10月22日(日)
横浜ベイホールで、リアーナ。
デビュー時のプロモ来日に行なわれた渋谷のクラブでのショーケースに始まり、渋谷AXでの単独公演、MTVミュージック・アウォードでのライヴ、それにナイキやクリニークのイベント出演と、けっこうな頻度で日本でも歌っているリアーナ。
とはいえ、正式な意味での日本公演は、今回が2度目ということになる。
東京はなしで、今回は横浜と大阪のみ。
横浜かぁ……と一瞬躊躇したのだが、やはりデビュー前から関わってる身としては、その成長ぶりを確かめないわけにはいかない。
なんだろ。リアーナに関しては、僕はもうある意味、お父さん的な気持ちになってるところがあるのだ。
というわけで、東横線に揺られて横浜へゴー。
元町・中華街駅の改札を出ると、そこになんと内田裕也がいて、軽くアガる。
長く続くDJタイム。
開演予定時間から30分を過ぎたところで、リアーナ登場。
のっけから「ポン・デ・リプレイ」で、フロアの温度も一気に上昇。
そこからはテンポよく、セカンドからの曲にファーストからの曲をいいバランスで混ぜて進行していった。
はっきり書くと、ヴォーカルはまだまだ一本調子。
なのだが、持ち歌の曲調がけっこう多様なので、それなりにメリハリあるようには聴こえるし、そこを批判する必要はないと僕は思っている。
衣装換えは、確か2度だったかな。
ほかのアーティストだと、「衣装換えなんかいいから、その分歌いなさいよ」とか思うほうなんだが、リアーナに関してはこの衣装換えを楽しみにしている自分がいることに気付く。
華がある。
それ、大事だよなぁと、リアーナ観てるとつくづく思う。
歌唱の幅はともかくとして、少なくとも場にはずいぶん慣れてきたよなとも感じる。
溌剌としながらも堂々としたところが見えるのだ。
「いきなりこの世界に放り込まれるような感じでデビューして、誰かに教えられたり、勉強したりする時間もなかった。とにかく私はライヴを重ねることで、いろんなことを身につけてきたの」
前回のインタビューで言ってたそんなリアーナの言葉を思い出す。
正味1時間。短いっちゃ短いが、ほどよい長さとも言えるショー。
前回のAXのほうが、ショーとしては趣向が凝らされていたとは言える。
新曲初披露のサプライズがあったし、シズラのカヴァーもあったし、バルバドスのカーニヴァルの雰囲気を再現しつつみんなでタオルのヘリコプターまわし……なんてのもあったし。
が、横浜ベイホールという会場の特性からすれば、今回はこのくらいでもいいのかと納得したりも。
本編の最後を「S.O.S.」でアゲて締め、アンコールでは椅子に座ってボブ・マーリィの「リデンション・ソング」をじっくり歌い、終えたのだった。
因みに翌日、某女性誌の編集やってるウチのヨメがリアーナに取材したところ、「ボブ・マーリィは昔から当たり前のように聴いてて、中でもこの曲が大好きだったからカヴァーした」と言ってたそうです。
あと、「ジャスティンって、ホント、セクシーよね」なんてことも。ふ~ん。
あ、そういえば今度、クリニークのCM(?)で流れるはずの、ニーヨ君作の新曲「Just Be Happy」は、この日は聴けなかったな……。