2月14日(木)


東京ドームで、ポリス(2日目)。


13日は本編のポリスから観たのだが、この日は夕方までにライナーを1本書き終えることができたので、6時半スタートのオープニング・アクト、フィクションプレインに間に合うように行く。

因みに13日はS席となる1階席だったのだが、この日は30000円のプレミアム席。
席に着く前に、チケットを提示してお土産のグッズをもらう。


デザイン的にイマイチなTシャツ…。
もうちょい頑張ってほしかったな。
(しかも、サイズ、でかっ)



フィクションプレイン。
スティングの息子がやってる3ピースのロック・バンドである。

息子くんの担当は、親父と同じベース&ヴォーカル。
顔が若き日のスティングそっくりで、声もそっくり。
高音部分でひっくり返す唱方もそっくりだし、ジャンプの仕方までそっくり。
しかも同編成で、同じ楽器担当。


ルックスはいい。
演奏もうまい。
歌もうまい。
曲もまあ悪くない。
おまけにスティングの息子くんは日本語もうまく、観客とのコミュニケーション能力もある。
ただし、決定的に欠けているものがひとつあって、それは何かと言うと、個性だ。


育ちがよく、楽しんでロックをやっているのだろうが、自分だけの何かを表現したいという切羽詰まった欲がない……ように見える。
好感は持てるだけに、なんか、惜しい。


レフト・サイド・オブ・ザ・ブレイン/フィクション・プレイン


休憩中に、ハンバーガーとコーラ。
朝から集中して原稿書いてたので、これがこの日の最初の食事となる。

さて、ポリスだ。

1曲目は前日と同じく「孤独のメッセージ」。
最初に思ったのは、まず、席が違うとこうも音が違うもんなんだなぁと。
この日はアリーナのかなり前方。
30000円のプレミアム席ですからね。
30000円よ?! ドームなのに。
そりゃ、思いきってチケットとったさぁ。
(前日のS席と合わせて43000円。Tシャツとパンフも合わせると、ポリスに使った金額=約50000円さぁ)


ま、とにかく、そういういい席だったので、個々の出音がしっかり分離して伝わってくる。
よって、前日はあまり耳がいかなかったスティングのベースの音もわりとクッキリ耳に入ってくる。
つまり、ベーシストとしてのスティングを味わうこともできたというわけだ。


また、前日はそんなに気にしてなかった映像のアイディアや意味性にもちゃんと目と頭がいく。
前日は、ただただド・シンプルなステージという目で観ていたのだが、そうやって近くでちゃんと観直すと、映像も非常に考え抜かれた無駄のないものだったことがわかる。
1曲目は映像なし。で、2曲目の「シンクロニシティⅡ」で赤・青・黄のあの『シンクロニシティ』の3色がペンキのように鮮やかに塗られるその感じとか。「ウォーキング・イン・ユア・フットステップ」で恐竜の足の骨が動いて行くその様とか……。


曲目・構成は前日と一緒。
ただ、席が近いことと、2回目ということで、いろんな発見も。
特に僕は、アンディ・サマーズというギタリストの「足す」ところと「引く」ところを完璧に、しかも優雅にコントロールする様にかなり見惚れて、この人はこういうギタリストだったんだなぁと、やっとわかったというところがありました。


以下、特にグッときた曲。


○スチュワートが銅鑼やら鉄琴やらいろんなパーカッションを叩いて回った「アラウンド・ユア・フィンガー」。


○アレンジ的にもっともユニークな広がりを持たせていた「ウォーキング・イン・ユア・フットステップ」。
今回のライヴで音楽的にもっとも豊かな聴き応えを持っていたのは、これかも。


○尖ったロック・バンドらしさをもっとも示した「キャント・スタンド・ルージング・ユー」。


○2回目のアンコールで演奏された「ネクスト・トゥ・ユー」。
ロックンロールの型にのっとり、荒々しく衝動をほとばしらせながらの演奏。ロックのライヴとして最大のカタルシスが味わえたのがこれ。ものすごく興奮しました。
最後の最後にやるのが、1stの1曲目っていうところがカッコイイじゃないですか?!  ここがワシらの原点なんじゃいという表明なんでしょうな。



それにしても……ポリス、恐るべし。
このバンドの音楽的な器のデカさを改めて思い知った2日間だった。


帰り際、後楽園内にある山下書店で、外にダッと積まれたシンコーのムック「シンコー・アーカイヴ・シリーズ ザ・ポリス&スティング」を買う(飛ぶように売れてました)。



家に帰って読み出したら、3人の関係性などなど面白くてとまらなくなった。

おまけにrockin'on最新号のポリスの記事も興味深く読んで、DVD『ポリス インサイド・アウト』をビール飲みながら見て、気がついたら夜中。

ってな感じで、自分内ポリス・ブーム再来中なり。






そういえば、席の近くでチャーさんを見かけた。
そうだよなぁ、チャーもかつてはジョニー・ルイス&チャー~ピンククラウドという最強のトリオ・バンドをやってたんだもんな。それをやってた身として、この日のポリスのライヴはどう映ったのか、訊いてみたかったところです。