はいっ。
今、終わりました。
グラミー賞。
というわけで、去年に続いて最速で感想などを。
まずは主要4部門の受賞結果だが。
ありゃあ。
結果的にはすごい嬉しいんだけど。
今朝ここで書いた僕の予想はといえば、大はずれ。完敗。一個も当たらんかった。
いやあ、こう来たかぁ。
すげぇな、この手のひら返しは。
なんなんだ、アメリカって国は。
いや、嬉しいんだけど、その手のひら返しっぷりには、ちょっと呆れちゃわなくもない。
説明せんでもわかりますよね。
ディクシー・チックスのこと。
これについては、またいろんな意見が出てくるんじゃないですかね?!
ま、それはそれとして、中継見ながら思ったことをダダダっと書き留めておこっ。
まずは、スタジオのパーソナリティや進行の仕方だが、WOWOWさん、今年はかなり思い切って趣向を変えてきましたね。
休日ってことで、しっかり視聴率獲りに行った感じ?
でも、今日、天気いいからね。
どれだけの人が家でかじりついて見てたんでしょうか。
視聴率、どうだったんだろ。
メイン・パーソナリティがキムタクって。
と、最初は僕も思いましたよ。
自分でも言ってたけど、ホント、絵的に深夜のバラエティ番組みたいに見えるし。
けど、そういうことを自分でも言えちゃうキムタクの言葉は、見てたら、けっこう僕的には好感度高かった。
アーティストのパフォーマンスやスピーチなどに対して、素直なんですよね、感想が。
ちゃんと愛をもって見てる。
少なくとも松任谷さんの50倍は気持ちよく見れたな、僕は。
知ったかぶりな人がひとりもいないっていうのは、気持ちいいもんです。
さて。
オープニングは、いきなりある意味のハイライトとも言えそうな、ポリスの再結成パフォーマンス。
メドレーで「ロクサーヌ」「メッセージ・イン・ア・ボトル」「見つめていたい」と3曲やるかと僕は予想してたんだが、「ロクサーヌ」1曲でした。
スチュワート・コープランド、気合入ってましたねぇ。
しかし、ポリス再結成かぁ。
数年前、スティングにインタビューした時、訊いたんですよ僕は、再結成について。
その時は「絶対、やんない!」って言い切ってたんすけどねえ。
ベスト・ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル。
これは予想、当たりました。
トニー・ベネットとスティーヴィー・「ワンダフル」…じゃなくてワンダー。
プレゼンター、ジョーン・バエズさん(いいお言葉でした)に「3人の勇敢な女性たち」と紹介されてパフォーマンスしたのは、結果的に今回のグラミーの主役となったディクシー・チックス。
いや、いきなりグッとくるパフォーマンスだったな。
静かなところからオーケストラ入って盛り上がってまた静かに終わるという曲のあり方は、そのまま彼女たちのドラマにも通じるものがあったし。
続いて颯爽と登場したのは、おおっ、プリンスだぁっ。
で。
「ワンワード。ビヨンセ」
えええっ。それだけぇ?
これが許されるのは殿下ただひとり。
相変わらず面白いお方です。
そして、ビヨのパフォーマンス。
頭にお花のコサージュつけちゃって。
メイクとあわせて、コギャルみたい。
歌うはドリーム・ガールズの「Listen」。
つまんねー曲だな。
あ、言っちゃった。好きな方、ごめんなさい。
ベストR&Bアルバムは、メアリー・J.ブライジ。
これも予想、当たったぁ。
もうこの段階で、早くもメアリー、涙。
一個目の賞にして、もう、全力投球のスピーチ。
メアリーらしいな。
でも、ホントによかったね、メアリー。
僕は嬉しいよ。
続いてプレゼンターで出てきたクイーン・ラティファの目も潤んでたみたいね。
次はベスト・フィメール・R&Bヴォーカル・パフォーマンス。
で、発表前にノミネートされた人たちが映るわけだが、ここで僕の印象に残ったのはインディア・アリー。
ニコニコして、すごくこの場を楽しんでるよう。
デビュー作で最多ノミネートされて、フタをあけたら1コも獲れなかったインディアは、その時、すごい落ち込みようだったが、今はこういう賞もただ「楽しんじゃおう」という境地に達しているってところに僕は彼女の成長を感じたなぁ。ステキだなぁ、インディア。
で、受賞は、メアリー!
