6月13日(金)
ゼップ東京で、The Birthday。
乃木坂で取材を終えてからゼップ東京へ。
開演に間に合わんなーと思いつつ行ったら、どうやらオープニングアクトがあったようで、2階に行ったらちょうどThe Birthdayのライヴが始まるタイミングだった。ラッキー。
この日は“BLACK ROYAL 12 NIGHT”と題されたツアーの最終日。
一ヶ月前に恵比寿リキッドルームでこのツアーの初日を観たばかりだが、初日と最終日でいかにグルーヴが変わるものなのか体感したくて、観に行った。
結論から書くと、思った通りというか、思ってた以上にというか、やはりグルーヴの強度はハッキリと増していた。それはもう、圧倒的に。
バンドは生き物だなぁ、ということをこの前も書いたが、The Birthdayという名の生き物は今まさに目に見えて育っている。
1ヶ月でも、こんなにも。
「攻め」の姿勢を感じるのと同時に、余裕も感じられた。
余裕というか、これが今のオレらの音だという揺るぎのなさみたいなものかな。
というわけで、演奏面に関しては文句なし。大満足。
実にもって、すげぇバンドになってきたんだなという印象を持つ。
ただね。
ひとつ思ったことを書いておくと。
音楽的にはこんなにどんどん広がりが出てきてるようなのに。
相変わらず、つっけんどんですよね。
普通の感覚で観てると、チバさん、やっぱりもうちょっと喋ってもいいんじゃないかという気はしたな。
今に始まったことじゃないんだろうけど、メンバー紹介もないし、このツアーに関してのことも、新曲の紹介も、何もしないでしょ。
それが(ミッシェル時代から続く)長年のスタイルだってことは、ファンは了解してるんだろうけど。
ずっと追いかけてきたわけではない僕なんぞが普通の感覚で観ると、そこ、微妙に違和感をもったところではありました。
演奏の合間に、ファンは「チバーっ!」ってたくさん声をかけるでしょ?
全部に答えるべきとは思わないけど、たまには「あいよっ」と一言ぐらい返してあげてもいいのにと僕は思っちゃったな。それで損することなんか何もないのだし。
別にMCタイムを設けて長々と喋ったほうがいいとまでは全然望んでないけど、もうちょっと、あとちょっとだけでも、なんか喋れば、それがアクセントになって次の曲の聴こえ方もまた変わってくるってところ、あると思うんですよ,ね。
例えば、この日、後半にさしかかったぐらいのところで、「今日、仲間に3時に生まれた子がいて。やらないつもりだったんだけど、やるわ」ってチバさんが言って、それから「OLIVE」という曲が演奏されたんだが。
この曲は、この一言がすごく大きかったのだ。
この一言があって、それで聴けたこの曲の歌詞のメッセージは、本当にすごく説得力を持っていたし、景色がそこに立ち現れる感覚をおぼえたりもしたのだ。
こういうちょっとした一言で、曲も広がりがでるってところ、確かにあると僕は思う。
大事だと思うんだけどな。
なんかこう、せっかく音楽性がどんどん多彩になっていってて、バンドとしても開かれた感じになってきだしているのに、もったいないと思うんすよね、あんなふうにつっけんどんなのは。
ずっと追いかけてるファンはいいとしても、一見さんは入りづらいってとこ、あるんじゃないかと。
より広い層に聴かれるようになるための、そこ、ひとつのポイントなんじゃないかって気が僕はしました。