ロンドンから帰ってきて、昨日は一日、いろいろ溜まってたものを片づけてました。
溜まるね~、油断すると、なんでも。
生きることは片付けることだな。
今回の渡航目的は、遂に2ndアルバムを完成させたジェイムス・ブラント君の取材。
というわけで……。
6月12日、ロンドン市内のあるホテルにて。
まずは午前11時から、日本の担当ディレクター氏とロンドン在住の通訳のYさんと一緒に、一室でブラント君のマネージャー氏が持ってきた、あがりホヤホヤの新作の音を聴く。
本当なら世界のどのメディアよりも早く、ここで最速レビューを書きたいところなんだが。
情報出しに関してのあれこれがあって、タイトル・曲目・スタッフなどの詳細含め、残念ながら今はまだ書けませぬ。
ただ、まあ、ほんのちょっとだけ印象を書いておくならば。
あれほどの世界的成功を得たデビュー作の次だからといって、奇をてらったことをしたり、インパクトを与えるために“らしくない”ことをしたり…といったところはまったくなく。
地に足をつけ、しっかり自分の内面に向き合って、彼らしさを更新させたアルバムを作ってきたなぁと。
そんな印象。
シングル曲のみ、ちょい今までと印象が違うかもしれないけど、全体的には1stが好きだった人なら間違いなくもっと大好きになるであろうアルバム。
ドラマチック度数は数倍も増してる感じかな。
いや、相当「深い」です。
リリースは秋頃。
書ける時期になったら、また追って。
で。
聴き終えて数分後に、別の部屋でインタビュー。
大抵は、音を視聴したあと、ある程度時間があって、その間に質問をまとめてから取材に臨むものなんだが。
そういう時間もクレジット類を書いた紙資料などもなかったので、そのまま本人にぶっつけで訊いちゃうことにする。
予定時間より15分おしで、担当氏に呼ばれて、ブラント君のいる部屋に行くと。
彼の第一声は、「待たせちゃってごめんね」。
いやいや、15分程度のおしなんて全然普通で、なんとも思ってないのに。その気遣い。ちゃんとした大人だなぁ。
前作に関する取材は、大袈裟じゃなく世界で何千回と受けてきただろう彼。
しかし、新作についての取材は、僕のこれが世界で3本目なのだそう。
なので、新しい作品についての話ができるのが嬉しくてしょうがないといった様子。
「エキサイティングだよ。いくらでも話したい気分さ」とか言いながら、軽くガッツ・ポーズまでしたりして、新作の自信のほどがありありと窺えるというもの。
僕が「もう前作の話は飽きてるだろうけど…」と断り入れつつ、ちょい前作も振り返ろうかと思ったら、「2分だけならいいよ」と言って笑ったりも。
が、いざ前作の話をふってみたら、そこから一瞬のうちに彼の話の流れが新作についてのことになっていて、そうだよなぁ、そりゃ今はとにかく新作の話をしたいんだよなぁと合点し、それでもう完全に新作の話に切り替えることにした。
結局、約1時間のインタビュー時間中、「ユア・ビューティフル」のユの字も出なかったっていう。
取材内容についても当然今はまだ書けなくて、そのうち雑誌やウェブで書くのでそれまで待っていただければというところなのだが、とにかく非常にポジティヴで力強い答えがたくさんかえってきたのと同時に、「ひとりの人間としての」ブラントが浮き立つインタビューになり、僕も会う前より遙かに彼への興味が深まった感じ。
それと、目の前で話す彼の、その瞳はどこか終始潤んでるような感じにも見え(いや、もちろん泣いてたとかそういうんじゃないですよ)、こんな瞳で見つめられた女子は、そりゃとろけるしかないなと思ったりもしたのだった。