いいスピーチでした。またグッときた。
続いてのパフォーマンスは、コリーヌ・ベイリー・レイとジョン・レジェンドとジョン・メイヤー。
これは、非常によかったですね。
まずコリーヌが弾き語りでしっとりと「ライク・ア・スター」。
途中で横にいたジョン・メイヤーがギターで入る。
続いてジョン・レジェンドが「Comi'n Home」。
そしてジョン・メイヤーが「Gravity」。この時のコーラスはコリーヌさん。
いいねぇ。
ジョン・メイヤーの後半のギターソロは、プリンスみたいでした。
このあとあたりで客席が映ったときに気がついたんだが、プリンスの横にいたのは、おや、アルバムがお蔵入りになっちゃったテイマーじゃん。
顔、でけぇな。
「ブラック・スウェット」のPVほどスタイルもよくないぞ。
このあともテイマーはけっこうカメラに映ってたけど。
得したねぇ。殿下の政治力だかなんだか知らないけど、あの場でけっこう目立っていられるなんてねぇ。
続いて発表されたのは、ベスト・ポップ・ヴォーカル・アルバム。
受賞はジョン・メイヤー。
おっ、これも当たった。
次のシャキーラとワイクリフのパフォーマンスは楽しめた。
今回、「歌、しっかり聴かせます」っていうパフォーマンスが最初から多かったんだが、やっとここでハデめのパフォーマンスをやってくれて、元気でた。
それにしても、シャキーラ。確かにこのお尻は嘘つかないわ。
シールとバート・バカラックがプレゼンターで登場。
あ、そうか、「ウォーク・オン・バイ」、歌ってたもんね、シール。
で、二人の紹介で発表されたソング・オブ・ザ・イヤーは。
わお。ディクシー・チックスの「Not Ready To Make Nice」!
ナールズ・バークレーのパフォーマンスは、「クレイジー」を、これまたBPM落として、オーケストラ入れて、じっくり聴かせるアレンジに。
僕の横で見ていたヨメが一言。
「きんどーさん(シー・ロウのこと)の声、田中真紀子に似てる」
確かに。
APEのパーカー着た蟹江と顧問(カニエとコモン)。
二人が発表するのは、ベスト・ラップ・ソロ・パフォーマンス。
受賞はリュダクリス!
さすが、スピーチがラップなみの情報量。
この時の同時通訳さんは大変そうだったな。特別手当を与えるべき。
続いて、メアリーのパフォーマンス。
これも、オーケストラ入り。
みんな、入れるなぁ、オーケストラ。
そりゃ、ドラマチックに聴こえるもんだからね。
後半はメアリーの真骨頂とも言える全身熱唱パフォーマンス。
数年前の「ノー・モア・ドラマ」ほどではないが(あれは、テレビの前で泣きましたよ、僕は)、やっぱり感動しちゃう。
続いて最優秀カントリー・アルバム。
これまたディクシー・チックス。
まあ、カントリー・アルバムじゃないけどね、今作は。
でも、よかったよかった。
ナタリーさんは「ホント、面白いわよね」「この瞬間、テレビのスイッチ消した人もいると思うけど」などと、この時はまだ皮肉も言えちゃうぐらいのモード。
いいね。
キャリー・アンダーウッドとラスカル・フラッツのイーグルス・トリビュート。
キムタクは盛んに「デスペラード」に感動したと言っていたが、そりゃあねぇ、「華麗なる一族」で自分の後ろでかかってる曲ですからねぇ。気持ちも入るでしょう。
で、続いてベスト・ニュー・アーティストの発表。
結果はキャリー・アンダーウッド!
そうかぁ。アメリカン・アイドルが権威あるグラミーにこうして食い込んでくるわけね。
ところでBMGさん、これでもまだ日本盤は出せないんですかぁ~~??
続いて、おおお、スモーキー・ロビンソンが「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」を。
グッとくるグッとくる。
そしてライオネル・リッチーが、当時僕は大嫌いだった「ハロー」を。
で、クリス・ブラウン君が「Run It」。
歌よりダンスで勝負……ってのはわかるが、動きすぎじゃない?(笑)
んで、JBトリビュート。
クリスティーナ・アギレラが「It's a Man's Man's Man's World」を。
うぉ~、これはずっぱまり!!
