5月30日(金)
丸の内・コットンクラブで、ライラ・ビアリ・トリオ (2ndショー)。
4月に日本盤でリリースされたアルバム『海、そして空へ(原題:from sea to sky)』も素晴らしかったカナダのシンガー・ソングライター/ピアニスト、ライラ・ビアリのライヴ。
アルバムはソロ名義だが、ジャズ・ピアニストとしても活躍していて、この日はベースのジョージ・コラー、ドラムスのラーネル・ルイスとのトリオ編成によるものだ。
彼女を観るのは今年2度目。
1月24日に東京国際フォーラム ホールCでスザンヌ・ヴェガのライヴを観たのだが、そのときにキーボードをプレイしていたのが、ライラさんだったのだ。
そのときは確かジーパン姿で、あまり衣装には気を使わない性格のよさそうな姉さんってなイメージがあった。
が、この日のコットンクラブは、さすがに主役だけあって(またジャズ・クラブとあってか)、ドレッシーなカッコ。
だいぶイメージ変わるもんだわ。
ジャズ・トリオの形態をとっていて、インスト曲やソロ部分などでは確かにジャズ方向だなと思わせはするが、柔らかなヴォーカルなどはポップス的。
ジャズというにはそれ相応のテクとフレーズで弾き倒すわけでもなく、まあポップスとジャズの中道を行ってる感じだったか。
(ジャズ・ファンには「そんなにジャズじゃないじゃん」と映りそうだし、ポップス・ファンには「けっこうジャズっぽいんだな」と映りそう、ってこと)
新作にも入ってた曲に加え、ロン・セクスミスの曲や、レディオヘッドのカヴァーでジェイミー・カラムも歌ってた曲(ここではカラムのアレンジにわりと忠実)なんかも披露。
彼女の人柄がそのまま反映された温かみがヴォーカルに表われていて、聴くこちら側も柔らかな気持ちに。
総じて、技巧に走らず心で歌って弾く人だなぁという印象を受ける。
話したらきっと本当にいい性格のいい人なんだろう。
それと、彼女はクリス・ボッティのバンドでも活躍しているが、ちょうどこの週、ボッティも来日公演を行なっていて、その話に軽く触れたりも。日本で会ったりもしたのかな。
最新作。タワーなどではノラ・ジョーンズの展開コーナーに一緒に置いてあったりしたけど、確かにそういう、ジャジーでオーガニックで柔らかで気持ちいい感覚ありで、僕は気に入ってました。
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