リアーナについてはまた明日書きますね。と書いてから、なか3日もあいちゃいました。
しーましぇん。

前の記事の続きです。


N.E.R.D.のほうももうちょい観ていたいと後ろ髪ひかれつつも、7時過ぎにブルー・ステージに移動。
ネリー・ファータド「マン・イーター」がでかい音でかかり始めた頃には、リアーナを迎えるこっちの気持ちの準備もOK。ってか、「マン・イーター」で盛り上がっちゃってる僕。

まだ2年半前のヒット曲なのにもうずいぶん前の曲のように思える(というのも、ここからずいぶんと音楽性が変化したからだが)「ポンデ」こと「ポン・デ・リプレイ」で、実質的に初の本格ライヴと言えなくもないリアーナのステージが始まった。


前の記事で書いたNe-Yo同様、デビューからしばらくは基本的にDJセットで、そこに数人のダンサーを加えて見せるというステージをリアーナもやっていたわけだが、それがバンド・セットへと移行したのはNe-Yoより早く、昨年夏のライヴ・アース時(場所は今回と同じ幕張メッセだった)。
その時の持ち時間は今回よりずっと短かったと記憶しているが、その初のバンド・セットでのステージは、“遂にバンドで!”という嬉しさの反面、僕的にはやや微妙な感触も残した。
というのは、3rd『グッド・ガール・ゴーン・バッド』を最初に受け取ったときと同様、カリビアンな色合いがすっかり薄れ、ポップ・ロック方向におもいっきりシフトしたそのあり方に、なんだか遠くに行ってしまったなぁという気持ちを持ったから。
なんか白人ギタリストがばりばりエレキかき鳴らしたりしてたんですもん。


や、「アンブレラ」はよかった…ってか最初っから大大大好きだったんですよ。
けど、「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」とか「シャウトアップ・アンド・ドライヴ」の行き方に関しては、1stアルバムの太陽サンサン・カリビアンガール的なあり方に惚れ込んでた僕としては、あまりに極端に振り切りすぎなんじゃないかと、正直、最初はやっぱり戸惑いのほうが大きかったのだ。
最初はね。今はそっちも好きなんだけど。


ってな感じで、前回のライヴ・アース時には、完全にはのりきれなかった僕だったのだが。
あれから8~9ヶ月。
今回のスプリングルーヴのリアーナはといえば、僕的にはこの日のベスト・アクト!
成長著しいとはまさにこのこと。


まず構成が実に練られ、ショーとして誰もが楽しめるものになっていたということがひとつ。
換言すると、「私はショーを見せている」という明確な思いがリアーナからビシっと感じとれたということでもある。
そう思わせるひとつに、まず歌っているときの……いや歌ってるとき以外のシーン(ダンスしてるときとかMCしてるときとかステージに出てくるとき・はけるときとか)も含めて、表情が以前よりグッと豊かになった。
キメの顔と自然な笑顔、そのメリハリもしっかりあって、その表情にプロフェッショナルな意識が見えるようになった。


と同時に、ヴォーカルの表情もずいぶん豊かになっていた。
もともとリアーナは“ヴォーカリストとして”一流というわけではなく、実力的には低く見られる傾向にあるし、本人もある程度それを自覚していたはずだが、その自覚の上に立って彼女はとても努力しているんだなということが伝わってきた。
今の人気に甘んじないで、しっかり力をつけて、もっと上を目指そう。
そういう意識の高さが伝わってくるのだ。
グラミーにおけるザ・タイムとの共演や、ブリット・アワードにおけるクラクソンズとの共演。ここ最近のそういう経験もあって、一層その意識が高まったというところもあるかもしれない。


最近じゃけっこう高級ブランドのパーティなんかにもよく呼ばれるようになって軽くセレブ的扱われ方もし始めてるようでもあるリアーナだけど、どこぞのアイドルあがりとかと違って、彼女は自分の意義をわかっている。
歌ってこその自分であることを大前提としてやっている。
そこがいいなぁと。このコは大丈夫だなぁと。そう思えるんですな。


あと、非常にショー・アップされている上に、まだ2年半のキャリアのわりにはヒット曲が多いことも、その高揚感につながっていた。
「ポン・デ」に始まり、「SOS」もあるし「アンフェイスフル」もあるし「シャウトアップ・アンド・ドライヴ」(←けっこう一緒に歌えてるお客さんも多かった)もあるし「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」もあるし、その上最後には「アンブレラ」もある。
気がつけばこんなにヒット曲を持つアーティストになってたんだなぁと感心したりもしちゃったな。
と同時に、ヒット曲をたくさん持つアーティストは強い、とも。


で、そんなヒット曲をここぞというところで繰り出すことと、あと、例えば「レット・ミー」など1stからの曲も上手く混ぜることで、当初のR&B~レゲエ路線とポップ・ロックもありの現在の路線とがいい具合に統合されていた。
そう、恐らくこここそが前回のライヴ・アース時の印象と決定的に異なるところだと思うんだけど、1stの頃の感じと今の感じとかが違和感なくまとまり、トータルでリアーナの世界観と言えるものがそこに現出していたのだ。
(ロック的なギタリストがいたりもすればヒップホップ的なDJがいたりもするその混成形態のバンド内バランスも前よりずっとよくなっていた……というのも大きかったかも)


といったわけで、この日のリアーナのライヴは、間違いなく過去最高の内容~できばえ。
この構成をもってすれば、しっかりワールドツアーなんかもできるはず。
うん。このコはやれる。
まだまだ大きくなる!
LOVE RIHANNA!



ミュージック・オブ・ザ・サン/リアーナ
        ↓
ガール・ライク・ミー/リアーナ
         ↓
グッド・ガール・ゴーン・バッド/リアーナ

この間、わずか2年半。

かように洗練され、そして立派にアーティストとして成長を遂げていく……。






これまでのリアーナの記事です。けっこう書いてんなぁ。よっぽど好きなんだな…っていう。


http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10040921135.html


http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10019581828.html


http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10011624135.html


http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10011572940.html


http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10010141406.html


http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10010181465.html


http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10003579623.html