3月19日(水)


恵比寿 ザ・ガーデンホールで、中孝介。


西麻布のスタジオ(前の記事参照)を出ると雨が強まっていたので、タクシーをひろって恵比寿へ。
恵比寿について料金を払おうと財布をあけたら、なんと小銭しか入ってない。
やべっ、おろすの忘れてた。足りないや。
運転手さんに「ちょっと銀行に寄ってもらえますか?」と僕。
「カードでも払えますよ」と運転手さん。
あっ、そーかー。そうなんだなぁー。
この日、生まれて初めて僕はカードでタクシー料金を払った。
いや、だからなんなの? って言われそうなことなんですが。
カードでタクシー料金を払うって、ヘンな感じしません?
なんか、すごくもったいないことしてる気がしません?
僕だけですか?


ってなダ話はさておき。
2月8日からスタートした中くんの全国アコースティックライヴ・ツアーの東京公演(二日あるうちの初日)。


1年と数ヶ月前に、恵比寿のガーデンルームのほうで中くんは初のワンマン・ライヴを行なったわけだが。

(そのときの記事はこちら→http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10020912258.html )
今回はひとまわり大きなガーデンホールで、しかも2日間。
この1年と数ヶ月分の成長が、そのままキャパにも表れているといった感じで、それだけでも追いかけてきた僕にとって感慨深いものがある。


アコースティックライヴということで、編成はピアノ、ギター、パーカッション、そしてヴォーカルの中くんという4人。
昨年は九段会館でエレクトリック・ギターやドラムも入ったバンド編性でのライヴを行なったが、それは曲によって中くんの歌声のよさを完全に活かしきれていなかった部分もあったもの。
1年数ヶ月前のガーデンルームのときほどには、だから歌がグッと胸に入ってくる感触はなく(←曲によってだったけど)、難しいところだなと思ったものだった。
それに比べ、やはり今回のようにアコースティック編成だと、彼の歌の魅力がダイレクトに伝わってくる。
と、そこだけで比較するなら、アコースティックのほうがいい…ということになるわけだが、しかしこれからもっと大きなホール展開になっていくにあたって、やはり電気の入ったバンドの音ももちろん必要だろう。
だからこれからはプラグドとアンプラグドがうまいバランスでミックスされた、そういうスタイルにうまく馴染んでいければいいのだろう……ってなことも、終わってから考えてみたりもした。


さておき、個人的に今回もっともよかったのが中盤。
特に「ひとさし指のメロディ」から「moontail」の流れだ。
いつも書いてるが、僕は哀しい歌をうたうときの中くんにとりわけやられる人間なので、この流れは、きた。
特に「moontail」は、今回も音楽的なカタルシスのもっとも感じられた1曲だった。


続く、新曲の「春」もよかった。
インタビューでも話していたけど、まさしく「情熱でもってってる」感じ。
抑えた歌唱もいいが、この曲のようにストレートに気持ちをぶつけて歌われる曲もいい。


ツアー後半だけあって、MCもなかなか落ち着いたものだったし。
いろんなところで、確かな成長が見られる中くん。
観客の多くはそういう彼の成長~進化をとてもあたたかい目で見ている……ということも強く感じられたライヴでした。





ツアー・タイトルにもなったこの曲では、けっこう多くの人が立ち上がって聴いてましたね。

種をまく日々/中孝介



こちらは4月9日発売の新曲です。

春/中孝介