ひゃー。
今日から8月だぁー。
7月は知床、ロンドン、苗場と、家をあけてることが多かったので、なおさら高速で過ぎてってしまった感じだなー。
今年もあと5ヵ月。
焦ってもしゃあないけど、焦ります。
では、各日のフジロック・レポを。
7月24日(木)
「うりゃあ」っと勢いで雑誌原稿を5本書いたあと、18時半からSuperfly志帆ちゃん取材をし、帰って残りの原稿を仕上げたあと、急いで支度。
ヨメ・カーで家を出たのは22時近くだったか。
友達ふたりをひろって、4人で苗場へと向かう。
途中、高坂のサービスエリアで晩御飯休憩。
まわりはこれから会場に向かうフジロッカーばかり。
「今年もフジロックが始まったんだ」という実感をここで初めて持つ。
去年もそうだったが、ここでカレーライスなど食しつつダラんと「今年は何観る?」ってな話をし始めたところで、フジロック・モード・スイッチが入るのだ。
今年も前夜祭には間に合わなかったが、宿でビール飲んでしばらくダベり、4時過ぎに寝る。
7月25日(金)
さあ、フジロック初日。
ちゃんと宿で朝食をとったあと、会場へ。
ゲートをくぐったあたりで聞こえてきたのが、フジのオープニング・テーマである清志郎の「田舎へ行こう」。いろんな思いが去来する。
まず僕らが向かったのは、ヘヴン。
グリーンを通り過ぎるとき、まさにロドガブの演奏が始まり、そのまま立ち止まって観てくかどうか迷ったんだが、彼らはこのあともいろんなとこでやるからどっかで観られるだろうと、そのままヘヴンへ。
まあ結局3日間ともタイミングがあわず、今回はロドガブ観逃してしまうことになったんだが。
(次回の単独公演を待とう…)
以下、この日観たアクトを順に書いておくと。
中山うり @ヘヴン
↓
HOCUS POCUS @オレンジ (CABARET FIESTAでまったりしたあと、ホワイトへと移動するその途中でちょびっとだけ)
↓
羊毛とおはな @アヴァロン (ホワイトへ移動する前に焼きそば食べつつ2曲だけ)
↓
ジェイミー・リデル @ホワイト
↓
多和田えみ&The Acoustic Soul Infinity @アヴァロン
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ケイト・ナッシュ @ホワイト
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ジェイソン・フォークナー @ヘヴン (観るというより後方で飲みつつ音を聴いてただけだが)
↓
EGO-WRAPPIN' @ホワイト
↓
マイス・パレード @ヘヴン
↓
ギャラクティック @ホワイト (後半の数曲)
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マイ・ブラディ・バレンタイン @グリーン
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ブーツィー・コリンズ トリビュート・トゥ・ザ・ゴッドファーザー・オブ・ソウル @ホワイト (3部だけ)
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ザ・ニュー・マスターサウンズ @ヘヴン
↓
ポール・ヴァン・ダイク @オレンジ (ほんのちょっと)
↓
グランドマスター・フラッシュ @レッド
天候は極めて良好。
雨は降らず、日焼けするほど暑くもなく。
理想的。
ということも含め、まだ元気のあまっている初日なので、11時から午前4時近くまで会場に。
ご覧の通り、今年もまたいつもと同じように、ホワイトより奥にいる時間、長し。
グリーンはマイブラだけ。レッドは深夜のグランドマスター・フラッシュだけでした。
特にホワイトにいる時間が長かったな。
中山うり。
メジャー・デビュー前に一度出ているが、デビュー後のフジ出演は初。
そのデビュー前にやったときの印象が彼女にとって非常によかったらしく、今回もフジでやるのを楽しみにしていて、ここのところずっとフジで演奏している図を思い浮かべていたとか。
今まで何度も観ている彼女のライヴだが、僕もこの場所で歌っている彼女をちゃんと観ておきたかったのだ。
ヘヴンとうりちゃんってのは実に合っていて、とっても気持ちいい時間が流れる。
高田渡のカヴァー「生活の柄」のテンポ感などヘヴンにピッタリ。
だが、この日一番よかったのは、なんといっても「白猫・黒猫」。
一層、音に厚みが出ていて、いい感じのグルーヴも。
ジェイミー・リデル。
今回のフジで僕がとっても楽しみにしていたひとり。
のっけからポップな「Another Day」で、パァっと晴れやかなムードに。
だが、ストレートにポップに行ったのは最初だけで、そっからはしばらくファンキーに行ったからと思えば、中盤からはバンド・メンバー(みんなヘンなカッコしてたな)が引っ込み、ひとりでプログラミングしながら延々ウネウネと混沌エレクトロ。
