ああ、先週の今頃は苗場にいたんだよなー。
ということで、ちょうど一週間前、フジロック2日目の日記を。
7月26日(土)
前日からいつものフジロック仲間が各々会場入り。
僕を含めた8人が宿の部屋で寝ていて、誰ひとり午前中には起きない。
みんなそれぞれフジロックのために、数日分の仕事を凝縮して片づけて来ているのだ。
デザイナーのRさんなどは丸二日徹夜して来た上でオールナイトフジでハジけたため、ピクリともしない。
ヨメは「今日はあんまり動きたくないから、一番動かない人と行動を共にする」と宣言し、Yさんから「ばかじゃない?!」と呆れられている(笑)
そんな我々は昼過ぎからノソノソと動きだし、会場入りしたのは14時前。
オーサカ=モノレールの変名プロジェクトであるUNDERCOVER EXPRESSは観たかったんだが全然間に合わず。
この日観たのは以下の通り。
ゴティエ @レッド
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ベティ・ラベット @ヘヴン
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柳ジョージ&レイニーウッド @ヘヴン
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フラワー・トラベリン・バンド @ヘヴン (最初の数曲)
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Montelima @アヴァロン
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THE BIRTHDAY @ホワイト
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アンダーワールド @グリーン (ほんのちょっとだけ)
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菊地成孔 DUB SEXTET @苗場食堂
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プリンセス・スーパースター @レッド
この日は実にこう、動いていない。
のぼって、おりてきました、という道程。
こっちから向こうでまたこっちみたいな動きを全然せず、かなりゆったりペース。
3時過ぎから7時半くらいまではずっとヘヴンにいっぱなしだったし。
オレンジ最後のスパークスも観たかったんだが、オアシスで飲み始めたら動く気がしなくなり、プリンセス・スーパースターのあともゆるりと飲み、PALACE OF WONDERに移ってまた飲み、最後友達がみんな帰ってもまだひとりであそこのバーでTバックで踊るお姉さんたちを見ながら踊って飲んで、結局宿に戻ったのは4時頃でした。
では印象に残ったアクトについて。
ゴティエ。
オーストラリアでは有名なポッパーで、ひとりでマルチにあれこれやる男。
“オーストラリアのベック”と言われてるけど、どっちかというとミーカに近い資質なのではと思いつつ、楽しみに観に行く。
ドラムを叩き、ときどき離れてPC操作しつつ歌うゴティエくん。
ポップめの曲がこの人の持ち味だと思っていたのだが、中盤からは意外とシリアスなスローも続き、そのあたりではスティングを想起させたりも。
ミーカのように弾けたパフォーマンスを勝手に予想していたので、そうしたシリアスなアプローチに、「ありゃ?」っとなって途中抜け。
しかしながら、ユニークで憎めない才能であることは伝わってきた。
あと、日本語がね、とってもうまいのね。
「少々お待ちください」なんて丁寧な日本語話したりするのね。そこ、可愛かったです。
ベティ・ラベット。
去年、朝霧で観て、感動したんです。
なので、もう一度観ておかなくては、と。
いい! グイグイくるアッパレな歌ヂカラ。
今度は夜、クラブとかで観たいものだ。
柳ジョージ&レイニーウッド。
この日、一番楽しみにしてたのです。
ジョーちゃん!! そして再結成・レイニーウッド!!
