1ヶ月以上前のライヴ日記に戻ります。
4月21日(月)
渋谷・NHKホールで、ジェイムス・ブラント。
正規のコンサートとしては2年前のAX以来。
だが、2ndアルバム・リリース後のプロモ来日時に恵比寿リキッドルームで招待&メディア対象ではあったものの正規のライヴとなんら変わらないバンド編成のフル・ライヴを行なっていて、そこから数えれば半年ぶりであり、久々という感覚はない。
去年のリキッドルームでのライヴ(先にコソボ再訪のドキュメンタリー・フィルム上映があり、それも感動的だった)は、それはもう本当に素晴らしいものであり、僕が去年観たライヴの中でもベスト10に入る内容だった。
CDだけ聴いている人にはブラント=バラーディアというイメージがあるかもしれないが、ハッキリと彼が優れたライヴ・パフォーマーであることを証明してみせた内容であり、それをリキッドルームぐらいのハコで目の当たりにすることができたこともまた感動の度合のアップに繋がった。
で、今回のハコはNHKホール。
当然、全員が着席状態で観るわけで、仮に去年のリキッドルームと同内容~構成でライヴが行なわれたとしても、リキッドほどの一体感や興奮は生まれるにくいのではないか。
と、始まるまではちょっと思ったりもしたのだが、それは杞憂だった。
もちろんじっくり聴かせるバラード曲の割合は高いのだが、それで単調なムードになることはまずない。
ホールなので尚更聴き入ることができるという面もあったし、ステージ後方の映像の使い方やライティングもホールならではの趣向が凝らされ、1曲1曲にグッと入り込むことになる。
ブラント自身の歌にも抑揚があり、とりわけ中盤で歌われたスレイドのカヴァー「Coz I Luv You」ではステージから降りて客席を走り回るというパフォーマンスで一気に会場の温度を上げたりも。
因みに、数週間前にはUKのどっかのホールでもそれをやったところ、ファンにもみくちゃにされて、指を折っちゃったそうですね(それでも興奮しててさほど痛みを感じず、そのまま最後まで歌ったというからすごい!)
リキッドルームから半年しか経ってない中、今回はホールでどのようなライヴを見せるのか、同じセットでやるのかどうか…といったところが個人的には注目点だったわけだが、結論として、やはりホールはホールなりの見せ方をきっちり練って示してみせたブラント。
とりわけエモーションをあれだけコントロールし、抑えるところとそのまま放つところの巧みなバランスでダイナミズムを感じさせるそのあたりに、今回は特に感心させられた。
それにしても、客層はおよそ8割以上が女性(たぶん20代~30代多め)。
もっと男性にも観てほしいアーティストであり、観れば必ず満足のいくライヴをやるアーティストだと僕は思うのだが。
ここからのヒット・シングル曲「1973」は、アンコールの最後の最後に披露。
新たな代表曲になったなという印象も。
↓こちら、2年前の渋谷AXでのライヴ記事です。