このつかみどころのなさが面白いところ。
ベック以降の新世代ならではのオタク・ファンカーって感じでしょうか。
アルバムも大好きだったが、このライヴ観たらますますこの男の底にあるものが気になりだした。
とってもねじれたヨレヨレ・メガネくんですね。
多和田えみ。
ジェイミー・リデルを観てたら、Superfly・多保くんからメールが入って、多和田えみさんのライヴでSuperflyバンドのキーボードのノッチさんが演奏するとのこと。
なので、アヴァロンへ。
多和田えみさんという人は、僕は聴くのも観るのも初めて。
ピースフルで、いい雰囲気のいい声だ。
が、合ってる曲と合ってない曲があったような。
アコースティック・モードのスローな曲は、その声質にすごく合っていて、ああ、いいなぁーと。
だが、アップめの曲が続くと、声量的にビミョーな感じに。
後半でちょい息切れしてるようだったのが気になった。
が、このぐらいの時間(15時~16時ぐらい)にアヴァロンでこういう女性ヴォーカルをまったり聴くのは実に気持ちいい。
ケイト・ナッシュ
わぁー、ポチャ・カワ。
こんなプニュプニュした人だったんだぁー。
こんな衣装(ピンクのトップスにゴールドのミニスカート)をこんなに可愛く着れる人はなかなかいないかも。
バンドは全員なぜかタキシードで、その対比もオモロ。
ライヴはCDでの印象とまったく違ってたけど、なんかいい空間の作り方をしていた。
彼女の家の庭に呼ばれて演奏聴いてるような親密感もあり。
クラブとかライヴハウスでもう一度観たいものです。
EGO-WRAPPIN'。
名前が通ってるってのはやっぱすごいことなんだなー、と思わされる観客の数。
最近、結成以来初の民放テレビ出演をMステで果たしたこともあってか、若い人の数もすごく多い。
そうやってちゃんと新しいファンの獲得にも動く姿勢は実に正しいと思う。
去年だったか一昨年だったかに朝霧で中納良恵のソロ・ライヴを観たが、それとはまったく(観客も彼女自身も)ノリが違ってて、この人はやっぱりこのバンドでこその人なのだなという印象を受けた。
新曲の「GO ACTION」が最高。僕もここでアガりまくりの飛びまくり。
マイス・パレード。
今回のフジでとても楽しみにしていたアクトのひとつ。
この日はマイブラとマイパレでしょー、っていう人はけっこう多かったんじゃないかな。
NYのポストロック~エレクトロニカ系バンドで、僕は初めて観たんだが、素晴らしかったですね。
繊細にして大胆なギター。天使のようなクリスティーンの歌とキーボード。観ている間にだんだんと日が暮れてきて、ミラーボールの光がヘヴンのステージ後方の木々と会場を照らし、音に身を任せてゆらーり揺れているとどんどん現実感を失っていく感じ。
朦朧としてくるというか、なんか時間感覚が歪んで、ぼわーんとしてた。
最後には原田郁子が飛び入りして、ジャムっぽい展開に。
メンバーがひとりずつステージを去っていった、あのときのあの感じは忘れ難い。
ギャラクティック。
マイス・パレードでの漂う感覚から一転、坂を下りたらギャラクティックのあげあげの音が耳に入ってきて、小走りでホワイトへ。
野外で彼らを観るのは初だが、実にホワイトに相応しいスケール。
ふたりのゲスト・ラッパー(ひとりはジュラシック5の人)も含め、文句なしの音。最高でした。あがったあがった。
そしてここからブーツィーを待ち、そのまま怒涛のファンク・モードで踊りまくりたいという気持ちもあったのだが……。
マイブラだけは観ておきたいという気持ちが勝ち、グリーンへ移動。
マイ・ブラディ・バレンタイン。
昔、チッタ川崎で観て、そのあとNYのどっかのライヴハウスでも観て、それ以来だから16~17年ぶり。
特にNYで観た彼らのライヴは忘れ難く、今回、海外での再結成ライヴの評判もかなりいいようだったので……やっぱり今年一番楽しみだったのはこれだったのかな。
まず、ビリンダ・ブッチャーが今も変わらず美しく、体形も変わってなかったことに、「おおっ!」。
儚くて消え入りそうな声も変わってなかったな。
ケヴィン・シールズもまあ思ってた通りというか。
要するに、バンドの印象にぶれがない(というか、もしかすると昔より演奏が上手くなってたかも)。
ただ、昔はクラブでそれこそ自分の靴を見るように下向いて聴いてたあの爆音が、今回はグリーンで大自然に向かって放たれたわけで、その聴く状況というのは全然違うよなと。
今ではもう僕も靴を見ながらロックを聴くなんてことはないわけだし。
大自然の中のシューゲイザー。そんなの昔は想像もできなかったわけだしね。
2曲目で早くも「When You Sleep」がきて、そこでウヒャーってなってからはもう最後まであっという間。
ラストの10分だか20分だか(時間感覚を失い、あれが実際どのくらい続いていたのかもよくわからんのだが)のノイズ・バトルはとりわけ凄まじく、あの空間に合っていたな。
地球が音を鳴らしている……みたいな(?)