キッパリと、僕の青春。
高校時代、ずっと追いかけてました。
ショーケンのドラマ『祭ばやしが聞こえる』のテーマ曲がシングルででたとき以来ずーっと大ファンで、解散ライヴまで東京での公演はほとんど観に行ってました。
高校の頃につきあってた女のコに「柳ジョージより所ジョージのほうがいい」と言われ、本気でブチ切れたこともありました(笑)
レイニーウッド時代のジョーちゃんに、僕はとっても憧れてたんです。
再評価される機会もあんまりないようなので若い人には「???」かもしれませんが、40代以上なら今もカラオケに行きゃあ歌うという人も少なくないはず。
事実、この日のこの場所には、僕のともだちみんな集合して、前のほうで熱くなって観たものです。
相当久し振りに観たジョーちゃんは、なんだかB系みたいなラフなカッコで、なんと長髪でした。
昔みたいに見るからに「シブいっ」という雰囲気はなくなり、丸く、肩の力を抜いて音楽と人生を楽しんでいるんだなと、そんな感じが伝わってきました。
ソロになってある時期からちょっと声量が落ちたかなと感じたことがあったので、実をいうと楽しみにしてはいたものの、(こんなふうに言っては失礼だけど)まあ昔のようないいステージにはならないんじゃないかと思っていたところも僕はありました(ゴメンナサイ!)。
ところがどっこい。
結論から書くと、声は思ったより全然しっかり出ていた……というか、今の年齢なりにヘンに力を入れすぎず、それこそ例えばクラプトンぐらいの感じで気持ちよさそうにジョーちゃんは歌って、ギター弾いてた。
色気も増して、とてもいい声を聴かせていた。
そして、レイニーウッド。
やっぱりジョーちゃんにはこのバンドだよなぁと改めて思わせる、素晴らしく息の合った演奏を聴かせてくれた。
この歳になって聴くレイニーウッドのサウンド。昔のそれとはまた異なる感慨があり、音にもとっても色気を感じてしまった(特に上綱さんのキーボード!)
選曲がまたね、ベストと言えるものだったんですよ。
1曲目はなんと1stアルバムの1曲目を飾っていた「クロス・アイド・ウーマン」! おおおっ。
そこから、(曲順は記憶が曖昧なんだが)「本牧綺談」「フェンスの向こうのアメリカ」「プリズナー」「ブライト・ライト・イン・ザ・シティ」「青い瞳のステラ、1962年夏…」「酔って候」「さらばミシシッピー」などなど代表曲を続けてやり、最後は「雨に泣いてる…」。
「フェンスの向こうのアメリカ」を一緒に歌ってたら胸が熱くなり、「プリズナー」では僕、ちょっと泣きました。
やっぱり若い頃に熱心に聴いてたものは歌詞もちゃんと覚えているもので、全曲ソラで歌ってましたね、僕。
いやー、よかった。まだまだいろんな曲を聴きたくなった。
ということで、秋にやる単独公演も絶対行こう。と決めました。
THE BIRTHDAY。
ホワイトのあの場所で、どんなふうにTHE BIRTHDAYの音が響き、観客はどのような反応を見せるのか。
そこ、けっこうワクワクしながら観に行った。
選曲はさすがにフェス使用で、ノリのいい曲、激しめの曲を立て続けに。
スローは確か「SHINE」1曲のみ。
最初っから攻めのモードでグイグイ行き、ロック・バンドらしさ、その貫録といったものも見せつけた。
ただ、曲そのものには勢いがあるのに、相変わらず曲と曲の間にメンバー誰も喋ることはなく、しばらくシーンとなるあの時間がやっぱりどうしても気になる…。
初めて観たウチのヨメは、「なんで何も喋らないの?」「曲と曲の間にシーンとするから、そのたびになんかトラブルがあったのかと思った」と観終わってから言っていたが、これって素直な反応だろう。
うーん、あんなにいい演奏してるのに、やっぱりどっか「一見さんお断り」的なとこがあって、もったいない感じがしたなー。
何か一言二言でも気持ちを言葉にしてくれたらだいぶ違うのにな。
というわけで、この日の僕のベストアクトは、文の量からもおわかりの通り…。
はい。柳ジョージ&レイニーウッド、です。
(因みに同業のともだちSちゃんも「今年のベストアクトはジョーちゃんだね」と言ってました)
この武道館ライヴにも収められた代表曲はほとんどやってくれました。
次は大好きだった「同じ時代に」とか「一人酔い」とか「ヘイ・ダーリン」なんかも聴きたいもんです。
そういえば、ヘヴンにあったこのメッセージボード。清志郎への熱い言葉の数々にグッときたりもしました。

