先週の土曜日、昼食時に「王様のブランチ」を見ていると、人気海外ドラマ『HEROES/ヒーローズ』の紹介コーナーがあり、けっこう長い時間かけて最初の数話のポイントとなるところを編集して見せていた(こんなにタップリ見せてしまっていいのかっていうくらい)。
そして、まんまと僕は食いつき、わわわっ、これって『○○○○』じゃん!と思ったのだった。
『○○○○』が何かはあとで書くとして。
僕は今まで話題になった海外ドラマというものをまったくと言っていいくらい見ていない。
まったくついていってない。
古くは「ツイン・ピークス」、ここ数年なら「24」やら「ロスト」やらも、試しに数話は見たものの、途中でなんだかめんどくさくなってしまって、見なくなってしまうのだ。
回数が長いとわかっているものほど、一体これに費やす時間は……などと考えてしまって、手を出す気がなくなってしまう。
そんな僕なのだが、「王様のブランチ」で紹介された『ヒーローズ』のあらすじは、あまりにも魅力的だった。
そそられた。
それで、いてもたってもいられなくなり、そのまま近所のレンタル・ビデオ屋の「DORAMA」へと走り、DVDを借りてきてしまった。
お、お、面白い!
このドラマには僕が好きな要素が全部入っている!
小学生の頃、僕は将来、SF作家になりたいと思っていた。
SFはよく読んだ。
特に好きだったのは、超能力ものとタイムスリップもの。
但し、スペースオペラの類はさほど好きじゃなく、だから映画でも『スター・ウォーズ』なんかは、観てはいるもののそれほど入れ込んだことはない。
それよりも『未知との遭遇』とか『ホディ・スナッチャー』とか、「あるかも」といったもののほうに入れ込んでしまうのだ。
超能力ものにしても、普通の人がある時、超能力を有してしまったことに気づき、そこで苦悩する……といった種類のものが特に好きだった。
その手のストーリーの第一人者というと、僕が小学生の頃にもっとも尊敬していた漫画家、石森章太郎である(“石ノ森”と改名してからのものではなく、“石森”期の作品)。
石森作品についての思い入れを書きだすとキリがなくなるのでやめとくが、僕が氏の作品で一番好きであり、それこそページが破れるほど子供の頃に何度も読み返したバイブル的作品が……そう、平井和正との共作による『幻魔大戦』だ。
幻魔大戦 第1巻 (1) (サンデー・コミックス)/平井 和正
- 幻魔大戦 第2巻 (2) (サンデー・コミックス)/平井 和正
平井和正も若かりし頃に僕がドップリはまった作家であり、もちろん小説版『幻魔大戦』も『新幻魔大戦』も『真幻魔大戦』も『ハルマゲドン』も夢中になって読んだものだった。
- 映画版も公開初日に観に行った。
- (これは、とっちらかった印象だった)
- 幻魔大戦
が、結局一番好きだったのは、やはりなんといっても最初の石森漫画版『幻魔大戦』だった。
その登場人物それぞれのキャラと、圧倒的なスケール感にやられたものだった。
因みに単行本2刊に収められたこの壮大なストーリーは、もともと週刊少年マガジン(確かそうでしたよね?)で1967年に連載が開始され、途中で打ち切りになったもの。
つまり、未完のままである。
(小説版の全てもそうだが)
ここで話を戻すと……。
そう、僕は『ヒーローズ』を見て、「これって“幻魔大戦”じゃん!」と思ってしまったのだ!
いろんな国籍の登場人物がいて、子供も大人もいて、世界の各地でそれぞれがそれぞれの超能力に徐々に気づき始め(すぐに目覚める者も、自分の能力に抵抗するものもいる)、徐々にその者たちが出会い、集結し、ハルマゲドンに向かってアクションを起こしていく……。
これが『幻魔大戦』の大筋であり、『ヒーローズ』の原作者(脚本家?)は、きっと、いや絶対に、石森版のコミック『幻魔大戦』を読んだに違いない。
僕にはそう思えてならない。
とりわけ『幻魔大戦』でよく描かれていたのが、テレパシー、テレポーテーション、クレヤボヤンス、テレコグニションなどなど、自らの持つ異なる超能力にそれぞれが何かのきっかけで気づいた際、人間的にシリアスに苦悩・葛藤するところで、その葛藤と人間的成長が軸になった物語であったわけだが。
『ヒーローズ』の面白いところもやはりそうした葛藤の部分であるわけで。
ね?!
それにしても、漫画版『幻魔大戦』の連載開始が1967年で、今から約40年前。
実に40年という時空を超え、今、アメリカでこのようなドラマが実写で作られ、大人気になっているということを考えるとなかなか面白い。
これも時空を操れるヒロの仕業か?……なんてね。
でも、あれだよね。こういうドラマが海外で作られる前に、日本で誰かが『幻魔大戦』をしっかりした脚本にして実写で映画化することを考えて早くに実現させることができていれば、違ったのにね。
結局、こういう物語のうま味は、アメリカに持っていかれることになるわけだな……。
ともあれ、『ヒーローズ』。
僕、夢中です。
ワクワクしちゃってます。
早く続き、観てぇー。
そのうち、行方不明だった幻魔大戦の東丈がここに現れたりして……。
- ↓こちら、公式サイトです。
http://www.heroes-tv.jp/
http://streaming.yahoo.co.jp/special/drama/heroes/

