先週はジョス・ストーンのライヴを観に、ロンドンへ行ってきました。
月曜出発で、金曜戻り。
あっという間だったけど、しばらく原稿の山崩しでおもいっきり引き篭もっていたので、いい気分転換になったかな。アウトプットばかりじゃなくて、たまにゃあインプットせんと萎れちゃうからね。
というわけで、ロンドン日記を。
3月5日(月)
ホテルにチェックイン後、ライターHさん・東芝Oさんと、Amayaというオッシャレ~なインド料理レストランへ。
タンドリーチキンなど、普段から好きでたまに食べてるものでも、お店の雰囲気や盛り付けひとつで全然印象が変わるものですね。
いい食器、買おっと。
3月6日(火)
昼、街ブラ。
春のような気候のよさ。
CDや古着を物色するも、これといった収穫はなし。
ポンドが高い分、多少慎重になっているところもあるが。
夜、ジョス・ストーンのライヴ。
スタッフ一同ロビーに集合し、早めに会場へ。
開演までかなりの時間があるとわかり、いつもお世話になっているロンドン在住のライター・通訳Tさんのお勧めのスペイン料理店へ。
ライヴ前なのでそんなに飲んじゃまずいなと思いつつ、オリーブの美味しさにつられてつい。
ベニューはカムデンの「KOKO」というところ。
外観が立派。
中も洒落た造りで、オペラハウス風。
普段はロック系が多いそうだ。
若いファンのコたちはフロアの前のほうに陣取り、メディアを含む落ち着いた年齢の人たちは後ろのほうに。
ファンは10代の女性が圧倒的に多いようだった。
っていうのは、例えばアヴリルなんかと一緒で、「私の気持ちの代弁者」的なところをジョスに感じてるってことなのだろう。
ずいぶん待たされ、始まったのは9時半頃。
編成はギター×2、ベース、ドラム、キーボード、コーラス(女2+男1)、そしてヴォーカルのジョス。
最初は気づかず観ていたのだが、ギターのひとりはラファエル・サディークだった。
出音が小さい。「おやっ?」という感じ。
ガツンと音が響いてこない。前半はそれが気になった。
ロック系多めの会場ゆえの音響の問題か。
いや、バンドの演奏自体がユルめで、いまいち「キレ」がないような。
今回のライヴは正規のものというより、新作完成のお披露目ショーケース的な性格のもので、この日がアメリカとどっかの国に続いて3回目だそうな。
このバンドは今回からなのだろうか。わからないが、なんかピリっとこない気がした。
まあ、それはそれとして、主役のジョス。
彼女の登場と同時に場が明るくなった。
長身に映える、ピカピカ光る金の入った衣装(一緒に行ったFM802のYさん曰く「淡谷系」)。
けっこうミニ。
おおっ、華がある華がある。
2、3年前のカントリー・ガール的なイメージは全然なくなって、ずいぶん洗練された感じ。
ホント、キレイになったねぇ、ジョス。
恋を経験して少女からオンナへ。その見本のような変わりようだ。
それに、こんなに背が高い人だったっけ?
いや、「この2年くらいでまたのびたんじゃない?」と、Tさん。
そうかも。
歌いっぷりはさすがに見事なものだった。
特にタメの部分。
また中盤以降の曲では、場面場面で迫力のあるシャウトを聴かせ、歌ヂカラを見せつける。
完全にそれをコントロールして安定感にまで持っていけてるわけではないのだが、だからこそのスリルと面白みが、ある。
当然、歌われるのは新作の曲が中心なのだが、しかし「スーパー・デューパー・ラヴ」「ライト・トゥ・ビー・ロング」「ジェット・ラグ」と、前の2作からも3曲。
どっと沸く。これらは観客の反応もすこぶるいい。
それに、ライヴでこれらを歌われると、やはり前の2作もしっかり彼女の血肉になっていることがわかる。CDで聴くより、ずっといい。
あと、観客の声援が本当に嬉しいようで、彼女、MCのときなどは終始笑っていた。
「これこそが私」と言える自信作が遂にでき、それをライヴで披露する喜びが、そのまま態度と表情にでている感じ。
途中、靴を脱いで、前のほうのファンにあげちゃったりもしてた。
僕がナマでジョスのパフォーマンスを観るのは、この日が3回目。
最初の来日ショーケース時は喉の調子が悪かったらしく、まあこのくらいか……といった印象だった。
2度目に観たのは05年のグラミー賞授賞式(@ L.A.のステイプルセンター)で、ジャニス・ジョプリンのトリビュートをメリッサ・エスリッジと共に務めたのだが、これがハンパなく素晴らしかった。その日のいろんなパフォーマンスの中で、僕がもっとも感動したのがジョスとメリッサだったし、事実、その日一番のスタンディング・オべーションが起こっていた。
その時に僕は、ああ、この人はホンモノだと確信した。
力は絶対的にある。
あとは、それを出せるか出せないか、その時々のコントロールの問題だけだと思った。
(先にも書いたが)その危うさも、面白みのひとつであるとも言えるが。
終演後、バー・スペースにてミート&グリード。
あっ、ネイト・ジェームス君がいるっ。いかにも“いいやつ”そうだな。
しばらくしてジョス登場。目の前にいる彼女は本当に背が高い(並んだら僕より高いくらい)。
それに……カワイイじゃないの。
なんというか、普通にハイティーンの女のコっていう感じ。
一方、わさわさ賑わったその場から離れ、遠めでひとりで壁にもたれて立っていたのがラファエル・サディーク。
スタッフに呼ばれてその場には来たものの、パーティー嫌いなのか居心地はあまりよくなさそうで、帽子を深くかぶり、ひとりで壁にもたれているその姿を見た僕は、ますます彼のことが好きになってしまった。
12日(明日)発売の3作目(東芝EMI)。
傑作です。前の2作と全然違います。
ライナー書いたので、読んでちょ。
ジョスのwebはこちらから(PVも見れます)。
http://www.toshiba-emi.co.jp/intl/
3月7日(水)
昼、部屋で原稿書き。
夕方からテート・モダンへ(with Hさん・Oさん・Yさん)。
ずっと前にテート・ギャラリーには行ったことがあったが、そこから分離したここに来たのは初めて。
短い時間でざっとまわっただけだったが、またゆっくり来よう。
続いて、ロンドンアイ。
って、すっかり観光モード。
何度か来ているロンドンだが、こういうのに乗ったりするのは初めてで新鮮。んふふ、楽しいじゃないですか。
ってな感じの3日間。
遊んでるだけやんって?
いやいや、これがちゃんといい原稿になるんだってばぁ。
旅の思ひ出……

