラマーでもあるおっさんで、そのことと、あとは写真を見ただけで、これは絶対楽しいはずとふんでいたのだが、いやぁ、思っていた以上の楽しさ。
ジャズ、ブルーズ、ラテンなどを混ぜた音楽性もさることながら、女性ダンサーふたりがストリップのようにどんどん脱ぎながらウィリーおやじに絡んでいくその様のいかがわしさがまた最高。
深夜のこのテントにこの感じがまた合っていて、僕は今年のフジの最後をこのバンドで楽しく踊りまくって終えたのだった。



ここ、好きな場所のひとつです。



そのあとは、昼間宿で休養したこともあってまだまだ元気だったので、、そこからまたSちゃんとシメ飲み。
宿に戻って寝る頃にはまた空が明るくなり始めていた……。



さて、この日の僕的ベスト・アクトは。
シーシックもビッグ・ウィリーズもよかったんだが、うーん、これかな。
ザ・ミュージック。
ええっ、内本がザ・ミュージックを??? って、それ、自分でもかなり意外なんだが、でもホントにいいバンドじゃないかと思えたんだよなぁ。


STRENGTH IN NUMBERS/ザ・ミュージック


といった感じで、今年も楽しかったフジ終了。
あいた時間で徐々にフジロックDVDでも見ることにしよう……。
FUJIROCKERS~THE HISTORY OF THE FUJIROCK FESTIVAL~