フジロッカーのみなさん、疲れはとれましたか?
僕は月曜の夕方帰ってきて、その日の夜はもちろん、昨日も一日ヘロヘロ。
いろんな原稿たまってんのに、まあ、捗らないこと。
今日、鍼をうちに行って、ようやく正常に戻ってきたところです。
歳を感じますなー。


ある意味、海外帰りの時差ボケ以上のヘロ状態。
まあでも、あんだけ3日間全力で楽しんだら、そりゃすぐには元に戻らんわな。
あれだけ長い時間外にいっぱなしってことだって、普段はないもんね。
初日は初っ端の11時の中山うりちゃん(@ヘヴン)から観て、宿に戻ったのは午前4時頃だから、17時間ぐらい遊んでるわけだし。
二日目も三日目も、さすがに観始めたのは午後からだったとはいえ、どっちも戻ったの、4時頃だったし。
三日間とも夜が明けてから寝てんだもんね。
まあ、三日目は豪雨にやられて一回宿に戻って休みを入れたとはいえ。
満喫しましたよ、今年もまた。


というわけで、ロンドンで観たダフィーのライヴのことやら、先週観たRIZEやSuperflyのライヴのことやら、いくつかの取材記やら、まだ書いてないネタがいろいろあるんだが、それらをすっとばして、熱がさめないうちにフジロックのことを先に書きますね。




7月25日(金)~27日(日)


新潟県・苗場スキー場で、FUJI ROCK FESTIVAL'08。


最初の発表時からビッグネームをダーンと並べてフェス自体の勢いを見せつけたサマソニに比べ、今までにも増して独自のカラーを打ち出したようだった今年のフジ。
独自のカラーと言えば聞こえはいいが、直截な反商業主義にすらとれるその出演者のラインナップに対して、いろいろとネガティヴな意見も出ていたのはまあ無理からぬところ。
毎年放映してたWOWOWさんも今年は降りちゃったし。
レコード会社関係も、生粋のフジロッカーを除くと「今年は行かない」って人が多かったしね。
特に、清志郎の出演キャンセルに対応しての、プライマル・スクリームら2日目出演者の再出演が発表された際のフジロッカーズorg.を始めとするウェブのBBSの荒れようたるや凄まじいものだった。
あれは暴力的で怖かったな。


で、僕のスタンスはといえば、「何もそんなに文句言わんでも。行けば楽しいに決まってんだし、フジが選んだアーティストならライヴの質は高いに決まってんだし。ビッグネームであることより、ライヴの質ですよ、質!」という思いが根底にありつつも。
でもまあ確かに今年はパーッとしないっちゃしないとこあるよな、出演者発表で一番「おおっ!」となったのはマイブラやブーツィーの名前があった第一弾発表時だけで、そのあとの出演者発表はいまひとつ盛り上がんなかったもんな、うーん……なんていうトーンも正直言うとやっぱちょっとあったわけで。
特に清志郎キャンセルのショック&落胆はかなーり大きく、さらに僕的にはたいして興味もわかないプライマルがグリーンで二日連投すると決まったときは「なんじゃそりゃ」と。
まあそんな微妙な気分もあったのは確かだったのだ。


が。

それでもやっぱりフジロックが僕にとって1年でもっとも楽しみな行事であることに揺るぎはなく。
前の日の夜にヨメ・カーで友達乗せて会場へ向かう途中からもう気持ちは昂ぶり、それは何十時間も続いて、完全に日常から切り離された音楽楽園でただただ開放されることになったのだった。
要するに……やっぱり今年もフジロックは最高だったわぁーーーーー、ってことです。








フジロックと書いて、「仲間っていいなぁ」と読む。
なーんて照れもせず青春ドラマのくっさいセリフみたいなこと書いちゃうけど、でもホント。
今年は必死であれこれアクトを観るため歩きまわる度合もやや少なかった分、いつものフジロック仲間とのんびり過ごしてる時間がけっこうあったんだが、ちょっとしたときにそんなことを思うわねー。


あと、今年はブーツィーが出るってんで遂にフジ初参戦となった僕の親友のSくんとか、向こうでちょっと会うことができた、やはりフジ初参戦のTくんとかが、最高の笑顔で「いやー、楽しいっすねー。フジロックがこんなに楽しいもんだったとは」とか言って幸せそうにしてたのも、なんか僕は嬉しかったな。
「だろーーーー?!」なーんて意味なく得意がったりして。
この感じ、わかりますよね、フジロッカーならね。


それから今年は、僕がいつもブログを読ませていただいているMさんとも、初めて対面することができたんです。
フジロック予習に始まり、その年のフジロックのベスト・アクトを数回に亘って書かれるなど、非常に熱心なフジロッカーであられる、ほぼ同世代のMさん。面白いことに去年のフジロックの記事を読むと、僕と動きが相当かぶっていて、しかも観ているものが同じなだけでなく、ヘヴンのロータスカフェでくつろいでる時間まで一緒だったっていう。
そんなMさんと遂に初対面することができてロータスカフェでひと時を過ごせたんだが、なんか嬉しかったな。
基本、(自分で言うのもなんだが)照れがひどくて知ってる人にさえ軽く声かけるのを躊躇することがあるような性格の僕が、こんなふうにブログを通じて知り合った方と実際に会うという行動に出るというのも珍しいことなんだが、なんというか、それもまたフジロックゆえ。
フジロックは心をオープンにさせるのだ。


さて、各日、何を観たかはまた明日にでも書くとして。


話は変わるが、宿の部屋でくつろいでたとき、クワガタがね、窓から入ってきたんです。
で、おっ、懐かしいねー、なんて感じで、手にのせて写真撮ったりしてて。
あとで会場に出かけるときに外に逃がしてあげよう、それまではここにいなさいと、食べたあとのおにぎりの透明のパックの中に入れといたのね。
で、会場に行くとき、僕、忘れちゃったんですよ。
だから、ずーーっとそのクワガタは、透明のパックの中に閉じ込められた状態になったわけ。
で、長い時間が過ぎて、部屋に戻ったら、そのパックのフタがあいてて、クワガタ、いないの。
あー、自力で逃げたんだなー、どっかでのたれ死んでなきゃいいけど…なんて思いながらその日は寝て、で、翌日起きたら、ともだちの布団のところにいたのね、そのクワガタ。
パックの中から這い出すために相当力を使ったようで、もう虫の息ってぐらいに弱ってて。虫だけに。
で、すぐに外に出て、林の木のところに置いてみたんだけど、もう意味なくでんぐり返ったりして、そのまま動かなくなったりして。
僕が会場に行くとき、忘れたまま出たのが悪いわけですよ。
なんか罪の意識を感じちゃったな。
クワガタくんよ、すまないことをした。
東京に帰ってきて二日が過ぎた今も、それはちょっと気になってるんです。
そんな今年のフジロック。
続きは明日。



↑このときはまだ元気だったんだが…。