1月11日(金)
東高円寺・U.F.O.CLUBで、NON BAND。
昨年、1982年にインディーでリリースされた名盤『NON baNd』が紙ジャケで再発され、同時に80年発売の幻の2枚組ライヴ・ソノシートもCD化されたNON BAND。
それを記念してのライヴである。
題して「NON BAND CD再発記念ライヴ~NONがきた:バラードから爆音まで」。
一昨年の11月25日に、僕は初めてNONさんのライヴを下北沢のGalerie Cafe PIGAで観た。
その時のことと、NONさんについての短い説明はこちら。
下北でのそれは弾き語りライヴだったのだが、「最近は爆音のライヴなんかもやっていて、東京でもいずれやると思うので、その際はぜひ」とお聞きしていたので、それがあったら観に行こうと思っていた。
また昨年、僕のブログの記事を読まれたNONさんから直々にメールをいただいたこと、“NON baNd blOg”に僕の記事を転載していただいたことなどもあり、これもご縁と東高円寺へと向かったのだった。
U.F.O.CLUBというクラヴに行くのは、初めてだ。
雑居ビルの地下にある、100人も入ったらいっぱいになるぐらいのところで、内装はサイケ。
友達に聞いたところでは、ゆら帝の人がペインティングしたとか。
この日の客層は、下北の時と同じように恐らく関係者~友人の方が多いのだろう、40代、50代ぐらいの年配の方ばかり。
ざっと見たところ、20代とかの若い人は数えるほどだ。
開演を待っていると、そばにいた年配の方々の会話の中から、ミチロウがどうした、オートモッドがなんとかだ、突然段ボールが、絶対零度が、コクシネルがどうだといった名前が聞こえてきて、思わず耳をそばだててしまったりも。
やはりそっち方面のシーンに今も関与されている方々が少なくないようだ。
開演。最初にNONさんひとりがベースを抱えて登場し、ソロで歌う。
それからNON BANDのメンバーが混ざる。
山岸麒之助さん(ヴァイオリンとギター)、玉垣ミツルさん(ドラムス)のオリジナル・メンバー(『NON baNd』録音時のメンバー)に、キキオンの佐々木絵実さん(アコーディオン)を加えた4人バンド。
NON BAND時代の曲とNONさんのソロ作の曲を混ぜた構成だが、個人的には初めてナマで聴くことができた『NON baNd』収録曲にやはり胸が躍った。
「SOLAR」の歌いだし部分の「ヘイホ~ヘホ~」など、特に。
こういう歌詞といい、タイトなリズムにヴァイオリンが絡む音といい、改めてこれは発明だよな、唯一無比のオリジナリティだよなと思う。
NONさんの歌は伸びやかで、弾力性があって、たくましさもあって、まんまるだ。
前にも書いたが、生命力がどんとある。
表情も歌そのものも明るくて楽しそうで力強い。
15分ほどの休憩を挿んで、第2部がスタート。
こちらは、灰野敬二さん、吉田達也さん、NONさんのセッション。
長い長い1曲を延々とインプロでやる。
爆音で鼓膜がビリビリ。
1部のNON BANDと違って、こっちでNONさんは歌手ではなくベーシストだ。
3人は混ざり合うというより、音でぶつかりあっている印象。
NONさんも1部と違って、戦っているように見える。
それにしても灰野さんの声の破壊力は凄すぎ。
アンコールは1部と2部のメンバー全員で「家」を別アレンジ演奏。
やはり灰野さんは曲を無視してギガガギャガガ~と弾く。
そこで戦って声をはらねばならないNONさんはちょっときつそう。
これは好みの問題だろうけど、僕としては1部のNON BANDがやっぱりよかったし、かつてを知らない今の人に聴いてもらいたいと思うのも、そっちですね。
空に向かっておおらかに放たれるようなNONさんのヴォーカルが好きだから。
NON BAND+5 Tracks(紙ジャケット仕様)/ノン・バンド
NON baNd blOg
