もうすぐ1月も終わり。
早っ。
なのに、予告していた2007年のベスト・アルバム発表もまだやれてないんだが、まあこうなったらグラミーの発表には間に合わせるぐらいの感じでボチボチやりますんで。
また予告だけでそのままかい などと見捨てず、待っててけろ。
で、その前に。
これまた今頃なんですが。
「2008年、もっとも期待できる新人」10人を、僕なりのチョイスで、ここに発表!
いやもう、年明けてからいい新人の盤がどんどん出てる(出る)ので、さくっとまとめて紹介しとこうと思って。
「そういえば、これ、内本がブログでプッシュしてたなぁ。なるほど、いいなぁ」な~んて思っていただければ幸いでございます。
それぞれマイスペースにも飛べるようにしときますで、聴いてみてみて。
では…。
1. アデル
女性シンガーで僕の一押しは、前にもチラッとこのブログで紹介したアデル嬢。
サウス・ロンドン出身の、まだ19歳。
なんだけど、とても19歳とは思えない深みのある歌声が本当に本当に本当に素晴らしいです。
「エタ・ジェイムスとジル・スコットをお手本にして歌の勉強と練習をしたの」とか言ってる彼女は、「ソウル・シンガーであることを自認してる」そうで。
エイミー・ワインハウスっぽい深みもジル・スコットっぽい自由さもあるけど、ケイティ・メルアっぽいジャズ的な癒し感もあるし、ベス・オートンみたいに曇り空のフォーキーさもあって、つまりジャンルには括れない魅力っていうんですかね、そのあたりがイマドキっ子でもあるという。
デビュー・アルバム『19』は、日本では3月5日発売。
これ、まじ、傑作!
2月にはジャック・ペニャーテのオープニング・アクトとして来日もするんだが、僕はその日、海外出張に重なってて観れないっていう。くううう、悲しー。
まぁとにかく、19歳の若さでこんなにソウルを感じさせる新人ちゃんが出てくるとなると、エイミーもぶっ壊れてる場合じゃねーぞとか思っちゃうわけですわ。
時代は痩せすぎからオデブちゃんへ、ってか。
http://www.myspace.com/adelelondon
2. ホセ・ジェイムズ
男性シンガーで一押しは、先週日本盤が発売されたこのアーティスト。
けっこう盛り上がってるみたいですね。評判、かなりいい。
ミネアポリス生まれの29歳で、ニューヨークで歌いだして約10年になるジャズ・シンガー。
なんだけど、ロンドンでジャイルス・ピーターソンに会って、EPを渡したことから、ジャイルスに気に入られてブラウンズウッド・レーべルと契約したっていう。
僕は去年の3月にアルバムのデモ音源を聴かせてもらってて、4月にはインタビューもして、以来、「最近いいアーティスト、います?」なんて訊かれるたびに「ホセ・ジェイムズ!」と答え続けてきたんだが。
ようやく今、その意味がわかってもらえだしたようで、わしゃ嬉しいよ。でも、ここまで長かったなぁ。
今出てる「バウンス」とか「アイスクリーム」といった雑誌にインタビュー原稿が載ってるんで、読んでちょ。
3. ニコール・アトキンス
イラストのジャケはちょっと怖いけど、実物はとっても美人さんでキュートなニューヨーク育ちの女性シンガー・ソングライター。
マイスペース見ると、スコット・ウォーカー、パッツィ・クライン、ルー・リードなんかに影響受けたって書いてあるな。
声よし、曲よし、ルックスよし。
「THE WAY IT IS」って曲が押し曲になってるようだけど、これはダークな行き方で、ツイン・ピークス的なイントロからもこの人の陰の部分が出てるみたい(デヴィッド・リンチにも影響受けてるらしい。なるほど)。
けど、それよりも先にアルバム1曲目の「MAYBE TONIGHT」を僕は聴いてほしい!
ちょっとロイ・オービソンっぽくもあるこのポップ・センスのステキさといったら!
因みにアルバムのプロデュースを手掛けてるのは、あのトーレ・ヨハンソン。
さすがの完成度ですよ、アルバムは。
日本盤、出る予定はあるのかなぁ? (向こうではSONY BMGだから、出るとしたらソニーかBMGかやね)
いろいろ引き出しありそうな女性だし、インタビューしたい欲をそそられますわ。
http://www.myspace.com/nicoleatkins
4. プリシラ・アン プリシラ・アー
この人のEPは去年出て、タワーとかでもプッシュされてましたね。
もちろん即買いしました。
LAの女性シンガー・ソングライターで、透明感のあるピュア・ヴォイスが実に美しく。
癒しの成分をたぁ~っぷりと含んでおる。
フォーキーだけど、ポップでもあり。
基本、アコギの弾き語りスタイルなんだが、you tubeにあったライヴ映像見ると、「DREAM」って曲などはストリングスも入れてて、なかなかドラマチック。
ブルーノートだからかエイモス・リーくんとデュエットしたりなんかもしています。
プロデュースはジョーイ・ワロンカー。
アルバムもわりと近いうちに届きそうで、それがものすご~く楽しみです。
http://www.myspace.com/priscillaahn
5. ケヴィン・マイケル
フィラデルフィア出身、22歳のアフロ頭にいちゃん。
こいつのデビュー作は、もうとっくに輸入盤で火がついてるんで、買ったって人も多いでしょうけど。
聴けばわかるが、案の定、大のプリンス好きだそうで。
一番好きなアルバムが『パープル・レイン』。でも、一番好きな曲が「ダーリン・ニッキー」ってあたりが軽く変態っぽくて信用できるな(笑)
インタビューも完了したんだが、変わり者っぽさを根底に持ちつつ、今はいいやつ、みたいな感じ。
ファンクでポップでネオソウルでレゲエもちょっと入ったデビュー作は、けっこうクセになりますよ。
そうそう、スプリング・グルーヴの出演も決定したから、楽しみに待ちましょー。
ライヴもやりよりそうですからね。
http://www.myspace.com/kevinmichaelmusic
はい、今日はここまで。
あと5人は、次回また。




