3月6日(木)
コルビー・キャレイ@渋谷・duo MUAIC EXCHANGE。
コルビー・キャレイは、カリフォルニア育ち、22歳のシンガー・ソングライター。
昨今流行りのサーフ系音楽で、ジャック・ジョンソンの女性版といった言い方もされる、ユルく和める行き方。
アメリカでは昨年夏にシングルの「バブリー」が最高位5位まであがり、アルバムもチャート初登場5位になって売れたそうな。
そんな彼女の日本お披露目が、このアコースティック編制でのショーケース・ライヴだったのだが……。
まず、いくらなんでも、人、入れすぎ。
それだけ集められるのはたいしたことだが、これは明らかにキャパ・オーバーでしょう。
後ろは壁までパンパンで、通路も歩けない状態なのに、まだ人が入ってくる。
あとでいろんな人のブログとか見たら、やはりみんなその点について非難していて、どうやら会場に来たものの入場できずに帰らされた人もいるようですね。
僕も窒息しそうでした。
しかもメンバーは見えても主役のコルビーさんの姿はほとんど見えず。
身動きひとつとれない満員電車の中で、ぐいぐいカラダを押されつつ前の方から聴こえてくる歌をじっと聴くしかないというような劣悪な環境。
パンクやガレージ系ならともかく、この環境でアコースティックの和み音楽を聴くというのは、なんか、いじめられてるような気にさえなったもの。
歌われたのは、デビュー・アルバム『ココ』から7曲。
こう言っちゃなんだが、似たような曲ばかり。
例えばラジオで「バブリー」が流れていると、僕は単純に気持ちいいと思うし、何度か聴くとまあいい曲なんじゃないかとは思う。
が、アルバム全体となると、同傾向の曲が多すぎてメリハリがない。
海風にでも吹かれて、昼寝でもしながらボ~っと聴く分にはいいのかもしれないが……。
正直に書くが、歌にしろ曲にしろルックスにしろ、とりたてて突出したところはないという印象を僕は受けた。
同系統なら、トリスタン・プリティマンのほうが20倍くらい音楽的才能があるんじゃないかと思うんだけど。
- ココ/コルビー・キャレイ
- 天気のいい日に昼寝しながら聴くとか、海辺でボーっと聴くとか、カフェで流れてるのを聴くとか。
- そういう聴き方だったら、気持ちよく感じられる、なごみの音楽ではあると思います。
- 日本盤は3月19日発売。
↓ユニバーサルのオフィシャル・サイト
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/colbie_caillat/