今日も暑いっすね。
先週行ってたロンドンは寒かったです。
Tシャツの上に長袖のシャツ着て、その上にパーカー羽織っててもまだ肌寒いくらい。
そんなだったから、尚更日本のこの暑さにはやられてます。
しかも時差ボケで、ほげぇ~。
ダフィー@ロンドン話の前に、今日はこの話を。
7月14日(月)
青山・CAYで、ジョヴァンカのショーケース・ライヴ。
ジョヴァンカは9月17日に『サブウェイ・サイレンス』というアルバムで日本デビューを飾る、オランダ出身の女性シンガー。
日本でもポップ通たちを唸らせている奇才ベニー・シングスが、何かのオーディション・イベントの際にあるバンドのコーラスをやっていた彼女の歌声のよさと華(=スター性のようなもの)に惚れ込み、フックアップ。
自らプロデュースを手掛けて売り出したのが、このジョヴァンカだ。
以前はウーター・ヘメルやテリー・キャリアらのバンドにコーラスとして参加。
背が高く容姿にも恵まれ、オランダのELLE誌やコスモポリタン誌にモデルとして登場したりもしていたそうな。
彼女の音楽をものすごくザックリ言うなら“ソウルっぽい感覚のポップス”。
スウィング・アウト・シスターとかスタイル・カウンシルなんかのフィーリングに通じるものであり、90年代に“渋谷系”と呼ばれていたサウンドを思い浮かべる人もたくさんいそう。
ゆえに日本ではFMでかかりまくって、大いに受けること必至。
あの頃のあんな感じのサウンドって、最近またキテるようですね。
↓音と映像はこちらでチェックあれ。
http://www.myspace.com/giovanca
今回のプロモ来日には、プロデュースを手掛けたベニー・シングスも同行。
ショーケースでは、ベニーがキーボードをプレイし、ベニーやウーター・ヘメルも所属するオランダのレーベル=DOX RECORDSからソロ作品をリリースしてもいるギタリストのコフィ・アノニマス(Kofi Anonymous)がギターをプレイ。
そのふたりの演奏で、ジョヴァンカが真ん中に立って歌うという形。
この形にもう数人のミュージシャンを加えた編成でライヴをやったりはしているが、3人だけでやるのは初めてだそうで、自分たちも新鮮だったとあとで話していた。
センターで楽しそうに悠々と歌うジョヴァンカは、表情もいいし、背も高く、なるほど華がある。
歌そのものもとても気持ちいい響きを持つ。
それを観ながら僕が思い出していたのは、スタイル・カウンシルのステージでヴォーカルをとっていたDee C.Lee。
そう考えると、ベニーのプレイはミック・タルボットっぽくもあったか。
デビュー・アルバムから2~3曲歌ったあと、質疑応答時間もずいぶん多めに。
アムステルダムの小学校時代、彼女のクラスには日本人の子が多くいたそうで、日本の歌もいくつか覚えたと言い、その場で「カエルの歌」と「お馬の親子」を披露。
発音、完璧! 見事。
歌ったのは小学生のとき以来だったそうだが、さすがシンガー、音として完璧に覚えているもんなんですな。
最後にはベニーが自分の曲を歌ったりも(このときジョヴァンカはコーラスを担当)。
いやもう、ベニーの脱力ヴォーカルのステキさったら!
一声で場の空気を変えるほどのものだったな。
因みに、アルバム・リリース後の正式な来日公演も既に決まっていて、そのときもベニーとコフィが同行するそう。
10月13日-10月14日・ビルボードライブ東京。
7月15日(火)
ショーケースの翌日、青山・ビクターエンタテインメント社で、ジョヴァンカ、ベニー・シングス、コフィ・アノニマスに取材。
写真左からコフィ、ベニー・シングス、ジョヴァンカ。
(写真掲載はレコード会社の許可を得てます。念のため)
ジョヴァンカへの単独取材のつもりで行ったら、何気にベニーとコフィも同席。
ジョヴァンカに対する質問しか用意していかなかったのだが、せっかくなのでふたりにも同等に話を訊く。
まあ、僕はベニー・シングスのファンなので、彼にも話を訊けたのはラッキーだったんだが。
この日も一日暑く、僕の取材は一番最後だったこともあり、ベニーはだいぶグッタリしているようではあった。
が、話を振ると、さすがに答えがいちいち鋭く、頭脳派というか、基本的にプロデューサー気質、またはクリエイター気質であることがわかる。
要するに、いろんなことをよーく考えている人。
ストレートには言わなかったものの、話を聞いてて伝わったのは、自己名義の作品ではある程度趣味的(マニアックとも言う)なことも自由にやってクリエイティヴ欲求をそのまま反映させ、ジョヴァンカ作品では彼女のオープンな資質を活かしてより多数の人に訴えるアプローチをしていこうと考えているようだということ。
彼にとってジョヴァンカは、マスとのコミュニケーション装置のような位置づけであるみたいだ。
一方、ジョヴァンカはといえば、話をすることがとても楽しいといった感じで、特にアルバムの各楽曲に対する思い入れやストーリーについて実に熱心に話す。
アルバムは全曲自作曲というわけではないが、自身はシンガー・ソングライターとしての意識を強く持っているよう。
子供の頃から歌手になりたいと思っていた彼女にとって、ベニーは「夢を叶えてくれたスーパーマン」(あんな容姿でも)といった存在なんだそうな。
ジョヴァンカはディオンヌ・ワーウィックやミニー・リパートンに傾倒しているそうで、それは大いに頷ける話。
ベニー・シングスとジョヴァンカの関係性は、(ベニーが傾倒する)バート・バカラックとディオンヌ・ワーウィックの関係性を思わせるものがあるし、またアルバム『サブウェイ・サイレンス』の数曲は(アルバム収録曲「メランコリック・ユー」などは特に)ミニー・リパートンを想起させるものがある。
あと、ウーター・ヘメルのバンドでもプレイしているギタリストのコフィもなかなか興味深い発言をたくさんしてくれ、結局インタビューは1時間半以上に。
記事はどこかの雑誌やウェブで書く予定だが、とりあえずDOX RECORDSのなかなかユニークなあり方と動きには注目すべきところあり、ですよ。



