1月24日(木)
東京国際フォーラム ホールCで、スザンヌ・ヴェガ。
23日のルーファス・ウェインライトに続き、2日連続で国際フォーラム ホールCへ。
この日は新木場でジャスティスのライヴもあったのだが、フジロックでも観たことだしってんで、新作のライナー仕事もしたスザンヌのほうへ。
それにしても、最近、観たいライヴが重なることが多いな。
前日はルーファスとJ.ホリデイが重なったし、去年もジェイムス・ブラントとザ・バード&ザ・ビーが重なったほか、いろいろと。
さて。まずはステージに出てきて、さらりとア・カペラで「トムズ・ダイナー」。
ライヴのイントロダクション的な趣向だが、これがなかなか効きめがあって、スッと彼女の世界観へ導かれた感じ。
続く「マレーネ・オン・ザ・ウォール」以降は、旧作の曲と最新作『ビューティ&クライム』からの曲を混ぜながら展開。
アンコールの4曲を含め全21曲(「トムズ・ダイナー」はソロとフルバンドで2回)。
そのうち、新作からが8曲。
“ビューティ&クライム”ツアーと題されてのものだし、僕としては聴きこんでいた新作の曲がライヴでどう再現されるのかを楽しみにしていたのでよかったのだが、新作を聴かずに来た人からすると、もっと昔の曲をたくさん聴きたかったというところもあったかもしれない。
だが、フルバンドで歌ったり、アコースティック・ギターで弾き語ったり、ベーシストと歌ったりと、少しずつスタイルを変えつつ進めていくので、華やかではないものの、それなりにメリハリはあって飽きさせない。
シンプルなバンド編成だったが、みな熟練のミュージシャンといった感じで、テクあり。
なので、満足のいくサウンドを味わうことができたが、ただ「ニューヨーク・イズ・ア・ウーマン」のようにもともとオーケストラとレコーディングしてた曲に限ってはやはり若干の物足りなさも感じた。
昔の曲の中では、僕的にはボサノヴァ・ナンバーの「キャラメル」(新作の「ポルノグラファーの夢」の元曲みたいなニュアンスですね)とか、アンコールで歌われた「ローズマリー」にグググっときた。
「ルカ」は意外にあっさり聴こえたかな(歌いすぎ?)
演奏的には、本編のラストにもってくるだけあって「トムズ・ダイナー」のフルバンド・ヴァージョンがなかなか迫ってきた。
それ、かつてDNAがアンビエント・ハウスっぽくリミックスしてアンダーグラウンドから大ヒットになったあのヴァージョンを生バンド演奏に変換したもの。
スザンヌは本当にあのDNAのヴァージョンが気に入ってたんだな。
「エンジェルのドアの前」を歌う前には、その曲の生まれた背景……つまり9・11直後のグラウンドゼロに清掃員として配備されたスザンヌの従姉妹の夫の服に死体の臭いが染み付いて、ドアの前でその服を脱がせようとした妻の話など……をちゃんと説明したりも。
ただ、彼女も言ってたけど、お客さん、やけに静かで、ちょっと反応が薄かったのが気になったが。
ところでスザンヌは、新作のジャケの写真とたぶん一緒だと思われる黒いコートを着ていた。
が、意識的にずらしているのか、左肩から胸にかけての部分がそっちだけ見えていて、妙に艶めかしい。
彼女の肌は透き通るように白いんだけど、最後のほうでギターをおろしたら、ストラップのあとがその左肩の部分に赤くついていて……。真っ白な肌に赤いあとってのが、なんとも色っぽかったです。ムフ。
この新作からは8曲を披露。
着てたのは、たぶんこのジャケのコートだったと思う。