JBよろしく、マイクスタンドを横倒しにして熱唱。
カッコイイ~! 圧倒される。
純粋に歌ヂカラという意味では、この日一番だったんじゃないかな。
そして、メモリアル・セグメント。
そうだよなぁ、シド・パレットもアリ・ファルカ・トゥーレもデスモンド・デッカーもJ DILLAもビリー・プレストンもジェラルド・リヴァートもアニタ・オデイもみんな去年逝ってしまったんだなぁ…。
プレゼンターでリアーナちゃん、登場。
きゃわいい。
そして、アースをバックにメアリーとリュダクリスが共演。
フィリップ・ベイリーのファルセットに絡む、リュダクリス。そしてメアリーの真っ赤な衣装が映える。
シリアスめな曲でもバーダイン・ホワイトはロナウジーニョみたいに笑いながらファンキーにベースを弾いている(笑)
続いて、ジェームス・ブラントが、亡くなったアーメット・アーティガン氏に感謝の言葉を述べつつ、「You're Beautiful」を。
キムタクも言ってたけど「気持ち入ってんなぁ~」っていう歌いっぷり。
なのに、結局、1コも受賞なしとは。
さすがに、この曲、かかりすぎて飽きられたのか。
そして、グラミーの新たな試みとして、「マイ・グラミー・モーメント」っていう企画。
オーディションで勝ち抜いてきた3人の女性に投票して、勝った人がジャスティンとこの場でデュエットできるっていう。
好きねぇ、アメリカは。リアリティもの。
アメリカン・アイドルの手法を使って、このように音楽界の裾野を広げる……っていうといい試みのようだけど。まあ面白いからいいのか。
それにしても、勝った18歳のロビンさん。
いや、たいした度胸だこと。
名前呼ばれて感動するまもなくステージにあがって、けっこう余裕でジャスティンとわたりあってたもんな。
なかなかの大物じゃないですか。
僕、けっこう好きかも、このコ。
タランティーノとトニー・ベネットがプレゼンターで登場し、発表したのは、レコード・オブ・ザ・イヤー。
うわあ、これもディクシー・チックス。
そうきたかぁ。
さすがにナタリーも、これには胸がいっぱいになってたよう。
さらに、最優秀プロデューサーも、彼女たちのアルバムを手掛けたリック・ルービンが受賞。
続いて、レッチリのパフォーマンス。
で、アル・ゴアとラティファが最優秀ロック・アルバムを読み上げる。
受賞はレッチリ。
キムタクは、相当嬉しそう。
こういう素直な反応、いいじゃないですか。
それにしてもフリーは、下町の酔っ払ったおとっつぁんみたいだったな。
そして最後はドン・ヘンリーとスカーレット・ヨハンソンがプレゼンターで登場し、いよいよアルバム・オブ・ザ・イヤーの発表。
ドン・ヘンリーが「イエスっ!」と、友人たちの名前があったことに喜びの声をあげる。
そう、結果はディクシー・チックス!!!
さすがにここでのナタリーのスピーチはほかの賞の時とは違ってた。
グッときましたよ。本当に。
というわけで、ディクシー・チックスな年になった今回のグラミー。
主要4部門のうち新人賞を除く3部門を全て獲って、全5部門受賞。
以下、雑感。
数年前に、ヒップホップの勢いがグラミーにも顕著に現れていたことがあったけど。
今回はもうなんかヒップホップ勢の勢いはまったく感じられんかったな。
かといって、一昨年あたりみたいにロックな年ってわけでもなく。
強いていえば、「歌」の年?
パフォーマンスにもそれ、表れていた気がする。
先にもちょっと書いたけど、パフォーマンスの行き方は、みなさん「歌をしっかり聴かせます」っていう方向で。
ど派手なのが少なかったのが、いいのか悪いのか。
でもせっかくのお祭りなんだからもっとエンターテインメントに徹してるのも観たかったかな。
シャキーラとクリス・ブラウンぐらいだったでしょ、派手めは。
それと、オールスター勢揃いのパフォーマンスが今年はひとつもなかったですね。
なんでなんですか、あれは。
なんかに対しての自粛ムードなんですか?
それとも単純にリハが大変だから?
JBのトリビュートとか、例えばプリンスを始め影響受けた人たちがいっぱい出てやれば面白かったのに。
なんか全体的にパフォーマンスは地味でしたねぇ。
ジンとくる歌は多かったけど、もうちょい、はしゃいでる感じもほしかった。
シンプルでいいという声もあるだろうけど。
お祭りなんだからさ。ねぇ。
まあでも、シンプルなステージ構成などに対しての、「美味いもんは塩で食え」というキムタクの言葉は、うまいこと言うやん、なんて思いました。
以上!
一気に書いたんで、乱文、お許しくだされ。
http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10008916020.html
↑こちら、前回のグラミーの最速レポざんす。
お暇なときにでも。