1ヶ月前に遡ったところから書いてます(御苦労さまです、オレ!)
6月18日(月)・夜
丸の内・コットンクラブで、ラヒーム・デヴォーン(1stショー)。
ワシントンD.C.を拠点に活動している“ヒップホップ世代のR&Bシンガー・ソングライター”ラヒームの、唐突な日本初公演。
一昨年出た1stソロ・アルバム『ザ・ラヴ・エクスペリエンス』がけっこう好きだったので、これは見逃せんとかけつけた。
オッシャレーなこの会場に、この日もっとも似つかわしくないカッコをしていたのが、どのお客さんでもなく、主役の彼だったと思う。
なんたって夏休みの少年みたいな短パン姿で、髪もCDジャケのような複雑な結い方はしてなくて、そこらのあんちゃん風。
最初にバンドのメンバーらがステージに出てきて、最後に彼が現れたのだが、僕は彼もメンバーの一人で、このあとで主役が登場するのかと思っていた(っていうぐらいアーティスト的なオーラはなく、親しみやすいあんちゃんっぽかったのだ)。
メンバーは、キーボード、ベース、ドラム、DJとラップ、バッキング・ヴォーカル×2、そしてペインター。
ラップのW・エリントン・フェルトンや、バッキング・ヴォーカルのビラル・サラームは自己アルバムを出したり、ラヒームと共に別ユニットをやったりもして活動している人で……ということを僕はこのショーを観ているときは知らなくて、あとで仲良しのOシーに教えてもらって知ったのだった(今出てるbmr誌でOシーが書いてて、ラヒーム、W、ビラルの3人のインタビューもOシーが仕切ってやったそうな。それは次の号に出るそうです)。
で、ショーはこのようなメンバーたちがいろんな形で流動的に絡み合って進む。
前に出て一人で統率するというよりは、仲間との信頼関係の上に成り立った有機的な重なりと絡みといった感じで、そういう人間的な“いい湯加減の”グルーヴにのせられっぱなし。
曲が終わってMCで休憩……なんていうところはほとんどなく、ずっと演奏が続いていくその感じを、bmr誌でOシーが「ゴーゴー的ライヴ感」と書いてたけど、ホント、まさにそう。
その横で、ペインター君はずっとキャンバスに絵を描いていて、ライヴの終盤にはその絵が描きあがる。
ほかの回で描いたらしいいくつもの絵が下には並べられていたが、どれもなんかストリート感といった雰囲気が表われていて、高尚になりすぎることなく普段着のアート表現をするんだというその態度もいいなぁと思ったな。
ラヒームの音楽は、一言で言うなら、ネオ・ソウル。
ただし、例えばマックスウェルなんかとは対照的で、彼はオシャレなアプローチをせず、短パンでせまいステージを弾むようにウロウロしながらネオ・ソウルを歌っている。
その、いい声なんだからしっかり聴かせてやるんじゃいという姿勢が、観ていて(聴いてて)実に気持ちよく。
CDとは全然違うけど、こりゃあ最高だわ…と嬉しくてカラダが熱くなってしまうようなライヴでした。
短パンをはいたネオ・ソウル兄ちゃん、2ndアルバムは秋頃リリースの予定だとか。
これは05年発表の1stアルバム。
