11月28日(火)
午前。
赤坂・東芝EMI社で、aikaにインタビュー。
aikaさんにインタビューするのは、7月25日に続いて2度目(この頃は忙しさにかまけて、ろくにブログが書けてなかったが)。
会うのは4度目となる。
なので、リラックスした雰囲気で楽しくお話し。
1981年生まれで、2001年に渡米し、バークレーに入学。
卒業した現在もボストンで音楽活動を続け、バークレーで知り合った同い年のプロデューサー、ニコラス・ファーマカリディスとのコラボレーションでアルバムを制作。
そのアルバム『ai wo』のドメスティック・ヴァージョンで先月本邦デビューを飾ったばかり。
この日はニコラスも取材に同席した。
なんか、いいやつそうだ。
aikaさんと話していていつも感じるのは、ふんわかした、おとなしやかな雰囲気を人に与えるのに、芯はとても強く、思い切りもよく、意外に大胆さもあるということ。
摩擦を生まず、いつだっていい空気感をその場に自然に作りながら、彼女は国籍問わず様々な人と主体的に交流を持ち、ジャンル問わず様々な音楽を吸収してきたのだろうということが、話している雰囲気からも伝わってくるのだ。
因みに僕は、彼女の作曲センスをなかなかユニークだなと思っていて、それは彼女の妹の独特の作曲センスにも通じるものがあると感じているのだが、それについて書き出すと長くなるので、機会があればまたいつか。
下はプレス・リリース用に書いた僕の拙文のさわりの部分。こういう人だよなと僕は思うわけです。
aikaのデビュー・アルバム『ai wo』のDomestic Version、その冒頭を飾る「ai no niwa」を繰り返し聴きながら、ああ、これはまさしくaikaそのもののような曲だなと僕は思った。
彼女の中とまわりにはいつもたくさんの愛があって、それはまるで花のようで、花が陽によって育つように、彼女もまわりの人たちもお互いを思いやる気持ち……愛によって育ち、その喜びが歌になり、歌は喜びとなってまた新しい花を咲かせ、そこは庭になり、その庭の真ん中でaikaはそこにいられることの幸せを感じながら柔らかに微笑み、その笑みは陽となってまた花を育てていくという、そのような循環。
それはちっとも大袈裟なことではなくて、きっかけはそこにいる相手と「つなぐ手」だったり「話しかける」ことだったりするのだけれど、何かが生まれて育っていくのは、その手をつなごうとする気持ちからであって、ああ、そうだよな、すべてはそこから始まって、そうして今の自分があるんだよなと、aikaはきっとそういう思いを静かにかみしめているに違いない。
だからこれはaikaのあり方であり、確信であり、これまでのいろいろな話を聞いてみるとaikaそのもののようでもあり、あるいは彼女の願いであったりメッセージであったりもするんじゃないかと僕は思うのだ。
先頃のライヴの記事はこちら↓
http://ameblo.jp/junjunpa/entry-10020580470.html
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こちら、『ai wo』のUS盤ジャケ。