ブーツィー・コリンズ トリビュート・トゥ・ザ・ゴッドファーザー・オブ・ソウル。
裏がマイブラじゃなければ最初っから楽しみに全部観たところだが、まあヘタにかけもちしても中途半端な気持ちになるだけだと思い、僕は潔くマイブラをとって、終わってからこっちに帰ってきた。
昔、ホワイトでやったジョージ・クリントンみたいに、3時間は楽勝でやってるだろうと思って。
あとで聞いたところ、今回は3部に分けてやったんだそうですね。
僕が観ることができたのは、ちょうどブーツィーがバリバリやってくれた第3部で、その意味ではよかったかも。
それにしても、あのリズム・セクション。あの音圧。そりゃあほかとは比較にならないもので、これぞファンクといったもの。すごかった…。
モノマネ・ショーに出てきそうなJB役のあの人もえらい熱入ってたしね(あの人、有名な方なんですか?)
ザ・ニューマスターサウンズ。
ブーツィーでのファンク熱が冷めやらぬまに、オールナイトフジへ向かう人たちの渋滞をかいくぐってヘヴンへ。
なんだか異常な熱気に包まれていたこの時間のここで観たザ・ニューマスターサウンズの音は、なるほど、思っていた以上にビシビシ、ビンビン、カラダにきた。
なんちゅう演奏力。なんちゅうグルーヴ。なんちゅうハモンドのグッとくる音色。
超ファンキー。しかも英国的洗練もあり。
体力的にだいぶキツくなってきてた頃合いではあったんだが、あの音を聴いたらとても座ってなんかいられず、やっぱり踊りまくりのすけ。
単独来日も決まったそうですね。こりゃ絶対また行かにゃ。
グランドマスター・フラッシュ。
あのグランドマスター・フラッシュが?! マジ?
と思いつつ、深夜のレッドへ。
そこに爺さんの姿はなく、わりと若めの男がふたり。
かけるのはもちろんオールド・スクールのそれなんだが、途中ニルヴァーナなんかも混ぜたりして、んん?
すみません、訊きたいんですけど、あれはどういうことなんですか?
「アイム・グランドマスターフラッシュ!」って彼は言ってたけど、名前を継いでるってことなんですか?
屋号の継承みたいなこと?
楽しくはあったけど、そこの意味が最後までわからなかったっす。
知ってる方いたら、コメントください。
まあ、こんな感じで存分に楽しんだ初日。
アクト以外では、ヘヴンの中山うりちゃんのあと、オレンジのさらに奥にできたCABARET FIESTAあたりでけっこう長い時間みんなでまったり飲んでたんだけど、あそこのユルさはよかったですねー。
スモーク・チキンも美味くて、お酒がどんどん進んじゃって、かなり酔った。
日高さんもニコニコしながら、ここにいましたね。
また、ドラムストラックっていうのをやってて、みんなに鳴り物配って、一心不乱にそれを叩いたり。
叩くほどにアドレナリンでてきて、あれ、意外に楽しかったです。
で。
この日の僕的ベスト・アクトはというと……。
ここは直球で、やっぱマイブラですかね。
はい。
二日目・三日目のレポはまた次回。

